今日は漫画の話である。
「ヨコハマ買い出し紀行」という漫画がある。(最初、「横浜買い出し紀行」かと思ってそう書いたが、念のために調べてみると、「ヨコハマ」だった。これが漢字の「横浜」でないのはおそらく、意味がある。)作者は芦奈野ひとし、アフタヌーンKCから出ている。もちろん、週刊誌「アフタヌーン」でずっと前に掲載されたものだ。
で、この漫画は3・11のずっと前に書かれた作品だが、3.11以降の日本を予見していたような作品である。作中の世界は、近未来の日本で、横浜に近い関東西部のどこかである。その世界では、日本の海岸線の大部分は海に沈み、人々は残った場所で静かに暮らしている。つまり、日本の静かな滅亡を受け入れながら日々を生きているのである。
それを作者はこのように言っている。
「お祭りのようだった世の中がゆっくりとおちついてきたあのころ。
のちに夕凪の時代と呼ばれるてろてろの時間」と。
「夕凪の時代」……現実の日本の今は、やがてそう呼ばれるかもしれない。その時代には、人々は争いをやめ、我欲を捨て、身近な物事や小さな自然の変化にしみじみと感じ入りながら生きていたと。
「ヨコハマ買い出し紀行」という漫画がある。(最初、「横浜買い出し紀行」かと思ってそう書いたが、念のために調べてみると、「ヨコハマ」だった。これが漢字の「横浜」でないのはおそらく、意味がある。)作者は芦奈野ひとし、アフタヌーンKCから出ている。もちろん、週刊誌「アフタヌーン」でずっと前に掲載されたものだ。
で、この漫画は3・11のずっと前に書かれた作品だが、3.11以降の日本を予見していたような作品である。作中の世界は、近未来の日本で、横浜に近い関東西部のどこかである。その世界では、日本の海岸線の大部分は海に沈み、人々は残った場所で静かに暮らしている。つまり、日本の静かな滅亡を受け入れながら日々を生きているのである。
それを作者はこのように言っている。
「お祭りのようだった世の中がゆっくりとおちついてきたあのころ。
のちに夕凪の時代と呼ばれるてろてろの時間」と。
「夕凪の時代」……現実の日本の今は、やがてそう呼ばれるかもしれない。その時代には、人々は争いをやめ、我欲を捨て、身近な物事や小さな自然の変化にしみじみと感じ入りながら生きていたと。
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