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谷垣流ロジックの怪

「阿修羅」から転載。
確か、「マニフェストを撤回しろ」と民主党に迫っていたのは自民党ではなかったかな? それでマニフェストを撤回したら、「撤回したのはけしからん。衆議院を解散しろ」だって。
はあ? 私の頭が悪いのか、この論理は私には理解できない。「俺たちの意見を聞かないと増税案には賛成しないぞ」と言っていて、その意見を聞いて三党合意をしたら、次は「増税案はマニフェスト違反だから衆議院を解散しろ」だと。つまり、「俺たちの意見を聞き入れたのはけしからん」という話だな。
どうも、こういう高等な論理は分からん。小学生の作るナンセンスなぞなぞみたいだ。
まあ、「公約なんて守る必要あるんですか」と言った総理もいたくらいだから、これくらいで驚いている方が馬鹿なのかもしれん。私は、選挙というものは公約(マニフェスト)によって判断し、投票するものだとばかり思っていたんだが、マニフェストは守るべきものか、守ってはいけないものか、谷垣さんに説明してもらいたいものである。
まあ、「増税はしたい」でも「野党として与党と対決するポーズは示したい」というアンビバレンツな願いが、こういう無茶苦茶な言動になったのはよく分かるんだけどね。
しかし、なんで自民党はこんなに増税したがるんだろう。で、それを支持する国民が貧しい庶民の中にもいるというのは実に驚異的である。
これはもはや「保守主義絶対教」という宗教なのだろうか。で、そういう信者の力が原発を再稼働させ、福島を被災地のままに置き、電力料金を値上げさせ、増税案を可決させるわけだ。オウム信者の方が、まだ国民的な被害は少ないね。


(以下引用)

民主公約は「撤回された」=自公幹部の発言相次ぐ
時事通信 6月16日(土)17時34分配信
 自民、公明両党の幹部は16日、社会保障と税の一体改革関連法案の修正で民主党と3党合意を交わしたことに関し「民主党マニフェスト(政権公約)を事実上撤回したものだ」との見解を相次いで表明した。同党執行部は公約の撤回はしていないとの立場だが、週明けの党内の了承手続きに影響を与えそうだ。
 3党は15日夜、民主党が公約で掲げた最低保障年金創設や後期高齢者医療制度廃止の扱いについて、撤回方針を明記せず、「社会保障制度改革国民会議」の議論に棚上げすることで合意した。
 これに関し、自民党の谷垣禎一総裁は16日、都内で街頭演説し「(修正合意で)マニフェストのまやかしをちゃらにした」と指摘。「(消費増税は)マニフェスト違反だ。やることをやったら野田佳彦首相は直ちに国民に信を問わないといけない」と早期の衆院解散を求めた。同党の石原伸晃幹事長も都内で記者団に「実質的に最低保障年金も後期高齢者医療制度廃止も、自公がそっぽを向いたら話もできないということが決まった」と述べ、民主党は今後、自公両党の公約撤回要求に従わざるを得ないとの考えを強調した。
 公明党の斉藤鉄夫幹事長代行も同日のTBSテレビの番組で「民主党の公約は実質的に撤回された」と自民党と足並みをそろえた。 

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