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小姑主義とコンバートメント式頭脳

「カマやんの虚業日記」から転載。
今は時間が無いので考察は後にするが、非常に重要な指摘だと思う。「小姑主義」と「コンバートメント式頭脳」は日本人と近代合理主義思想、あるいは権力者的発想を考察するキーワードになるのではないか。


(以下引用)



日本には、右左リベラルあまり関係なく、圧倒的多数の「小姑主義」者と、ごく少数の非「小姑主義」者がいる。

「小姑主義」は他人の言動思考に無為な干渉することにばかりエネルギーを使い、他人を消耗させることにばかりエネルギーを注ぐ。実際に手を差し伸べ助力することには、ほとんど、あるいはまったく関心がない。

といった主旨のことを、70年ほど前に清沢洌(きよし)という方が言っていた。

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060215/1139955647

1943(昭和18)年十月二十一日(木)

〔略〕日本人は干渉好きだ。しかし何か行動によってこれをなすことはしない。たとえば昨日、電車の中で網の上に鞄を載せようとしたのを何人も手助けしない。日本人の干渉は思想的なものに対してだ。

英米人は干渉嫌いだ。しかしそれは思想に対してであって、他が困っている場合にこれを助ける。町で考え込んでいると、「何を探すんですか」といって必ずヘルプしようとするのはその例だ。電車の中でも必ず助ける。とすれば干渉は同じだ。相違は「何を目がけて?」という点に帰する。(103p)

清沢洌(きよし)から連想してさらに余計なことを書くと、「歴史修正主義」的思考法は、清沢洌(きよし)の言う「コンバートメント式頭脳」によると思われる。基準軸を項目ごとにカチャカチャ変えることに躊躇しない思考法であり、その思考法は無限の無責任http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20120210 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061106/1162753076へ堕落する。

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051214/1134509973

大杉 俺は君〔甘粕〕たちの頭脳をコンバートメント式頭脳とでも呼びたいと思っておる。そんな名前があるかどうかは知らないが、君らの頭脳には戸か抽出しがついていて、これは国体、これは政治、これは科学、これは産業と智識の袋を別々に入れ、これを別々に使用する、そしてかつてそれを混き交ぜて自分のものとすることを知らないのだ。(93p)

下手に「賢い」人は、「コンバートメント式頭脳」に堕落しやすい。具体例を書きたい気持ちはちょっとウズウズするが、具体例を書くと今後政治的協力を求めるのに難が生じるので書かない。あの方とかあの方とか。






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