「阿修羅」から転載。
私は元暴走族とかを売り物にする人間が大嫌いなのだが、下記記事の元暴走族の事業家の言葉は非常にまっとうである。しかも、発想がいい。
「誰とも競合しない分野を開拓する」
というのは、頭は使うし、成功したらすぐに誰かに真似されるという宿命はあるが、商売の王道だろう。
そもそも、同じ内容の仕事で何年も生きていける、というのは大昔の職人くらいのものだ。今の時代は、「手早く成功して手早く店仕舞いする」のが合理的だろう。だいたいの新興企業が失敗するのは、うまく店仕舞いできないからだ。最初から、「この仕事は3年を目途にする」くらいの計画で新規ビジネスは行うべきだろう。残った金は会社従業員全員で、適宜配分して、お終い、というわけだ。
ついでだが、私は「宮古島振興計画」というのを昔考えたことがあって、その計画の中に、ヤギを飼育してカマンベールチーズ(下記記事では「シェーブルチーズ」と書いている)を作る、というものもあった。カマンベールチーズは高い値段で売れるので、利益率がいいだろう、ということだ。そして、ヤギは飼育が容易である、というのも確かだろう。ただし、ヤギ肉は臭くて、馴れない人は食えたものではないから、肉食用にはお勧めしない。沖縄にはヤギ肉料理の好きな人も多いが、同じ沖縄人(「沖縄県民」と言うよりは、やはり「ウチナーンチュ=沖縄人」と言ってしまうのである。「県」になる前には「琉球国」であったという意識のせいかもしれない)でも、私には絶対に食えない。
(以下引用)
<読者の質問>
鳥取在住のサラリーマンです。貯金は600万。「ホンマもんの成功法則」を拝読し、限られた資産、不動産を入手し、大屋業に君臨することを目指そうと決意しました。まずは次回の宅建の試験を突破することが目標です。
並行して、競売物件や埼玉や北海道などの格安中古物件を改修して回していきたいと考えています。日本において、大屋業で最初に入っていく際の注意点やアドバイスありましたら、お願い致します。
<丸尾孝俊の回答>
600万かぁ…。不動産じゃないかもしれんのぉ。地震が多い日本で、アパート買って家賃収入っていうのは、じつは微妙や。倒壊、出火、何もなくなって、廃材処理とかに金がぼぉぼぉいっていうのは避けて通らなならんかもしれん。だから、最初そこじゃないな。とにかく大屋業が絶対っていう話じゃないねん。修繕費もかかるし、客が入れへんかったりするからな。
となると、まず身近でどういうものが売れてるか考える方がええな。
鳥取県と言えば…砂丘…メロンの産地やな…カレー、名産なんやろな…。もっと具体的なことがわかればええんやけど。まず、親が何しとるとか、周りの環境、こんな友達いてるとか。状況によっては、限りなく安い農地買うて、ウィークエンドかなんかに生産者募って、利益折半にするとか、そんな方がええんかもしれんと思ったりする。
農地やったら地震きて、野菜ひっくり返っても起こしたらしまいや。リスクが減るわけや。おれが、みんな何故やれへんのかなと思ってんのはヤギや。ヤギ飼ってチーズを作るねん。シェーブルチーズや。
沖縄では食べるけど、本州ではそれほど普及してへんねや。このビジネスの良いところは、ヤギってのは安く生産できんねん。病気は少ないし、手間もほとんどかからない。餌は雑草でええし。ごっつい安上がりや。だから、ヤギは大昔前から豚のライバルやったんや。
あとは、シェーブルチーズを居酒屋から家庭にまで普及させる工夫できたらキミが日本で第一人者になんねや。
敵おらんとこで勝負するねん。敵の根を抜いてまでっていうのはやったらいかんねん。敵にも従業員がおったり、いろいろ生活があったり、悲しむ者もようさんおったりする。共存を考えると、敵がいないとこを自分で切り拓く、そこに新しい誰かが資本持って追いついてくるっていう状況。そっちの方がええねやて。
自分に非がないやん。自分はキチっと天国行ける状況っていうのを常に保つっていうのがおれはええと思うな。
▓ 丸尾 孝俊
元暴走族総長。16歳から仕事をはじめ、吉本興業など数々の職種を経て独立。1995年に単身インドネシア・バリ島に移住し不動産業を興し従業員数5千人以上のゼネコンPASTIグループに。資産数千億を超える大富豪。
私は元暴走族とかを売り物にする人間が大嫌いなのだが、下記記事の元暴走族の事業家の言葉は非常にまっとうである。しかも、発想がいい。
「誰とも競合しない分野を開拓する」
というのは、頭は使うし、成功したらすぐに誰かに真似されるという宿命はあるが、商売の王道だろう。
そもそも、同じ内容の仕事で何年も生きていける、というのは大昔の職人くらいのものだ。今の時代は、「手早く成功して手早く店仕舞いする」のが合理的だろう。だいたいの新興企業が失敗するのは、うまく店仕舞いできないからだ。最初から、「この仕事は3年を目途にする」くらいの計画で新規ビジネスは行うべきだろう。残った金は会社従業員全員で、適宜配分して、お終い、というわけだ。
ついでだが、私は「宮古島振興計画」というのを昔考えたことがあって、その計画の中に、ヤギを飼育してカマンベールチーズ(下記記事では「シェーブルチーズ」と書いている)を作る、というものもあった。カマンベールチーズは高い値段で売れるので、利益率がいいだろう、ということだ。そして、ヤギは飼育が容易である、というのも確かだろう。ただし、ヤギ肉は臭くて、馴れない人は食えたものではないから、肉食用にはお勧めしない。沖縄にはヤギ肉料理の好きな人も多いが、同じ沖縄人(「沖縄県民」と言うよりは、やはり「ウチナーンチュ=沖縄人」と言ってしまうのである。「県」になる前には「琉球国」であったという意識のせいかもしれない)でも、私には絶対に食えない。
(以下引用)
<読者の質問>
鳥取在住のサラリーマンです。貯金は600万。「ホンマもんの成功法則」を拝読し、限られた資産、不動産を入手し、大屋業に君臨することを目指そうと決意しました。まずは次回の宅建の試験を突破することが目標です。
並行して、競売物件や埼玉や北海道などの格安中古物件を改修して回していきたいと考えています。日本において、大屋業で最初に入っていく際の注意点やアドバイスありましたら、お願い致します。
<丸尾孝俊の回答>
600万かぁ…。不動産じゃないかもしれんのぉ。地震が多い日本で、アパート買って家賃収入っていうのは、じつは微妙や。倒壊、出火、何もなくなって、廃材処理とかに金がぼぉぼぉいっていうのは避けて通らなならんかもしれん。だから、最初そこじゃないな。とにかく大屋業が絶対っていう話じゃないねん。修繕費もかかるし、客が入れへんかったりするからな。
となると、まず身近でどういうものが売れてるか考える方がええな。
鳥取県と言えば…砂丘…メロンの産地やな…カレー、名産なんやろな…。もっと具体的なことがわかればええんやけど。まず、親が何しとるとか、周りの環境、こんな友達いてるとか。状況によっては、限りなく安い農地買うて、ウィークエンドかなんかに生産者募って、利益折半にするとか、そんな方がええんかもしれんと思ったりする。
農地やったら地震きて、野菜ひっくり返っても起こしたらしまいや。リスクが減るわけや。おれが、みんな何故やれへんのかなと思ってんのはヤギや。ヤギ飼ってチーズを作るねん。シェーブルチーズや。
沖縄では食べるけど、本州ではそれほど普及してへんねや。このビジネスの良いところは、ヤギってのは安く生産できんねん。病気は少ないし、手間もほとんどかからない。餌は雑草でええし。ごっつい安上がりや。だから、ヤギは大昔前から豚のライバルやったんや。
あとは、シェーブルチーズを居酒屋から家庭にまで普及させる工夫できたらキミが日本で第一人者になんねや。
敵おらんとこで勝負するねん。敵の根を抜いてまでっていうのはやったらいかんねん。敵にも従業員がおったり、いろいろ生活があったり、悲しむ者もようさんおったりする。共存を考えると、敵がいないとこを自分で切り拓く、そこに新しい誰かが資本持って追いついてくるっていう状況。そっちの方がええねやて。
自分に非がないやん。自分はキチっと天国行ける状況っていうのを常に保つっていうのがおれはええと思うな。
▓ 丸尾 孝俊
元暴走族総長。16歳から仕事をはじめ、吉本興業など数々の職種を経て独立。1995年に単身インドネシア・バリ島に移住し不動産業を興し従業員数5千人以上のゼネコンPASTIグループに。資産数千億を超える大富豪。
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