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再掲載「226事件とは何か」

二月二十六日も近いので、過去記事の中でたまたま目についた226事件に関する記事を再掲載しておく。私自身、気に入っている内容だ。


(以下自己引用)


226事件とは何か

録画してあった、例の「226事件」のNHK特番(か通常番組かは知らない)を見たが、評判通り興味深い内容だった。
この番組の私なりの理解で226事件を総括したら、要するに軍部の跳ね上がり分子が「天皇親政」による軍事政権を作ろうと策謀し、それを陸軍上層部(おそらく主力派)もひそかに応援し、海軍はこの、政府に対するクーデターを事前に察知しながら(これが、この番組の最大のポイント)それを意図的に放置することで軍事政権の成立か陸軍の崩壊を期待していたということだろう。一言で言えば、軍隊という脳筋集団を中心とした権力闘争が、天皇の一喝によって大事にならずに終息した事件だ、というのが私の理解だ。

226の若手将校たちへの同情はまったくできない。政府そのものが天皇の重要な補佐機関であるというのが明治憲法の示すところであるにも関わらず、政府要人を暗殺して、天皇にそれを褒めてもらえると思うのがまったくの幼児的思考である。
暗殺のターゲットである政府要人が、誤認暗殺されたひとりを除いて、海軍が入手していた情報と実際が一致していることから、海軍がこの3人(軍隊の邪魔になる3人)の暗殺を黙認していたというのは決定的だと思う。そして陸軍も当然、それを黙認していたのである。

陸軍も海軍も、軍事政権を作りたいという点では、226事件の青年将校たちとまったく同じだったのだ。海軍は、そのクーデター(政府要人暗殺)が成功しようが失敗しようが、自分たちの得になる、と判断していたのは確かだろう。軍事政権ができるなら、軍人である自分たちの利益だし、失敗して陸軍が責任を取らされたら、軍隊の主導権を海軍が握れるわけだ。陸軍上層部は、この事件が成功したら、軍事政権の中心は自分たちが握れるし、失敗したら、実行犯たちにすべての責任をおっかぶせればいいと思っていたわけである。そして、実際、後者の見込みどおりになった。
226事件よりも、その後の処分(特に陸軍上層部への処分)が大甘だったことが、その後の日本の針路を決定的にキチガイコースにし、太平洋戦争への道を開いたわけである。

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大事なものは目には見えない

どうでもいいように見える話題だが、統計詐欺のシステムがコメントからよく分かる。
コメント6やコメント13のように「見えない部分(書かれていないもの)を見抜く」力が無いと、この種の統計詐欺やアンケート詐欺の結果に簡単に引っかかってしまうわけだ。


【画像あり】「松本人志は好きですか?」というアンケートをした結果・・・

1: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:27:57.65 ID:gJaZ6HlX0
そこまで好かれてないんかい
no title
朗報 昔のアンガールズが結構かっこいいことが判明する!!!!
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白石麻衣(27)老けるwwwww
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【画像】華原朋美さん(45)の身体wwwwwwww
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ミクさん「グループ売りしたいけど後輩共が人気無い…せや!」
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【画像】水着と巨乳って最高の組み合わせやんな
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【画像】いら○とや、反日企業だった…
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【悲報】喫煙者パチンカーさん、とんでもないタバコの吸い方をする
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ジャニーズの男「裸になって何が悪い!!!!!」(全裸で四つん這いになって公園を走る)
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【画像】農家女子かわいいwwwwwwww
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香川県庁の食堂カレー やる気のない盛り付け、冷めたカツ、食堂のカレーにふさわしいクオリティと話題
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「台風を言い訳にして遅刻する人を部下にしたいとは思わない」←この社長
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【悲報】犬、変わり果てた姿で見つかる
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ベジータは何でフリーザ軍の戦闘服を使い続けてるの?
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2: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:28:26.28 ID:3sOtjgJ30
好かれてる方やろ

3: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:28:42.81 ID:aXKSUmOG0
好かれる要素ないしな

4: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:28:45.26 ID:ZJ58wkxRr
映画でやらかしたし
コント番組でも滑ってしな

5: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:29:27.14 ID:Ih5+QPTx0
大嫌い

6: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:29:28.76 ID:UmfHcE4aa
興味ないがあれば過半数やったろうな

7: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:29:39.51 ID:hKOaR7w40
思ったより嫌われてんな

10: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:30:38.27 ID:L/wbZU9Y0
もう何年も笑ってない つまらなくなった 潔く引退するべきだったな

11: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:30:56.96 ID:ZJ58wkxRr
20~30代の頃なら50越えてたやろ
おじいちゃんになってしまった今は若者票が取れない

12: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:31:06.70 ID:SPWKI6X80
浜田は好きと嫌いが極端に分かれそう

13: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:31:21.07 ID:cTrKJdgid
大好きはあるのに大嫌いはない矛盾

14: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:31:25.73 ID:dbH3xMfe0
もともと好かれないタイプやん

15: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:31:30.70 ID:UmfHcE4aa
漫才もやらんし体も張らん
ただのコメントおじさん

16: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:31:37.87 ID:X/07v2Nd0
好きだったの選択肢もつけるべきだった

17: 風吹けば名無し 2019/04/08(月) 06:32:05.86 ID:MzLdUH8hp
まあまあ好きだわ
大ファン10%もおるんやな

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愚劣な税制は社会を滅ぼす

江戸時代に、江戸の町人は田舎の人間を田舎者と呼んで軽蔑したが、では、税金を負担していたのは誰か、というと、その田舎者である百姓たちで、一般の町人はまったく税金を払っていなかった、という事実を知らない人が多いのではないか。一部の商人には運上金や冥加金が課せられたが、これ(特に前者)は幕府の財政逼迫を救うための恣意的な「臨時税」や特別税に近いもので、彼ら商人の収入の把握はほとんどできなかっただろうし、運上金や冥加金の「見返り」は当然あっただろうから、逆に商人の権力を拡大する一因でもあった。江戸幕府の崩壊の真の原因は、この馬鹿げた税構造にあった、というのが私の考えだ。
江戸は幕府のお膝元ということで、江戸への特別扱いがなされたのは、現代に通底している。原発を地方に作り、電気は東京に送るという構造などもそれである。

(以下引用)赤字部分は夢人による強調。




現在の税金に相当するもの(以下税金)は、江戸時代にもあった。まず思い浮かぶのは年貢、つまり米だ。それでは、江戸に住み百姓でもない八っつあん、熊さんは税金をどうやって払っていたのだろう。二人のプロフィールはだいたい次のようだ。名前は八五郎と熊五郎、仕事は職人か小商人(こあきんど)で長屋住まいの江戸っ子。落語に度々登場する二人は特定の人物ではなく一般庶民である。



この絵は式亭三馬の滑稽本、『浮世床』のなかでもっとも知られている挿絵の一つ、長屋の暮らしが生き生きと描かれている。文化文政の頃のことだから、ちょうど今から二百年前の庶民の姿だ。八っつあん、熊さんの住む長屋は、このような木戸(入り口)を入った所にある。
八っつあんも熊さんも税金はなかったというのが正しいと思う。取得税も住民税も、当然消費税もない。税金と思われるものは一銭も、いや一文(もん)も払っていないのだ。長屋住まいの一般庶民から税金を徴収する制度自体がなかったのである。



では誰が税金を納めていたのだろう。それは八っつあん、熊さんが住む長屋とその土地の所有者である地主だった。ということは、家賃に税金が含まれていたとの見方もできるが、家賃はそれほど高くはない。1カ月の家賃は職人の日給で2日分程度だったという。長屋には様々なクラスがあり、収入に応じて相応の暮らしができた。収入における家賃の割合は、今より低い感覚である。



大江戸八百八町”は、江戸中期(18世紀前半)になるとこの数字を上回り、江戸後期には1,600~1,700ほどの町(ちょう)が存在した。これは町奉行の支配地が広がり、江戸が拡大したことによる。この町が江戸の行政単位で、町の地主たちが町の運営をまかされていた。つまり、八っつあん、熊さんは税金がないかわりに口を出すことはできず、町の運営権はもっぱら地主が有していたのである。
江戸の行政システムは町奉行を頂点に、町年寄(まちどしより)…町名主(まちなぬし)…地主というピラミッド型だ。町年寄は江戸開府以来、三家(奈良屋、樽屋、喜多村)の世襲。その下の町名主はランクがいろいろあったが、地主のうちの代表者(有力者)と位置づけられ、今で言うと区長あたりに相当する。その下の地主が実質的な町の運営者であり、合議で物事が取り決められた。町役人(町役人)とは、通常この町年寄、町名主、地主を指している。町奉行所からの町触(まちぶれ)もこの順で伝達された。
町の運営の仕事は多岐に及ぶため、地主は「家主(いえぬし)」と呼ばれる代理人を立て、家主で構成される「五人組」が実際の町政を担っていた。



地主が負担する、いわゆる税金の使われ方を見てみよう。町の経費を「町入用(ちょうにゅうよう)」と言い、その内訳は町によって特色があり様々だった。
いくつかの史料を総合してみると、およそ二分の一から三分の一が自身番屋(じしんばんや)と木戸番屋(きどばんや)の維持・管理費に充てられ多くを占めている。前者は、町の事務所であると同時に交番のような役目もあった。また建物の脇や屋根には火の見櫓があり、消防署のような役割も兼ねている。後者は、町境に警備のために設けられたまさに木戸で、木戸番が詰めた。
その他に、橋や道路・上下水などの維持管理費、町火消しの費用もある。祭礼にもお金がかかるし、ゴミ処理の費用も町の負担だ。町で発生するほぼ全ての費用を地主がその規模に応じて負担し、町入用を捻出しなければならなかった。



町入用のなかには幕府への上納金もある。規模の大きい商工業者(問屋、酒造業者、各種商業団体など)には運上金(うんじょうきん)が課せられていたし、免許を得て商売する業者には営業免許税のような冥加金(みょうがきん)もあった。他に公役(くやく)という人夫を出す制度があり、これが後に金納になっている。



「士農工商」のうち、八っつあん、熊さんは工や商に属する町人の身分である。しかし、この層の多くは町への納税義務はない。厳密な意味では、彼らは江戸の町に住んでいながらも町人ではない。町人とは町入用を負担する地主層までである。長屋の家主(=大家)も同じことで、納税義務はなかった。大家の意味が現在と違っているので注意したい。大家は長屋や土地のオーナーではなく、あくまでも地主から長屋の運営を任されていた管理人の立場だった。
八っつあん、熊さんたちには、税金をはじめ水道代のような公共料金もなかった。水道料金は、水銀(みずぎん)と呼ばれ、これも町で負担してくれた。長屋暮らしは貧しいものと相場は決まっている。彼らこそが江戸の一般庶民と言っていいだろう。お上(かみ)は、彼らには課税しなかったのである。



文 江戸散策家/高橋達郎
参考文献 『浮世床』式亭三馬 『一目でわかる江戸時代』竹内誠監修(小学館)





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昭和天皇個人と「天皇制」問題の混同について

「混沌堂主人雑記」記事の一部を転載。
私が尊皇主義者であることは耳が腐るほど書いてきたが、混沌堂主人さんは逆にあらゆる記事の最後に、その記事が天皇に関係があろうが無かろうが、「すべて天皇が悪い。天皇を殺せ」みたいなことを書いているわけで、まあ、強烈な反天皇主義者だと言えるだろう。だが、私は混沌堂主人雑記の愛読者というか、非常に得るところの多いブログだと思っており、そこから引用することもしばしばある。逆に私のブログが引用されることもあり、まあ、お互いさまだ。いわば「囲碁仇」のようなもの、と思っている。トムとジェリーではないが、今後も「仲良く喧嘩」していきたいものだ。
で、私が理解できないのは、混沌堂主人さんの強烈な反天皇主義の理由がどこにあるかが分からない、ということだったのだが、その説明をしているのが下の部分と思われるので、今後の参考までに転載しておく。
要するに、太平洋戦争敗戦(あるいは開戦)の責任を昭和天皇が取らなかったのが、現代日本のモラル喪失の最大原因だ、ということのようだが、その理解でいいのだろうか。その点に関しては、「そうも言えるが、敗戦後にもたらされたアメリカ的『自由主義』自体が戦後日本の倫理性低下の最大の原因ではないか」と言っておく。
仮に天皇の「人間宣言」によって社会の道徳性の裏付けとしての権威が失われたとすれば、戦前社会はモラルが高かったという認識になるわけで、むしろ「天皇制そのもの」は社会のモラル維持に役立つ、と言えるのではないか。昭和天皇個人の出処進退が、はたして天皇制の当否の理由になるだろうか。そして、繰り返しになるが、昭和天皇が「戦犯として処刑されなかったから」「天皇が退位しなかったから」戦後社会がアモラル化したと本当に言えるだろうか。


(以下引用)



追記

天皇をなぜ執拗に糾弾するかって・・・

そりゃ、多分現在なら謝って多少賠償したら済むような戦争責任の問題を、未だに謝罪せずに延々と無責任体制と自己の権益とメンツの保護しか考えてない外道になってしまったからです天皇ってのが。


モラルを破壊するモノは、社会・国家を破壊するモノ。

それを一応国家の象徴なり準元首の存在が自ら糺そうとしない・・・

私が糾弾しなくても、世界中のまともな人が「日本人を飼うのは天皇をいじればいい」「日本人の諸悪の根源は天皇だ」って気が付くでしょう。このまま謝罪も賠償もしないと。

となると、天皇は消滅するか、このまま日本人が死滅するかです。

天皇が頭を下げたら、少なくとも天皇も日本人も生存し繁栄する道があるのに、それをせず日本人を殺し続けるのなら、崇徳院や菅公さんも、激怒でしょう。

このまま「悪の権化」でしかなくなった天皇を存続させるのは、少なくとも江戸までの天皇家や天皇家以外の日本の衆生に対する、反逆で冒涜であると思います。


もう、天皇と日本人はとも存在できなくったのです。その選択をしたのは天皇家でした。

それだけです。

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著作権について

2013年の記事だが、言及された内容と状況は現在でも同じだろう。
私はかねてから著作権の期間が長すぎることを批判しているが、二次創作(模倣)は創造の出発点であり、著作権によって素人が創造に参加する機会が減り、創造する内容も貧困化するのは自明だろう。場合によっては、歌手が自分の作った歌を人前で歌うとジャスラックからカネを請求されるという逆立ちした状況も出てくる。
著作権があまりに拡大したために、「新作」しか本屋の店頭に並ばなくなり、愚作が山のように店頭に溢れているが、半年後にはそのほとんどは消えているという状況ではないか。それでは客も「マスコミの誘導や宣伝やステマ」に何度も騙された結果、「小説(漫画)などつまらん」と思うようになり、本も漫画も読まなくなって当然である。そして宣伝にカネをかけられないが良心的な本を出している出版社から先に、どんどん潰れていく。
著作権は、著作権者の死亡と同時に消滅、というのが正解だろう。企業が著作権を持つ、というのは原則禁止でいいと思う。まあ、現在の著作権保護法はディズニー社の延命のためだけに保護期間延長を繰り返してきたようなものではないか。他国がその真似をする必要など無い。


(以下引用)


メモ

著作権による保護は本を普及させず逆に「消失」させている




By Benjamin Zank

著作権法は、作者の権利を保護し文化の発展を促進させることを目的としています(著作権法第1条)。この理念は世界各国の著作権法でも同じです。「文化の発展」には、作品をより普及させること、すなわち多くの人の手に渡るようにするということも含まれています。しかし「著作権による保護がかえって本の出版をさまたげているのではないか?」という驚くべき研究結果がアメリカで発表されました。著作権のせいで本がかえって普及しないとは一体どういうことでしょうか。

The Hole in Our Collective Memory: How Copyright Made Mid-Century Books Vanish - Rebecca J. Rosen - The Atlantic
http://www.theatlantic.com/technology/archive/2013/07/the-hole-in-our-collective-memory-how-copyright-made-mid-century-books-vanish/278209/

How Copyright Makes Books and Music Disappear (and How Secondary Liability Rules Help Resurrect Old Songs) by Paul J. Heald :: SSRN
http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2290181

イリノイ法科大学のPaul J. Heald教授は、過去200年間に出版された書物の数を10年単位で調べた結果、「著作権の存在は、本の普及を促進させるのではなく逆に妨げになっている」という分析結果を発表しました。





Heald博士は、Amazon.comで発売されている書籍の中からランダムに2317タイトルを抽出、それらを10年間を一つの単位として分類、タイトル数を調べることで、書籍の年代ごとの入手性・普及率を測定しました。本の普及率を年代別に調べるためにはその発行総数を調べることが有効ですが、これは極めて困難です。そこで、発行総数を測定するかわりに、現時点でAmazonで手に入る本のタイトル数を調べることで、入手性を間接的に測定することにしたのです。

その結果がこちらのグラフです(グラフA)。




グラフAからは、Amazonで入手可能な本は、1880年代(1880年から1889年の10年間)は1980年代よりもはるかに多いことが分かります。そして、20世紀中盤の本は相対的に少なくほとんど市場に流通していないことも明らかです。このグラフは著作権の保護を受ける1930年代以降のタイトルが急速に減っていることから「多くの作品が、出版されてからわずかな期間でいったん市場から姿を消し、パブリックドメインに帰した後に再び世に出てくる」ということを表しているのです。衝撃的なことに、1930年代から1980年代までの書籍の数と1800年代から1850年代までの大昔の書籍の数が同じくらいなのです。つまり、出版社は特に新しい作品でもない限り単純に著作権で保護された本を出版しているわけではなく、著作権による保護が本の出版機会を増やすことにはつながらないといえるのです。

もっとも、「Amazonで購入できる本のタイトル数を調べる」というシンプルな手法には問題があります。それは、パブリックドメイン(PD)に帰した本はさまざまな出版社から再発行されるため、同じ本がいくつものエディション(版)として複数出版されていることがあり、版の数が多い(古い)本ほど抽出されやすく、より多く数えられてしまうという問題です。そこで、Heald博士はPDの書籍には1タイトルあたりどれくらいの種類の版があるのかを測定したところ、平均して16であることが分かりました。ただしこれは、ごく一部の本が数百という異常に多い版をもつせいで歪められた数値であることから、Heald博士とその研究チームは統計学的手法を用いて1タイトルあたりの版の標準値が4であるとはじき出しました。このため、Heald博士は、PDの本の数を4で割った値をグラフAの数値として採用し、版の重複による影響を補正しています。

こちらが版の影響を補正した後のグラフです(グラフB)。グラフAに比べ古い年代ほど数値が小さくなっています。




しかし、Heald博士は、グラフが示唆する事実は依然として劇的なものであるといいます。

確かに直近10年間は比較的本が多く出版されているといえます。しかし、20世紀以降の落ち込みは依然として顕著です。仮に、著作権による弊害がないマーケットであれば、2000年代から1800年代まで時間をさかのぼるにつれてグラフはスムーズな傾斜で下がっていたはず。これは古い作品ほど人々の興味を失い市場のニーズが減るためです。著作権フリーな世界とは異なり、現実は、出版数が急激に減退し、本がPDになるやいなや一気に増大しています。

もっとも「10年ごとに同じ数の本が出版されているわけでないことから、グラフBは著作権の影響力を正確に反映していない」という反論がありえます。しかしこの反論は簡単に打ち崩されそうです。

過去200年間に出版された本の数は正確には分かりません。しかし、Heald博士と研究グループは、「WorldCat」という世界中の7万2000もの図書館からの聞き取り調査によって作られたカタログから、本の出版数を近似的に計算することに成功。その数値をたよりにグラフを修正しました。

こちらが修正後のグラフ(グラフC)。




グラフCでは、1920年代以前の本の数と比較して1930年代以降の落ち込みがより鮮明になっています。やはり、著作権の影響が顕著であることを再確認できます。

著作権擁護者は長らくこう言い続けてきました。「本を著作権で保護することは、著作権者に知的財産からより多くの収益をあげることを保証する」「利益によるインセンティブは、本の入手性と流通の向上を保証する」と。この主張は、多くの人の賛同を得ることに成功してきました。

しかし、Heald博士は「出版業界は本を最初に出版した数年間を除けばもはやその本を売る気がないように思える」とします。Heald博士のグラフからは、出版された本はほんの数年で市場から消えてしまい、それがPDになり著作権者から解放されるまで長年消え続けるという現実を示唆しています。そしてHeald博士は「著作権は本をこの世から消滅させている。著作権がなくなるときに本はふたたびこの世によみがえるのだ」とします。

Heald博士の研究結果は、これまで著作権擁護者が唱えてきた著作権が生み出すユートピアを真っ向から否定するものです。著作権による保護は作者の死後も続きます(アメリカでは原則として作者の死後70年、日本では原則50年)。著作権のせいで作品が市場から消されているという「現実」は、作者の望む、あるいは望んでいた世界ではないはずです。

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新しい「世界史」の観点

ユダヤ人というのは、キリスト教社会では唯一金融業(金貸し)を許されていた人々だったと言われている。その理由はよく分からないが、労働してその結果を得るのがまともな仕事であり、カネを貸してその利息を得る商売というのは「まともな仕事ではない」という倫理感から来たのではないかと思う。つまり、「労働は尊い」という思想を持たせないと人々が怠けて税収が減るから、とても労働とは思われない金融業を蔑視するモラルが社会の中に作られたのだろうし、それはどの社会でも共通だったのではないか。つまり、金貸しは「賎業」だったわけだ。
だが、金貸しというのは、数字を操作する世界である。何か物を生産したり運んだりすることなく、すべてが頭の中で行われる。後は、対人交渉、つまり演技力や説得力の世界だ。
つまり、ユダヤ人は長年に渡って頭の中の抽象的操作を続けてきたのである。
これが、ユダヤ人が「世界で一番頭がいい民族」になった理由だと思う。
と同時に、それは「実業や生産」をする人々への軽蔑を必然的に生み出しただろう。これは中国古代にもあった思想だが、上級の人士(レベルの高い人間)は肉体労働などしない、という思想だ。まして、ユダヤ教ではユダヤ人以外はゴイムという「人間ではない存在」とされ、軽蔑されている(と言われている)。現実生活で受けている差別が、この教えを逆に確固たる信念に替えたのではないか。
そのユダヤ人にとって、現実の政治や経済は笑止の沙汰だったのではないか。やれ農業だ漁業だ牧畜だと面倒くさい労働を死ぬまでやっている哀れな奴隷たちも間抜けだが、それを管理するのに苦労している連中も結局は「労働者」つまり、家畜的存在にすぎない、というわけである。国王などと言っても、あれやこれやと苦労をし、戦争をしては領土や命を失っている。国王や貴族にカネを貸しているこちらだけが、何の苦労もなく、カネがカネを産むのを待っていればいい。(どこかで貸金がふいになっても、分散投資しているから大丈夫である。)

そういう観点で世界史を眺めれば、領土争いとか戦争とかいうのが実に馬鹿馬鹿しく、陰で笑っている存在が見えてくるのではないだろうか。もちろん、情報を操作して金儲けをするのはお手の物である。戦争の勝敗の帰趨も手に取るように分かっていただろう。馬鹿どもが舞台の上で踊って何百万何千万死のうが、どうせゴイム連中だ。


(追記)

(第一次大戦時に)オーストリアはドイツの銀行から1916年までに二五億マルクもの負債があり、その後も一カ月一億マルクの割で借り入れを続けた。(中央公論社「世界の歴史26」より)

(追記2)

日本の日露戦争の戦費の多くはユダヤ人ヤコブ・シフからの借り入れであり、その返済がやっと終わったのは、何と昭和末期、福田内閣の時である。

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近代史が分かりにくいわけ

別ブログに載せたものだが、ここにも転載。つまり、学校教科書や参考書や学者の書いた世界史(近代史)にはこの視点が完全に欠けている、ということが言いたいのである。で、第一次大戦というのは世界史的に見て第二次大戦以上の意味があると思うのは、勃発当時の情勢がしっちゃかめっちゃかで、何がどうしてあれほどの戦争になったのか、さっぱり分からない、ということだ。分かりにくいにはその理由があるはずで、そこで、下のような視点もある、と提言したわけである。(小説の方は、私は夢想したり構想したりするのは好きだが、自分で書く苦労はたぶん耐えられないと思う。それは、小説を書くのが好き、という人のやることだ。だから、たぶん、夢想に終わると思う。)

「世界史の窓」というサイトから転載。
第一次世界大戦勃発時を舞台にした話(小説か、アニメや漫画の原作)を書こうかな、と思っているので、そのためのメモ。
実は、露土戦争の結果勝利したロシアがオスマン帝国(オスマントルコ)との間に結んだ「サン・ステファノ条約」に欧州諸国が横やりを入れて、結局このベルリン条約でバルカン半島の大半は欧州列強(あるいはその傀儡国)の物になるのだが、その詳しい事情が下に書いてあることだ。
で、問題は、バルカン半島が小国分立し、さらに欧州列強に支配されたことで民族運動が激化し、それがサラエボ事件に結びついて第一次大戦が起こるのである。
つまり、このベルリン条約が第一次世界大戦を産み、さらに第一次世界大戦が第二次世界大戦を産み、それが第二次大戦後、現在にまで至る様々な民族主義的内乱やテロ事件を産んでいるわけで、それで得をしたのは「戦争で儲けている連中」しかいないわけである。
とすれば、一般的にはビスマルクによる調停とされているこのベルリン条約を背後で操作したのは欧州ユダ金ではないか、と私は推理しているわけだ。
ついでに言うと、世界近代史というのは、「敵役としてのロシアとイスラム」「善玉としての欧米諸国」という観点でしか描かれていない。当然、誰かが背後で操作してそのように「民衆教育」をしてきたわけだろう。で、実は、どこそこの国が領土を拡大したとか、領土的野心で戦争をした、という見方しか歴史書は描かれないが、領土というものにまったくメリットを認めない集団がおり、それは永遠の流浪の民にして、世界をカネで操る存在である。国というものにまったくメリットを認めないから国家間の政治を(どちら側も)操って、戦争さえさせれば儲かるわけだ。これは、ナポレオン戦争の情報操作で大儲けをした初代以来のやり口だろう。



ベルリン条約


1878年、東方問題に関するベルリン会議でビスマルクの調停によって成立した条約。バルカン半島でのロシアの侵出を抑え、イギリス・オーストリアに有利な調停となった。


 1878年のベルリン会議の結果、「東方問題」の最終的な解決として、ドイツ帝国のビスマルクの調停によって成立した条約。これによって露土戦争の結果としてロシアがサン=ステファノ条約で獲得した領土は大幅に削減された。
主な内容は、
ルーマニアセルビアモンテネグロの三国の独立とそれぞれの領土拡張。
ブルガリアは領土を3分の1に縮小され、オスマン帝国を宗主国とする自治国とする。
・ロシアは、コーカサス山脈以南の諸都市をトルコから、ベッサラビアをルーマニアから獲得。
・オーストリアは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの統治権を獲得。
・イギリスは、オスマン帝国からキプロス島の統治権を認められる。
・フランスのチュニス進出の承認。(いつチュニスを占領してもいいということで、フランスは1881年に実行する。)

ベルリン条約の意義とその後


 露土戦争で頂点に達したロシアの南下政策はいったん抑えられ、オスマン帝国領でのバルカン諸国の独立、イギリスとオーストリアにとって有利な領土調停が成立した。ヨーロッパの勢力バランスの維持を図るビスマルク外交の典型であった。
 しかしこの結果、ドイツとロシアの関係は次第に悪化し、ロシアはフランスに接近する。危険を感じたビスマルクは、1882年に三国同盟でオーストリア、イタリアと手を結び、さらにロシアに働きかけ、1887年に独露再保障条約を締結することとなる。

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仙人
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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