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パンとサーカス、選挙とサッカー

「徽宗皇帝のブログ」を書いて投稿したあとに、マドモワゼル愛さんのブログを見ると、いい事が書いてあるので、あちらと話が重複するが、転載する。もちろん、私と考えが似ているから転載するのである。
酔生夢人のブログで政治を扱う場合は国内政治をメインにしようと考えているのだが、ブログ記事の中には即時性が大事な記事もあるから、例外もあるわけだ。
私が書いた記事では信用しがたい、と思っている人でも、マドモワゼル愛さんなら信じることもあるだろう。すぐれたブロガーの中にも彼(「彼女」じゃないよ)の記事を引用する人は多いのだ。
まあ、他に面白い事件や記事があれば、今日のうちにもう一度このブログに投稿するかもしれない。
しかし、サッカーと選挙ねえ。面白いところに目をつけるものだ。

(以下引用)

ギリシャの再選挙では緊縮財政派がどうにか勝った。緊縮派が勝つということは、庶民の働いたお金で、銀行を救済する、、、ということになる。

金融世界としてはほっと一息だろう。しかし民衆にとっては、これから長く厳しい道のりとなるので、はたしてこのまま行けるかどうかはわからない。

目先混乱はなくなった、、、という意味ではよかったのかもしれないが、旧時代のやり方が勝ったということなので、複雑な思いも。

緊縮派の勝因は、政財界、マスコミ界あげての総力線にある。彼らにとっては民衆掌握法は研究しつくされているから、まず、不安を突き付けられる。

ユーロから出ていけば、自分らはヨーロッパとは思われなくなる。と言って、アジアとも違うし、、と、自らのアイデンティティがなくなるかのような不安をうまく与えた。

ギリシャはギリシャだろうと、私などは思うが、なんでヨーロッパの一員という意識が必要なのか。観光立国だったのだから、堂々とギリシャはギリシャであると、構えていればよいのに、、、

自国の歴史と文化に対する本当の意味でのプライドが長年、じわじわとそぎ落とされていたのだろう。

こうして、ヨーロッパ離脱からの恐怖を与え、その上、選挙直前にサッカー試合を持ってきた。これもよくできたトリックである。

ユーロ内で優勝したこともあるギリシャは、サッカー試合において、愛国心をかきたてられる。競争原理としての愛国心なので、ナショナリズムであり、政財界にとっては操作しやすい愛国心の方のだ。

勝ったことでギリシャはユーロの一員、としての印象付けが良く効く。まあ、計算されつくされている。おそらくサッカー試合が直前でなければ、選挙結果は違っていたかもしれない。

このように、体制変革というのは大変なことなのだ。圧倒的な力が加わらなければ、旧来勢力に勝てるものではない。しかしギリシャ国民は私は貧乏くじを引いたと思う。

アイスランドを見ても別になにも波乱など起きなかった。銀行という無から有を搾り取る装置が消えたから、世の中は大波乱に陥るわけではない。

そう思わせるだけで、本当は何ひとつ、混乱もなく、終息していくと思う。病気の元を手術で取り去った場合の体と同様なのではないか。旧勢力が何かわざと事件を起こさない限り、混乱などしないに決まっている。

しかし、ギリシャ選挙の結果は結果として受け入れ、とりあえずの安定は得たのだから、ゆっくり考えることもある意味、大事なのかもしれない。

日本もあと数日で山がまた来るわけで、本当にどこも大変。印象操作と恐怖操作で結局民衆は動いてしまう。恐怖から決断したことなど、良い未来を築かないことはわかっているのに、本当にもったいないことだと思うのだが、民主主義なのだから仕方ないか。

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