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新しい進歩は辺境から生まれる

前回の記事の趣旨を後押ししてくれるような言葉が井口博士のブログに書かれていたので、転載する。
私は、世間的な意味での冒険家というものにはほとんど興味が無い。徒歩で南極点に行こうが、無酸素でエベレスト(今はチョモランマとかいう変な名前になったが)登頂をしようが、人類の進歩にはまったく無関係なくだらない行為だと思っている。
しかし、科学者の発明や発見は、人類全体の幸福にそのままつながる素晴らしい行為・達成であり、その発明や発見に至る過程は、それこそ人類の望みうる最高の知的冒険だと思っている。冒険とは、何も肉体的行為だけではない。
しかし、その科学者が権威に従うようになったら、新たな発明も発見もありえないのは当然だろう。科学者が教会の権威に従って天動説を信じていたら、現在の宇宙物理学は存在したか? ならば、現在主流であるビッグバン説だろうが膨張宇宙説だろうが進化論だろうが疑うのが真の科学者だろう。
というわけで、ある種の考えが、現在は奇説・怪説・オカルト・珍説とされていようが、そこから人類を新しいステージに引き上げる大発見が生まれる可能性は高いのである。


(以下引用)


こういう科学者集団の世界からみれば、フリーエネルギー発電、重力発電など、「まゆつばもの」に見えるだろうが、その予算レベルで言えば、誤差の範囲内程度というスモールスモールサイエンスに過ぎないのである。しかしながら、最初は飛行機も紙飛行機から始まったように、町工場の中の小型発電機が、将来には、地球規模の重力発電機に変わらないともかぎらないのである。マッキントッシュも最初はガレージから始まったのである。

この意味では、ビッグサイエンスの世界、バイオサイエンス、高エネルギー物理などの世界の科学者は、科学者としての本来の目的やその精神を忘れてしまったと言えるだろう。科学者は、「権威を信じるな」が合い言葉だった。「権威の否定」こそが、科学者のもっとも科学者らしい伝統だったのである。

日本の科学者やインテリたち、普通の教科書通りに成長した人々、こういった人間も、そろそろ「覚醒」して良い頃ではないのだろうか? 私はそう思うが。

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考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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