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血圧のメカニズム、または薬に頼らない高血圧治療

血圧のメカニズム、または薬に頼らない高血圧治療


私は長い間高血圧の治療をしていて、つまり降圧剤のお世話になっていて、それを先月くらいから服用しなくなったということを以前に書いたが、現在でもそれは続いている。つまり、まったく薬は飲んでいない。それで、現在の血圧はだいたい下は80から100、上は130から150といったところである。日によって上下するが、平均だと下は90、上は140で、通常なら薬を飲むべき数値だろう。しかし、それは現在の基準による判定であって、昔の高血圧の基準は、下は95、上は160以上であったということは前に書いた通りだ。その基準からは、私は高血圧ではない。ただし、私の現在の血圧は、ウェイトコントロールで体重を7~8キロ落としてのものだから、他人にはそのままの適用はできない。また、体重(肥満)と血圧がそのまま結び付くという話でもない。結びつくことが多いだろう、ということだ。
さて、本題である血圧のメカニズムだが、これが案外と分かりにくい。というより、私にはネットで探すことはできなかった。なぜ血圧が上がったり下がったりするのか、という根本のメカニズムを他の人は知りたくないのだろうか。それともこれは医学における「密教」で、世間からは隠されているのだろうか。それを知られると、高血圧治療は素人が自宅でできるから、医者は商売上がったりになるのだろうか。
仕方がないので、私は素人考えをここに書くことにする。単なる覚え書きだが、中には他人の参考になる部分もあるかもしれないので、書いたらブログに載せる予定だ。

血圧とは、要するに心臓が体全体に血液を送る際の圧力、つまり「送圧力」である。この圧力が強すぎると血管に負担がかかり、場合によっては血管が破れる。とくに脳血管が破れることが多く、これが脳卒中、脳溢血である。だから高血圧は良くない、とされているわけだ。
しかし、では低血圧がいいかというと、そんなことはまったくなく、脳に血液が十分に回らず、めまいや意識低下などが起こる。これが脳貧血である。要するに、血圧は高すぎても低すぎても良くないのだが、それを自分でコントロールすることは難しいと思われており、だから高血圧治療が医者の金稼ぎの好材料にもなっているわけだ。低血圧の人間は数が少ないのであまり商売対象としては旨味がないから今は社会的に放置されている、というのが真実だろう。もちろん、本当に治療の必要な高血圧患者も無数にいる、ということは付け加えておこう。問題は、高血圧患者のうち、かなりの割合は治療の必要が無いのかもしれない、あるいは自分で十分に治療できるのかもしれない、ということだ。

さて、本論である。
血圧のメカニズムはどういうものか。再度言うが、これは私の直観的推定による考えであり、医学的には噴飯物である可能性は高いのだが、馬鹿な考えでも何かのヒントになるかもしれないから書くのである。私には医学的知識はまったく無いのだ。

血圧を決めるのは体全体の「血液量」と血液中の「塩分」である、というのが私の考えだ。そして、この二つは自分でコントロールできる、つまり血圧はある程度自己コントロールできる、というのが私の考えである。
塩分を控えるのは医者も全員言うことであり、何を今さら、と思われるかもしれない。しかし、私は「塩分を控えろ」と言っているのではない。「必要な場合は塩分を摂れ」、つまり「自分で塩分コントロールをしろ」と言っているのだ。もちろん、塩分を控えることが多いのは当然だが、なぜ当然なのか。それは、血液中の塩分濃度が高いと、「ナトリウムポンプ」によって水分が要求され、血液量が増えるからである。(と私は考えている、ということだ。いちいち断らないが、私の言葉にはまったく裏付けはないし、言葉そのものの使い方も間違っているかもしれない。)
念のために「血圧とナトリウムポンプ」でネット検索してみる。

簡単すぎる説明だが、次のようなものがあった。

「ナトリウムポンプは、Na+を再吸収し、血液量を増大させ、血圧を上昇させている。 ナトリウムポンプは尿細管にあり、ろ過された塩分(ナトリウムイオン、 Na+)を再吸収し ます。血液に入るため、血液量が増え、血圧が上昇します。」

べつにここで本格的な説明をする必要もないだろうし、その知識も能力もないのだが、要するに浸透圧の関係で、ナトリウム濃度が高い血液は水分を要求するため、血液量が増え、それは心臓に「送圧力を高めろ」という指令になる。それが一時的高血圧となるわけだ。その状態がいつもそうであると、慢性的な高血圧になる。それが病気としての高血圧である。
つまり、まずは高血圧そのものは日常的に頻繁に起こっている現象だ、ということを理解する必要がある。いわゆる「白衣高血圧」とかいう奴もそれだ。医者の前だと緊張から血圧が上がったりする。高血圧とは「戦闘態勢」でもあるわけだ。おそらくアドレナリンも関係するのではないか。

さて、血液中の塩分濃度が血圧と関係がある、ということは分かったことにする。そして、血液中の塩分濃度が高いと一時的にでも高血圧になるし、それが長く続くのはマズイ、ということも分かったことにしよう。ただし、普通の食生活の中で摂取する程度の塩分はたいして問題ではない、と私は思っている。特に根拠は無い。直感である。

次は、血液量の問題だ。
少し前に引用した文章にも「血液量が増え、血圧が上昇します」とあった。
なぜ血液量が増えると血圧が上昇するか。当たり前の話で、多くの血液を送るには心臓というポンプをフル活動させねばならないからだ。高い送圧力をかけないと、体の末端まで血液を送れないからである。それだけ血管にも心臓にも負担がかかることになる。だから高血圧にはリスクがある、という話なのである。
私は高血圧だという診断をされた時に、「心臓肥大」という判定も受けた。心臓が肥大するのがなぜ悪いのか、その時はまったく理解できなかったのだが、要するに、心臓に過重労働をさせていることが「心臓肥大」という結果になった、ということである。肥大していることが悪いのではなく、その原因である心臓の過重労働が問題だったわけだ。

さて、塩分コントロールの必要性は分かったとしよう。では、「血液量」はコントロールできるのか。私は、できる、と思う。
簡単な話である。要するに、飲む水分の量と排出する水分の量で血液量はほとんど決まる、というのが私の考えだ。
まず飲む水分の量だが、これは冬場と夏場では当然異なる。しかし、概して現代人は、排出する水分に比して、飲む水分が多すぎる。それが高血圧の原因の一つではないか、というのが私の仮説である。私の観察した限りでは、現代人の多くは、喉が渇いてもいないのにやたらとコーヒー、コーラ、ジュースの類を飲む。甘い飲料を飲んだ後に、口を洗うために水をも飲む。スナック菓子や甘い菓子を食うと、必ず何か一緒に飲む。
そして、現代生活ではほとんど汗をかかないから、飲んだ水分はそのまま大半は血液と尿になるわけだ。これでは、腎臓は過重労働になるだろう。糖分も十分に処理できない場合は血糖値が恒常的に上がり、やがては糖尿病である。つまり、現代生活はほとんど必然的に高血圧か糖尿病、あるいはその双方になるようにできている、ということだ。
冷たい飲み物は、喉越しの快感というものもあり、必要以上に大量に飲む傾向がある。そして、クーラーの利いた室内で生活の大半を過ごすのだから、汗をかかない。つまり、体内の塩分が汗とともに排出されるということがない。摂取水分が過剰なのである。そのために血液量が必要以上に増えることになる。
これが現代人に高血圧の多い理由だと私は考えている。つまり、現代生活そのものに高血圧の原因がある、ということだ。
以上の私の考えが正しいなら、高血圧にならない工夫、あるいは軽度の高血圧なら自分で治す工夫というのもそこから導き出せる。

一言で言えば、食べるもの、飲むものを自己コントロールすることである。それに加えて、汗をかく生活をするのが望ましい。そうした生活は自然と体重減につながり、体重減はまた血圧コントロールにも好影響を与えると私は思っている。つまり、好循環になるわけだ。

どういう食生活をするか、というのはもはや蛇足だろう。巷に溢れる、「これを食べれば高血圧が治る」という類の本は無意味である。私の言うのはむしろ「飲まない工夫」「食べない工夫」をしろ、ということだ。美味いから食う、美味いから飲む、というのは当たり前の話だが、それは人を不健康へ導く悪魔でもあるのだ。「必要だから食う」「必要だから飲む」に今から考えを変えるべきである。そうすれば、夏場でも冷たい水を避け、熱いお茶かぬるいお茶、あるいはぬるい水の方を選ぶべきだと分かるはずだ。冷たい水なら、夏場は一度に1リットルも2リットルも飲んでしまうものだ。熱いお茶なら1杯飲めば十分、となる。そして、体が要求している水分はそれだけなのだ。
もちろん、激しい運動や労働をした場合は水分も大量に補給する必要はあるだろう。しかし、その場合も「ぬるい水」か「ぬるいお茶」にしないと、やはり過剰に摂取することになる。それだけ夏場の「冷たい飲み物」の喉越しの快感の誘惑は強い。
また、激しい運動や労働をする場合は、むしろ塩分を摂るべきである。そうしないと一時的な低血圧になる。これが熱中症の正体だろう。

以上で私の「高血圧の自己治療」あるいは「高血圧予防の生活習慣」の話は終わりだ。
こういうことを書いたら自分の血圧が上がってまた薬のお世話になり始めた、という皮肉な結果になりがちだが、まあ、もう少し薬の世話にならないで「自分の体を使った人体実験」を続けることにする。少なくとも、上に書いたことは「高血圧予防の生活習慣」にはなると思う。そして、「水分の制限」は、あまり他の誰も言っていないことだと思うから、こうして書く価値はあるのではないだろうか。






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