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過去から現在、そして未来へ

昨日、大量の投稿をし、しかもそれが高校生対象の「私製教科書」なので、誰も読まないだろうことはほぼ確実である。まあ、無駄骨折りは覚悟の上だ。こういう作業は「愚公、山を移す」の覚悟、あるいは「百年河清を待つ」覚悟でやるしかない。「木を植えた人」という絵本やアニメも同様の思想である。
さて、これからはこのブログはしばらく不定期で、かつ風流事を中心で書いていく予定だが、あるいは「徽宗皇帝ブログ」の補完的内容の政治経済記事を書くことももちろんある。
今日は、「独りファシズム」から記事の後半だけ転載しておく。それは、「高校生のための『現代世界』」の基本思想である、「過去から続く現在」の姿を見てほしいからだ。
過去に目をそむけてきた結果、そして現在に盲目であった結果は未来の世界を悲惨なものにする、ということだ。



(以下引用)


安倍内閣とは選挙票の改竄によってグローバリストが組成した政権であるのだが、そのミッションとはTPP加盟により国内法の空洞化を達成することであり、経済の全面的な領域において多国籍企業の利潤を絶対化することであると言えるだろう。むしろ彼らはイラクのマリキ政権に近似しているのであり、米軍の傀儡として多国籍企業に公共資源や社会資本を供出するシステムを制度化し、つまり売国によって地位を担保するという方法論であるわけだ。

社会保障を重視する左派政権が終焉し、市場原理主義を掲げる政党政治が席巻したチリ、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、エクアドル、ウルグアイ、コロンビア、ペルー、メキシコ、など各国においては、多国籍企業が爆発的な利潤を獲得する一方で、福祉は解体され、国民生活は崩壊し、経済は大戦中のレベルにまで悪化し、後遺症として財政破綻を繰り返していることは幾度も叙述したとおりだ。

つまり、完全自由市場が破局をもたらすことは、未検証の理論ではなく立証された事実である。

すでに我々の体系においても過去10年間で資本規制撤廃、労働者の非正規化、一律税制の強化、多国籍企業の税制優遇、福祉・医療・教育の削減などにより、市場原理主義改革は70%近く進捗しているのであり、つまり小泉、福田、麻生、管、野田など政権の変遷を通じ、植民地のフォーマット化は段階的に実践されているのであり、残すところ30%の改革がTPPを契機として医療、保険などの市場制圧により達成されることは語るまでもないだろう。

イラク侵攻の米軍テクストにおいて、「知覚や理解を麻痺させることにより、あるいはそれに過度の負担をかけることにより抵抗する能力を奪う」と記されているとおり、原発事故、領土紛争、北朝鮮有事など重層するクライシスが我々を撹乱し、判断力を剥奪しているのであり、それは「国民の精神的な白紙状態に付け入り、平時では困難な改革を一挙に推進する」というショック・ドクトリンの制式であり、虚実入り混ぜた情報戦によって、我々の支配が可能であるというロジックに他ならない。




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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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