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他者には甘く、自分にはなお甘くあれ

まさにその通りである。自分に厳しい人間は、大成功するか、自殺するかだろう。大成功で得られるものは、金と、金目当ての新しい知人と、プライバシーの喪失くらいか。
では、他人に厳しいのはいいか、というと、それははた迷惑な奴、という。「甘ったれるなとか、あんたに言われる筋合いは無い」である。
もちろん、これは仕事の話ではなく、仕事の上ではある程度の厳しさも必要だろうが、過度に厳しい人間が世間には多すぎる。それで周囲全体に不要な圧迫と不快感を与えながら、自分ではそれがまったく正しいと信じているのだから、はた迷惑な話である。
まあ、特に若者は五里霧中で人生を歩んでいる最中だろうから、もう少し気楽に生きるのがいいよ、と言っておく。自分に厳しい真面目人間は鬱病になるのがオチである。他人に批判されてもあまり気にすることはない。やたらと他者を非難し、他人に厳しい連中こそが、いざとなれば無責任の塊であるのが常だと、長く生きてきたら分かる。
なお、他者への甘さを人聞きのいい言葉で言うと、「寛容」「寛大」である。


when I looked around my possibility , I was so hard to please(サイモンとガーファンクル「冬の散歩道」)


(以下引用)



小田嶋隆 @tako_ashi  ·  3月1日

自分で自分を甘やかさないで、誰がオレを甘やかすというのだ。

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