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運命(6)

太祖未だ存命の時において、この道衍のごとき怪僧あって燕王に白帽を奉らんとし、燕王もまたこのような僧を帷幕の中に居く。燕王の心、もとより清からず。道衍の爪また毒あり。
道衍、燕邸に至るに及んで、袁珖(珖の字は当て字)を王に勧む。袁珖は占いをよくし、百にひとつの誤りもない。燕王に見えて言うには、御年四十にして御髭が伸びて臍を過ぎなさるに至れば、大宝位(皇位)にのぼること、疑うべからず、と。燕王笑って言うには、私はまさに年四十であり、また、髭がこれ以上伸びることがあろうか、と。
道衍は、そこで金忠という者を勧める。金忠は若くして書を読み、易に通じる。燕王は忠に卜占させる。忠は卜して卦を得、尊きこと言を絶する、と言う。燕王の意、ここにおいて固まる。

帝の傍らには黄子澄・斉泰あり、諸藩を削減し、封土を奪う意志がどうして止むことがあろうか。
燕王の傍らには僧道衍・袁珖あり、秘謀を醸成することがどうして止むことがあろうか。
両者の間がこうである以上は、風声鶴唳、剣光火影、世はだんだんと乱れていく。

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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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