「去勢者が、意地悪く、恥知らずなことは、ごく普通のことで、卑屈かつ傲慢になりがちなのです」
この言葉が事実かどうかはさておき、かりに事実ならなぜそうなるかということを考えてみる。
まず、「卑屈かつ傲慢」という、一見矛盾する性格については、「その人間が置かれた状況によって、時には卑屈になり、時には傲慢になる」と考えれば、何もおかしくはない。権力者の前では卑屈で、無力な人の前では傲慢になるというのは官僚だけでなく我々の周辺でもよく見かけることだ。我々自身も大半がそうだろう。女子供や店員に対しては傲慢で、ヤクザや警官や大男相手には卑屈になる男性など腐るほどいるはずだ。
それよりも、去勢者が、「意地悪く、恥知らず」になるのはなぜか、ということだが、それは「男権社会」から追放されたという屈辱のためかと思う。男であることの特権を享受していた人間が、その特権の場所から追放されるのが去勢(宮刑)なのである。しかも、女でもないから女としてのメリットも享受できない。妾にもなれないし、「子供を産む機械」として尊重されることもない。そういう人間が「意地悪く、恥知らず」になるのは当然かな、と思う。つまり、自分をこういう目に遭わせた社会への憎悪である。で、周囲から軽蔑される存在だから、今さら他人に憎まれても平気である。となれば、いくらでも意地悪く恥知らずになれるわけだ。
これは、テレビに出ているオカマタレントと重なる部分があると言うと物議をかもしそうだが、彼らの作り出す笑いが世間への意地悪い観察の結果であり、その毒舌が、「笑われても嫌われても平気である」という鉄面皮さ、つまり恥知らずであることから来ているというのは無理な説明だろうか。そのあたりは、普通の女性コメディアンや女性漫才師とはかなり異なると思う。彼女たちは人を「笑わせる」ことを仕事としているが、実は「笑われる」ことや恥をかくこと、嫌われることに案外耐性が無い、と私には思えるのである。
この秋から冬にかけ さらに来年と再来年の2年間だけで「日本人のほぼ半数」が
なかば失業状態に陥りマイルドヤンキーならぬマイルドな浮浪者が日常化するだろう
たとえば気息奄々たる三菱財閥の中核企業である三菱自動車はパジェロを生産していた
岐阜県坂祝工場の閉鎖を発表した この工場閉鎖により坂祝町は北炭夕張炭鉱の閉山と
同じ状態になっていく 企業城下町が潰えることは その工場に直接雇用されていない
周辺の飲食店や商店とあらゆるサービス業がリアルな壊滅状態になることを意味する
辛うじて黒字決算を発表したトヨタ自動車も 静岡県裾野町の東富士工場を年内で閉鎖する
これからは工場に支えられてきた地方自治体が進行する壊疽に襲われるような酷い現象が
日本の至る所で起きるだろう 歴とした斜陽産業である旅館ホテル/チェーン飲食業なども
旅行関連を先頭にもはや不必要な業種として認定された芸能スポーツと教育関連産業や
新聞テレビが見るも無残に倒産していくだろう 就職と教育の関係を個々の親と子ども自身が
根源的に考え直すしかないシリアスな時代に突入した 就職に有利と言われて筋脳バカを
量産してきた体育会系も 自分のアタマでは考えられない学歴を誇るだけの受験秀才バカも
揃って淘汰されるのは中長期的には必然であり良いことのはずだが 全ての人が苦しむだろう
COVID-19に始まった事態と混乱/転覆は最短でも10年続くから「意識革命」が生存には必須だ