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金融緩和の金は社会の上の部分しか潤さない

これはこちらのブログではなく、「徽宗皇帝のブログ」に載せるような記事だと思うが、あちらは今日は二本も記事を載せたので、経済記事だが、こちらに転載しておく。まあ、いい記事だから、忘れないように保存し、皆さんのお目にもかけようということである。
まったく、崖っぷち社長という人は、物事の真実を、分かりやすく説明する天才だね。


(以下「崖っぷち社長のブログ」より引用)


よって、「通貨発行量」という意味では(補注:FRBの金融緩和によって米国は)確かにインフレに向かう。
当然のように、米ドルはさらに安値に向かって行くだろう。

しかし、アメリカ政府はその歳出の蛇口を締めさせられてしまったわけだ。
債務のやりくりはできても、そのカネは国民には向かわない。
結局、米国債の償還や利払いでカネがグルグルまわるだけのことで、焼け太るのは金融屋ばかりというわけだ。
つまり、一般国民の経済では、むしろカネが失われることばかりで、デフレに向かうわけである。

どっかで聞いたことのある話だと思った人も多いだろうね。
中央銀行が量的緩和を進めても、債券買い取りを行っても、全然デフレと通貨高が解消しない国があるだろ?
どことは言うまでもないだろうけどさ。

ずいぶん前に書いたことだが、市中のカネの量を増やせば、インフレにも向かうし、通貨の価値なんてカンタンに下がるのだ。
デフレには量的緩和、通貨高には為替介入なんてのは、まったくズレてるとしか言いようがない。

量的緩和とバラマキ大型歳出、このふたつがリンクして始めて、世の中にカネが流れ出すのだ。
国内のカネの量が増えれば、ここ数年、欧米が実証してみせたように、通貨の価値はガクンと下がる。
日本が経済問題を解決する方法はありえないくらいカンタンなのだ。

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