忍者ブログ

大麻飲料www

さすがに、清涼飲料水にまで大麻が入る時代が来るとは想像もできなかった。まあ、日本の「トクホ」に当たる飲料になるだろうが、もしもそれを飲んでラリパッパになる(死語か)ことができるなら、当然若者の多くが手を出すようになるだろう。今でも、咳止め薬(中島らもによれば、ジ〇〇ンらしい)を麻薬的に使用する者はいるはずであるし、昔はシンナーを吸う馬鹿な若者もたくさんいたのである。つまり、需要は確実にあるwww
ただ、私は、これまで禁止されていた薬物などを見直すことには賛成である。特に、死期の近い病人や老人の鎮痛剤として使用するなら、麻薬だろうが何だろうが、禁止する必要などないのではないか。
医者として、麻薬のような副作用のある薬を処方することはできない、と言うなら、癌治療などできるわけがないし、副作用云々という言葉を聞くと、私は昔ボブ・ホープとビング・クロスビーの「底抜けシリーズ」の映画で見たギャグを思い出すのである。
ある独裁国家でドジをして死刑が決まった二人の牢獄での会話だが、ボブ・ホープが「俺は死刑は怖いから自殺する。毒薬は無いか」と言うと、ビング・クロスビーが毒薬を差し出す。すると、ボブ・ホープは「この薬は副作用は無いだろうな」と言うのである。
まあ、子供のころに見た映画だから細部の記憶はいい加減だが、毒薬の「副作用の有無」というナンセンスが面白くてそこだけは記憶しているわけである。死期の決まっている老人の治療も同じようなものだ。






(以下引用)



https://jp.reuters.com/article/coca-cola-jointventure-aurora-cannabis-idJPL3N1W346A

カンパニーニュース
2018年9月17日 / 18:35 / 4分前更新
米コカ・コーラ、大麻飲料市場の「成長注視」 提携協議報道受け
[17日 ロイター] - 米飲料大手コカ・コーラは17日、大麻(マリフアナ)入り飲料市場の成長を注視しているとの見解を示した。大麻入り飲料製造に向けてカナダのオーロラ・カナビスと協議を進めていると、BNNブルームバーグが報じたことを受けた。

コカ・コーラは、ソーダ需要の鈍化からコーヒーや健康飲料への多角化を進めている。

報道によると、両社は炎症、痛み、けいれんを緩和する飲料を開発する公算。提携交渉がまとまるかどうかはまだ分からないという。ただ、オーロラの株価はこの日、一時22%急騰。コカ・コーラ株はほぼ横ばい。

カナダ、米国の一部州では娯楽用大麻使用が合法化され、マリフアナ業界には多くの大手企業が関心を示している。ただ、米連邦法上でなお大麻使用がなお違法であることから、米企業は参入には慎重だ。

コカ・コーラとオーロラはそれぞれ声明を発表し、大麻入り飲料に関心はあるが、市場の憶測にはコメントできないと述べた。

拍手

PR

脱水症状から脳梗塞へ

私は「専門家」や「偉い人」の言うことは9割がた自分(たち)に利益誘導したり既得権益を正当化するための「ポジショントーク」だと思っているのでほとんど信じないが、こういう「実体験談」は信用することが多い。嘘をついても当人には何の利益もなく、ただ親切心から他の人に警告しているだけだと思われるからである。


(以下引用)


さんがリツイート

自覚の無い脱水症状から脳梗塞発症しちまった。。。
土日に大汗かいた時の水分補給が足りなかったのがトドメだったかもだそうです。
なお、今回は軽度なので薬で経過観察です

夏コミ参加する皆様。マジで注意しませう。喉が乾いてなくても汗かいているなら定期的に水分補給を!





拍手

教師ほど子供を知らないものはない

ネットゲリラ氏が言及していたニュースはこの事件らしい。
たった1キロしか離れていない場所まで歩くだけだから大丈夫だろう、と学校側もこの教師も考えたのだろうが、小1(6歳)の子供の足だと大人の5キロくらいに感じるのではないか。
炎天下だと、屋外で立っているだけで熱中症になるもので、しかも自分では自分の体がおかしいことに気づかないこともあり、子供ならなおさらそうである。気づいても、その異常を他人(特に怖い大人)に伝える術を知らないから、我慢しているうちに取り返しのつかないことになる。
実は、昔から、そうして「突然死」した子供はたくさんいた可能性もある。ただ、子供はたくさんいた時代だったから、「死んでも代わりはいた」し、子供というのはよく死ぬものだという認識だったからあまり騒がなかったのではないか。
なお、子供にとっては、太陽の下で30分ほど立っているだけでもなかなか大変なことなのだが、昔は(今もそうか)子供への配慮などまったく無かったから、全校朝礼の時など、校長などが長話をしている間に倒れる子供が必ず数人はいたものだ。学校側も平気の平左で、そうした子供は保健室で休ませるだけであり、校長が自分の長話が悪いと思ったためしは無いと思う。「今日の戦果は子供3人か。少し少ないな。今度はもっと長い話をしよう」とはまさか思ってはいなかったと思うが、あきれるほどつまらない長話を毎度毎度やっていたことにはある意味感心する。









 17日正午前、愛知県豊田市梅坪(うめつぼ)町の市立梅坪小学校(児童数730人)の教室で、校外学習先から戻った1年の男子児童(6)の意識がなくなり、倒れたと学校から119番通報があった。児童は救急搬送されたが間もなく死亡が確認された。重度の熱中症である熱射病と診断されたという。


 市教育委員会と学校によると、午前10時ごろ、1年生4クラスの112人が校外学習の一環で約1キロ離れた和合公園へ歩いて出発。虫捕りや遊具を使った遊びをした後、11時半ごろに学校へ戻った。11時50分ごろ、担任の女性教諭が男子児童の唇の色の異変に気づき、児童は間もなく意識を失ったという。


1年生の男子児童が亡くなった梅坪小学校=2018年7月17日午後、愛知県豊田市 © 朝日新聞 1年生の男子児童が亡くなった梅坪小学校=2018年7月17日午後、愛知県豊田市

 児童に持病はなく、出発前の健康確認では異常を訴えていなかった。だが、公園に向かっている途中から「疲れた」と話し、ほかの児童からも遅れ気味になっていて、教諭が手を引いて歩いたという。


 豊田市内は午前9時に気温が30度を超え、11時には33・4度、正午には34・8度を観測。児童たちは水筒持参で、こまめに飲むよう指示していたという。教室にはエアコンはないが扇風機が設置されており、戻った際も動かしていた。


 今回の校外学習では、ほかにも3人の女子児童が体調不良を訴え、1人は保護者と一緒に早退したという。近く保護者会を開き、経緯を説明するという。


 校外学習は虫捕りを目的に毎年夏に実施していた。出発前、学校が測定した校内の敷地の気温は32度。最高気温35度以上が予想される「高温注意情報」が気象台から出されていたことも学校は把握していた。記者会見で籔下(やぶした)隆校長は「これまで校外学習では大きな問題は起きておらず、気温は高かったが中止するという判断はできなかった。結果として判断が甘かったと痛感している」と釈明した。








拍手

クーラー育ちのガキに強行行軍

「ネットゲリラ」から転載。長いのでコメントを一部カット。
小学生が授業で(遠足で?)死んだという情報が気になってコメントを全部読んだが、それは書いてないようだ。まあ、この暑さの中で遠足をやればクーラー育ちの子供は下手をしたら死ぬのは当然だろう。昔は「温室育ち」と言ったが、今は「クーラー育ち」である。
だが、冗談抜きに、生徒を危険な目に遭わせる学校行事(体育の授業や部活や体育祭練習は特にそれが多い)は犯罪だ、という認識が教育の現場でまだまだ不足していると思う。なぜ、そういう「事故」に殺人罪(これほど危険性が強く言われていながら事故を起こしたのなら、「過失致死」ではなく、殺人だろう。)が適用されないのか不思議である。アメリカなどなら数億円単位の賠償金訴訟になっているだろう。
なお、コメントの中の「塩分害悪説」が医療界の陰謀である、という説に半分同意する。半分というのは、塩分摂取が血圧を上げること自体は事実だろうからだ。つまり、医者の多くは善意で減塩指導していると思う。ただ、高血圧基準が異常に下げられた結果、「高血圧患者」が膨大に増え、高血圧治療が医療界や製薬会社の「カネの成る木」になったわけで、「塩分害悪説」は、そういう「作られた患者」たちに薬を出す以外はすることもない医者がとりあえず患者に言う決まり文句になっていて、その点では医薬業界の陰謀であると思う。そして、コメントにあるように、汗を大量にかく夏場は塩分は健康維持(時には生命維持)にむしろ絶対的に必要なものであり、それは昭和のころにはスポーツ界では常識だったはずである。(運動の際に水を飲むな、というのは、「汗をかきにくい体質」を作り、発汗によるミネラル分流出からくる筋肉痙攣などを防ぐ意味もあったのだと思う。だから昔は試合中に足が攣るような選手はほとんどいなかったのであり、今の多くの人が考えているような、運動中に水さえ飲めば大丈夫というのも誤りだろう。スポーツドリンクは水分とともに塩分の補給もしているのである。)



(以下引用)



念力の弱れば死ぬる大暑かな

| コメント(0)

日本列島、炎熱地獄、なんだが、例年ならまだ梅雨が明けてなくて、富士五湖あたりじゃ梅雨寒だとストーブ焚くような気温なんだがw こないだは三島が日本一暑い朝を迎えたりして、驚いたw 犬は暑さに弱いので、ウチのキューハチも冷房効かせて寝かせておかないと、食欲が落ちる。昔とは事情が違うので、エアコンなしでは過ごせない。

暑っ!今年初の39度超、猛暑続く 5人死亡、搬送2020人 熱中症、今後も警戒を
 3連休最終日の16日も日本列島は東北から九州にかけて高気圧に覆われ、内陸を中心に各地で猛烈な暑さが続いた。岐阜県では揖斐川(いびがわ)町や多治見市などで39度を超え、今年の最高気温を観測。群馬や愛知、京都などでは38度以上を観測する地点もあった。
 集計では、熱中症とみられる症状の救急搬送は全国で2020人に上り、新潟、愛知、静岡、三重で計5人が死亡。今後も厳しい暑さが続く見込みで、気象庁は熱中症に最大限の注意を呼びかけた。

昨日はとうとう、小学生が授業で死んだ。この炎天下、往復1時間も歩かせるなんて、狂気の沙汰です。気温が35度超えたら、遠足どころじゃねーだろw 戻ってきて具合が悪くなった教室というのがまた、冷房がなくて、37度もあったらしい。日本の小学校は基本的にエアコンないよね。人間だから死なないが、犬なら死んじゃいますw



【暑っ!】今年初の39度超、猛暑続く 5人死亡、搬送2020人 熱中症、今後も警戒を 16日、というわけで、例によって2ちゃんねるでは無責任なネットすずめたちがピーチク騒いでおります。ニュース速報板からです。
-----------------------
こりゃ東京オリンピックは死屍累々だな。
甲子園予選とかも死にまくってるのを隠蔽してるだけだし。
-----------------------
こんなんで五輪かよwww
マラソン完走出来ない選手続出なんじゃないか?
-----------------------
こんなんでも必死に通勤するジャップ
休みにしろよ糞政府
-----------------------
夏はラーメンのスープを全部飲みます!
-----------------------
今日も日中の炎天下で、どう見ても80近い爺さんが、
ランニングシャツが汗でびしょびしょの状態でフラフラ走ってたけど、
ああいうのは家族が止めてやれよ。自殺行為だろ。

-----------------------
携帯食フリーク
無意識にとってた携帯食が何気に高塩分であることに気付いた
梅おしゃぶり昆布とか柔らかい干し梅とかアレ系
普段の食事は薄めなんだけどちょこ喰いで補給してたらしい
-----------------------

-----------------------
タワマンの上の方って暑いの?
-----------------------
↑うちはタワマンじゃないけどマンションの最上階。
冬場はコタツだけでも全然OKだけど、とにかく夏は地獄だぞw
たぶん暑い空気が上がってくるのもあるのだろうけど、
天井からの放射熱がハンパなくて、
エアコン付けてても立ち上がると顔が暑い!
以前から屋上に芝生とか断熱材を敷いてくれるように
要望は出しているんだけど全くやってくれない。

-----------------------
減塩みたいなアホな事してて死んだ奴はいないだろうな?
健康のためにとか言って今死んだら意味ねえだろ
-----------------------
↑老人がコロコロ死んでるのも多分無関係じゃない
何が何でも塩分は敵だと煽り倒したからな

体内の電解質異常ってのは何も熱による発汗だけが原因じゃないから
電解質摂取せずに水分だけ補給し続ければ、水中毒って言う
熱中症と同じ症状を引き起こすよ
-----------------------
↑世界の国のトップや医師会と製薬会社が
塩を徹底的に悪者に仕立て上げたもんな。
事実は「高血圧を改善したければ良質の塩を多めに摂る」なのに。
それをごまかして病院に来させて降圧剤を売りつけて大儲け。
しかもカネに弱いWHOが高血圧のラインを130にでっち上げたし。
-----------------------

-----------------------
マジでオリンピック止めたら?
下手したら最悪で悲惨なオリンピックになるよ
今の日本の7月8月でスポーツやろうなんて気が狂ってる
日本人なら経験で対処の方法や知識でやりくりしながらできるかもしれない
実際高校野球とかやってるからな
しかしだ、国際大会で4年に一度、多くの想いをもって出場する世界中のアスリートに異常な環境で競技させるのは犯罪だよ
屋外競技は夜中にやるしかない
ヤバいよマジで
-----------------------
■こっそりと、エアコンと扇風機を消す婆を、なんとかし欲しい!w
寝苦しいと思ったら、婆が必ずエアコンと扇風機を消している。
婆、泡吹いて3度も救急車で搬送したのに!
エアコンと扇風機付けたら
「さむい!」と言ってエアコンと扇風機を消す!!
エアコンと扇風機付けたら
「電気代もったいない!」と言ってエアコンと扇風機を消す!!
それでいながら3度も泡吹いて救急車で搬送したのに!
婆にこれ以上巻き込まれたくないよww
熱中症対策は、婆の存在!!wwまじで。
-----------------------
↑年配者は
クーラーや扇風機つけたまま寝たら
死んでしまう教の人、結構いるよね
体内の温度センサーが
おかしくなっているせいもあるけど
クーラーや扇風機つけたまま寝ると死ぬ!は
昔のマスゴミが凄く煽ったんだっけ
-----------------------
気候も昭和のほうが良かった。
平成はすべて最悪だ。
-----------------------
この連休は梅干しとバナナで乗り切った
教えてくれた人、ありがとう
夏バテせずにすんだよ
-----------------------
昨日は2人でアクエリを6リットル消費した...塩分は適当にタブレットを3回に分けてとった
こんなんスポーツやる気温じゃないわ

-----------------------
昔に比べて、ひ弱な人間が増えたので、若くても死ぬかもな。

発汗の弱い人が増えた。
汗腺の数は成長期の環境で決まるらしい。
子供の頃に汗をかかなかった人はその後、熱中症で死ぬ。

-----------------------
炎天での土木作業とか旗振りとか、大変だろうな
塩と飲料は持ってなきゃ死ぬな
-----------------------
「念力の弱れば死ぬる大暑」かなって句があるくらいで
冷房もない時代、室内にいたら生きる気力がないとコロッと逝ったんだろうな
-----------------------
工事現場の人ガバガバ飲んでもおしっこ全然出ないという書き込みを見た
-----------------------
北欧選手団は競技前に全滅だな
-----------------------
毎日救急車が何台も走ってるのは熱中症だよな
一日三台は最低でも見る
-----------------------
こんな日に公園とかランニングしているアホが割といて笑える
ホント馬鹿な奴っているもんだ
-----------------------
↑雨の日に植木に水やってる奴もいるから・・

太陽光発電が普及したので、真夏のピーク対策はバッチリですねw なんせ、需要と供給がこれほど一致しているモノは他にないw カンカン照りになれば、それだけ発電量も増えるw なので、ほとんど原発が動いてないのに、計画停電とか、しないで済んでる。節電しろ、という声も聞かないw 足りてるのだ。




拍手

近藤誠医師への強力な擁護発言

「逝きし世の面影」から転載。
医療界の「カネの成る木」である癌治療の根幹を否定する発言が近藤誠医師以外から出てきたのは驚きである。もっとも、近藤医師はご自分の専門である放射線治療は有意義だ、というポジショントークもしていたのだがwww 
まあ、癌治療が根本的に無意味だとは近藤氏も岩田氏も言ってはいないが、近藤氏の思想を頭から否定してきたこれまでの医学界を批判する動きが医学界内部で出てきたのは朗報だと思う。
宗純氏は、この岩田教授の発言(ブログ記事)を揶揄するような口調で書いており、いったい誰の味方なのか、それとも医学界にも近藤氏にも敵する立場なのか分かりづらい。ということで、宗純氏の論評部分は引用しない。
私の文章も同じかもしれないが、下手に冗談を混ぜると真意が見えなくなるものである。まあ、私の場合は賛同者を増やす意図はまったく無く、単なる面白がらせ(のつもり)の冗談と、社会の不条理に対する義憤で頭に血が昇っての悪口だけだ。つまり自分自身のストレス解消のブログにすぎないのだが。


(以下引用)


『近藤誠氏との対峙の仕方』2017/11/09神戸大学岩田健太郎教授のブログ『楽園はこちら側』

1990年代後半、近藤誠氏と当時のがん治療のオピニオンリーダーたち(外科医)の論争で、近藤氏はがんもどきの存在を主張し、なんでも切ったり化学療法をするのは間違っていると論じた。根拠となる臨床試験も参照していた。
一方、当時の外科医たちは実験医学と経験主義ばかり。「切ってる俺達がちゃんと仕事してんだから文句言うな。くじ引き試験?患者で実験する気か。エビデンス?なんだそれ?」って感じで、全然議論が噛み合ってなかった。
近藤氏の意見は理路整然としていたが、当時の外科医たちはひどかった。アメリカはエビデンスエイスドメディシンをバリバリ学んでいたが、日本の医療界は数周時代遅れ。日本のがん領域のトップってどうしてあんなに、、、、と大いに失望させるような稚拙な議論ばかりだった。
患者で実験するなっていうけどさ、動物実験の知見をそのまま臨床応用するほうがよっぽど実験じゃん。日本の医学で進んでるのは基礎医学だけ、臨床医学は全然ダメだ。
90年代の日本の臨床医学はどの領域も概ね「学問」の体をなしていなかった。数年前、某所で高名らしい某科の名誉教授が「研究は誰々に教えていただいた。臨床はやっているうちにできるようになった」とおっしゃっていて、ひっくり返りそうになったが、このどうしようもない妄言暴言も当時のエートスを正しく表現したという意味では名言だった。
現在、リンパ腫や前立腺がんや腎癌で自然消退したり、進行しないがんがあることは分かっている。
近藤氏の指摘通り「がんもどき」は存在するのだ
近藤氏の当時の見解には拝聴すべき点が多々あった。あれを黙殺、全面否定、人格攻撃してしまった日本のがん学術界の罪は大きい。慶応大学の罪も大きい。
(抜粋)

『医療界は反省し、総括し、そして近藤誠氏に謝罪してから、各論的に批判すべきだ。』2017/11/17神戸大学岩田健太郎教授のブログ『楽園はこちら側』

98年当時の近藤誠氏の主張は極めて現代的で、概ね正しい。そもそも瑕疵ゼロで何十年もの時間の批判に耐える論考なんてほぼほぼ実在しない。全体的には非常によくできた主張というべきであろう。
近藤氏の主張が当時の医学界で異端、エキセントリックだったわけでは決してない。むしろ世界的には主流と言ってよいものだろう。しかし、日本の臨床医学界はあまりに遅れており、傲慢で、井の中の蛙だった。
よって日本でのみ近藤誠氏は「異端」となる。実に気の毒な話である。
インターネットが普及した現在であれば学術界や権威が否定しても、近藤氏の主張の正当性はすぐに明らかになったはずだ。しかし1997年のネット環境は悪く、情報量もずっと少なかった。だからサポートする味方はできなかった。
近藤氏の主張は、
1.がんは手術すれば良いとは限らない。
2.抗癌剤を使うとデフォルトで決めるのは間違っている。
3.がん検診をすれば患者に利益があると決めつけるのは間違っている。
4.ロジックとデータが大事。統計も大事。
と、まったく「当たり前」の主張である。
対して国立がんセンター名誉院長(当時)の市川平三郎氏の主張はデタラメ。例えば、
1.個人と集団は違うから、くじ引き試験(RCTのこと)はあてにならない(これは完全には間違いではないが、RCT全否定の根拠にはならない)。
2.日本の外科医は優秀で手術がうまいのだから、優秀じゃないアメリカ人のデータなんてあてにならない。
3.がんは早期に見つければ良い。最新の画像(当時のヘリカルCTなど)を活用すればよい。早く見つかって「助かる人もいる」。
いずれも、現在臨床医学的に見れば「非常識」だ。
近藤氏が繰り返し主張するのは「事実」「データ」「ロジック」の大切さだ。21世紀ですら日本の医療界はしばしばこうしたところを欠くのだから、97年当時はもっとひどかった。
おまけに現在でもそうだが、多くの日本人医師は論文を読まない。ランセットやNEJMといったメジャーなジャーナルを読まない。英語ができないという極めてシンプルで恥ずかしい理由のためだ。「この国では医学が科学になっていない」。

文科省や厚労省は「反省し、総括し、改善しない」。前人の批判をタブーとし、前職のやったことはアンタッチャブルになり、うまくいったこととうまくいかなかったことの区別をせず、ただただ「いろいろあったけどみんな一所懸命頑張ったよね」で終わらせてしまう。だから同じ構造の失敗を繰り返す。
この悪癖は日本社会全体にも普遍的で、特に医者界隈でも多い。例えば、多くの医局の同門会では先人、前職の批判はタブーであり、反省、総括、改善、、、今風の言葉で言えばPCDAがまったくない。
日本のがん診療界はかつての非科学的な態度や診療を大反省すべきだ。総括もすべきだ。そして近藤氏に当時の非礼と不見識を謝罪すべきだ。少なくとも当時の近藤氏の名誉を回復することなしに、ただただ人物批判、人格否定してもただのいじめではないか。
当時の無茶苦茶ぶりを看過して、一方的に近藤氏を叩くのはフェアとはいえない。医学界の悪習をそろそろ見直し、過去を直視するプラクティスを習慣化すべきだ。
(抜粋)

拍手

華佗の医療と健康法の現代性

華佗は古代(後漢の時代か)の伝説的な名医だが、「後漢書」に書かれたその医療法や健康保全法が非常に現代的で面白いので紹介しておく。まるで、現代の医者(ただし名医)がタイムスリップして古代に行ったみたいである。


(華佗は)薬の処方に精通している。調合する薬は数種類に過ぎない。目方をそらで見分けて、秤を用いる要はない。針や灸は、数か所だけ。
もし病原が内臓にあり、針でも薬でも届かぬとなれば、まず酒で麻沸散(大麻から取った麻酔薬)を服用させ、酔って知覚がなくなったところで、腹または背を切開し、病根を切除する。病源が胃や腸にあれば、切断し、洗滌(せんでき)して、悪い部分を除去する。そのあと縫合して、よく利く膏薬を塗る。四、五日で傷口は治り、一月くらいでみな本復する。

佗は呉普にこう言った。
「人の体はせいぜい動かすのが望ましい。ただ疲れきってはよくない。運動すれば穀物の気は消化され、血脈はよく流通し、病気は起こりようがない。ちょうど戸の枢(くるる)がいつまでも錆びつかぬのと同じじゃ。されば昔の仙人は導引ということをした。つまり熊経(夢人注:「ゆうけい」と読み、鉄棒懸垂のような運動らしい。)や̪鴟顧(夢人注:「しこ」と読み、ふくろうのように頭部を回す運動らしい。)などで胴体を引き伸ばし、関節を動かして、老けこまぬよう心掛けたのである。」「わしに一つの術がある。五禽の戯と名付ける。(略。夢人注:柔軟体操の類らしい)これも病気をなくし、兼ねて足を達者にするもので、昔の導引に当たる。体が不快な時、起き上がって五禽の戯のどれか一つをやれば、気が晴れて汗が出る。そこで粉(タルカムパウダーの類)をすりこむ。体は軽くなり、食欲が出る」
呉普はこれを実行した。年九十余りで、耳も目もはっきりしており、歯も揃って丈夫であった。


夢人補足:ちなみに、五禽の「禽」は、通常は鳥類の意味だが、動物全般にも用い、「五禽の戯」は「虎・鹿・熊・猿・鳥」の動作を真似るもののようである。まあ、体全体をくまなく動かせばいいのではないか。特に、ふだん使わない箇所(いわゆる「裏筋」)を動かして体の柔軟性を保持すればいいかと思う。




拍手

主要死因別死亡率の長期推移

「悪性新生物」とは癌のことで、癌の増加は社会の高齢化のためと解説の中で説明されているが、字数の関係で省略した。

(以下引用)




 死因別死亡率の長期推移の図は、克服すべき病気の種類が過去から大きく変貌を遂げている状況を示している(死亡率全体の推移は図録1553参照、主な傷病の患者数は図録2105参照)。なお、ここでの死因は、死亡診断書の死亡理由のうち直接死因ではなく原死因を適用するものとされている。

 戦前の死亡原因としてもっとも深刻だったのは、肺炎や胃腸炎といった感染症であった。肺炎とここではあらわしていない気管支炎を合計すると1899年から1922年まで第1位の死因であった。特に1918年から20年まではインフルエンザの世界的な流行(いわゆるスペイン風邪)があり、日本でも高い死亡率を示した。平凡社大百科事典よれば「世界中でこのインフルエンザにより、約2500万人の死者を算したと推定され、細菌学的医学の勝利に冷水をあびせ、大戦の死者をはるかにしのぐ伝染病の猛威のまえに、「疫病の時代はまだ去っていない」と疫学者をして嘆じさせた。日本でも罹患者2500万、死者38万余というこれまでにない惨禍をもたらした」とされる。

 感染症が猛威を振るっていた時代における大都市の平均寿命の低さについては図録7254参照。戦前の食中毒死者数の多さについては図録1964参照。

 1930年代から戦後しばらくは結核が死因第1位となった。戦後、結核に有効な化学療法が開発されたのを契機として、BCG接種による予防、ツベルクリン検査、全国民一律の胸部 X 線検査による患者発見、さらに化学療法による治療をあわせてた対策により結核事情は一変した。日本の医療機器において X 線検査装置をはじめとする画像診断機器が世界的な競争力を有している(ただし普及版において)のも当時の取り組みが元である(図録5400参照)。また、この時の成功体験がかつて医療費問題のひとつとして大きくクローズアップされた検査漬けにも結びついた。

 第2次大戦後、栄養状態の改善やサルファ剤、抗生物質などの出現にともない感染性疾患が大幅に減少し、結核対策も進んだ結果、これらに代わって悪性新生物(がん)、脳血管疾患、心臓疾患など老化と結びついた疾患が増大してきた。1957年頃からこれらは3大成人病と称され、主たる克服対象となった。その後、1996年ごろからは、3大成人病をはじめとして糖尿病、慢性肝疾患などが、永い年月を経ての各個人の生活習慣とそれらの疾患の発症との間に深い関係があることが明らかになってきていることから、成人病は新たに「生活習慣病」と称されるようになった。

拍手

カレンダー

02 2025/03 04
S M T W T F S
10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析