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風立ちぬ。いざ、生きめやも?

「ライブノート」というブログから転載。中心記事は「GIGO」という人の書いた文章だが、管理人感想部分も面白いので、長くなるが、両方掲載する。
前半のGIGOさんの文章中には日本の近未来が描かれており、その予測が当たる確率は非常に高い、と私も思う。
つまり、我々の子供や孫の生きる日本ははっきり言って「ゴミ溜め」的な国だろう、と予想できる。それがTPPによって破壊された日本である。
日本人は文化的伝統や日本的精神を失い、海外から押し寄せる膨大な移民との共生によって新たな民族として再生することになる。つまり、日本人という人種は終わったのである。すでにマスコミ(特にテレビ)における韓国支配、経済における外資支配は現実である。そして、新しい日本の神は「マモン」、つまり金の神であり、金がすべての世の中になるだろう。昨日の辺見庸の文章ではないが、「支払い能力」の無い人間はそこではもはや生きる資格の無い存在となる。
「風たちぬ。いざ生きめやも」の「風」は、新しい日本にとって最悪の暴風かもしれない。



(以下引用)*前半の文章中では「TPP」が「TTP」になっているが、そのままにしておく。


350年の搾取から開放されたインドネシア
2013.08.01 07:02|政治・経済|
子供には読ませられないブログGIGOさんより転載

350年の搾取から開放されたインドネシア



オランダによる350年もの長きにわたる
愚民化政策と強制労働、そして搾取から
日本軍の手によってインドネシアは開放された。





平均寿命35歳
インドネシアで搾取した富は、オランダ国家予算の1/3を占めた。





戦後、日本人も米国の植民地支配下に有ることをうすうす
感じている人もいると思う。


日本人の特徴を分析された

・律儀に約束を守る
・お人好し
・親切
・喉元過ぎれば熱さ忘れる
・従順

特に米国に、この特徴総てを悪用されている。
IQの高い戦略家が緻密に計算し尽くしたことだ。
日本民族の運命はGHQが撤退した時に決まっていた。



搾取を疑う瞬間
働いても、働いても暮らしは楽にならず、
どこに富を吸い取られているのか?
そう考えた時に・・・。

しかし、日本人は従順であり、団結心をなくしているため
韓国や中国のようにデモや暴動を起こすことはない。

政治家が無茶苦茶な政策をして苦しくなっても、
日本人はしばらくすると慣れてしまう。
それを悪用しているのが増税だ。
日本は元々、過重な税金を巻き上げられていて楽な生活は
出来ていない。
そこへ、消費税増税だ。
これも消費税導入時と同じで、直ぐに忘れる。慣れる。
欧米諸国の思う壺だ。


移民の流入
植民地時代に、マレーで行われたような、中国人の大量移民政策
それによるマレー人の下層階級化と深刻な民族対立。

現在の日本は在日韓国人が多く民族対立も有る。
そこへ、中国から1000万人の移民政策を考えていた
民主党政権が崩壊し、ひとまずは安心と思ったらTTP

これによって移民を拒否することが出来なくなる。
大量移民が日本の職を求めて押し寄せる。

既に中小企業では研修生の形で始まっており、いずれ区別なくなる。
看護や介護職も解禁されている。


今のところ、贅沢になった日本人の若者がやりたがらない
職を移民や出稼ぎの東南アジア系と南米系の人々がやっている。

しかし、支配階級である企業経営陣に白人が入り込み
大企業も欧米化しつつ有る。
「外資系」などとカッコイイ言葉のように言われるが、
実質、植民地支配に近いものが有る。
優秀な人材だけ重用し、それ以外はバッサリ切り捨てる。

贅沢になった日本人は3Kの仕事もしないが、トップにも
登ることが出来ないことを悟り、働かなくなる。

3K=キツイ、汚い、給料安い 


「愚民化政策」これぞ植民地経営の基本だ。

生活保護の資金が枯渇し、支給されなくなると働かざるを得なくなる
「働いたら負け」といった流行語で怠惰な生活に慣れてしまった
日本人の若者は就職口が見つからない。
誰でもできる仕事は移民がすでにやっているので、特殊な能力を持ち
その経験を積んだ着実に働いてきた者だけが仕事を持つ時代が来る。

3Kでも仕事があるだけましだった事を後悔する。
慌てて資格を取るものの、経験がない資格保有者など
企業は求めない。資格貧乏になるわけだ。

就職は、若い新卒以外は「資格」+「経験」である。
「働いたら負け」と若い時に「経験」を放棄していると
働かなければ食っていけなくなった時に、雇ってくれる所がない。


企業は節税が上手、そもそも黒字決算にしない。
納税したくないからだ。

取るのはサラリーマンから
給料から強制的に天引きされる社会保険料と厚生年金は税金です。
それ以外にも色々と税金払ってるでしょ。
日本人は世界に比べて既に過重な税金を払っている民族なんです。

欧米諸国はそこはスルーして、消費税率が低いとしか言わない。
日本民族から搾取するためにね。

アホの国会議員が欧米の消費税は25%だと喚く
ストレートに洗脳されてんじゃねぇ、バカどもが。


「働いたら負け」といってた世代は国に金が無くなった時点で路頭に迷う
餓死するものも出るだろう、これぞ植民地政策。
年金も打ち切られ、貧困層の医療も後退し、平均寿命も短くなるだろう。

TTPにより医療の自由化・国際化が推し進められて、保険制度が無くなる。
病院に行くのは金が有る人間だけという、米国と同じ状況が待っている。
その米国が推進しているのがTTPだから。


仕事もなく食えなくなった国民が激増した時点で起こるのが、
今言われている「国防軍」の導入である。

そう、仕事が無い日本人がやる仕事は兵役しか無い。
徴兵制度をしかなくても、就職口として軍隊入りするわけだ。
そして、国連軍として紛争地帯へ送り込まれる。

南無阿弥陀仏


着実に日本国民は愚民化されつつある。
テレビではおバカタレントがもてはやされ、
馬鹿でも良いんだという気風が若者に浸透し
若者ではなく馬鹿者になっている現状、まさに愚民化政策
マスコミが手を貸しているわけだ。


古来より日本人の誇る手先の器用さでも、職人のオリンピックで
韓国にココ数年負け続けている事を報道していない。
隠す必用があるのか?
日本人に何かを気付かせては拙いのか?

アジアを再び植民地化したい欧米の白人社会は、
日本が目の上のたんこぶだ。

支那人や朝鮮民族は戦争をすると弱い
言うだけ番長の支那人や朝鮮人に反日教育をさせておけば
日本と勝手に対立してくれる。
アジアの共栄圏は実現しないわけだ、欧米には非常に都合がいい。
国際金融資本が戦争を望めば、日中間で戦争にもなるだろう。

戦争は日本の意思とな無関係に始まる。
日本の平和憲法なんか知ったこっちゃねぇ。

戦争になると中国は呆気無く降参する民族であるが、
日本人は粘り強い。
そんな戦闘民族である日本人を改造する必要があったのだ。

アジアを植民地化するための100年計画。
日本をアジアの盟主にさせないために。


朝鮮や中国が選ばれなかった理由は約束を守らない民族だからだ。
韓国は既に、2回日本との国際条約を破っている。
日本は正々堂々と抗議して断交も辞さないという態度を国際社会に示し
韓国を追い込むべきだが、親韓派の国会議員が与党にいる。
特に公明党と、パチンコ議連。

逆に言うと、韓国に何かしかけなくても、日本国内の与党議員
それも親韓派を潰してしまえば、韓国も自然と潰れる。
日本の支援と信用貸しが無ければ、韓国の金融は成り立たないからだ。



日本は2045年までに消滅する。

過去の例から、政府が消滅した国も復活する。
日本も「産めよ育てよ」で、22世紀には「違う国」として再生することになるだろう。

その時は、日本の大多数が単一民族の日本では無くなっている。
少子高齢化は解消されるが、そんな事はどうでも良くなっている。
老人は死に絶え、平均寿命は50歳以下になっているかもしれない。


米国は日本のゆうちょ・カンポに目をつけている。ゴッソリやられる。
日本政府の財政破綻で年金制度も社会保障制度も崩壊して、年金は消える。
老後の給付金が無くなり、高齢化は無くなる。
年寄りは、どんどん死んでください時代が来るわけだ。


あと50年で日本民族は愚民化されているはずだ。
そして今世紀半ばには植民地となっているだろう。


1000兆円の国債

国連の分担金の大半を日本が支払ってきた借金も国債に含まれていることを
欧米はすっとぼけて日本の国債額を非難する。

大災害の復興支援、戦争継続資金、戦後処理資金、これらも実は日本が
過分に支払わされてきた。それも国債だ。

日本国民は高度成長期のインフラ整備で出来た国債だと思わされている。


大戦後も、いつも戦争を引き起こしたのは米国だが、その支払いは日本だ。
中朝をならずもの国家と表現するが、真のならず者国家はアメリカ合衆国だ。

平等を求めた日本は、戦前も戦後も欧米から小突き回され続け、
国連や国際銀行の負担金を日本が支払うためだけに
総裁になり、G7入りをさせられた。

先進国首脳会議でも、いつも日本の総理は爪弾きだ。
日本は黙って金だけ出していればいいというのが欧米の本音。

これが植民地化されている証だ。
近代型の植民地政策だ。



マスコミに踊らされるな

勘違いしている若者がいるが、財テクで大儲けは夢物語。


株で儲けるのも競馬も同じ。
負けたのは忘れて勝った事だけを人間は覚えている。

株も博打だ、どんどん深みにハマる。
潮時を見極めるのが非常に難しい。
たとえば1000万円儲けたら辞めようと始める
目標達成して通帳を観ると、なんだまだまだ金が有る
もっと増やしたいという心理の襲われる。
その頃に証券会社が甘い誘惑を仕掛けてくる。
見栄もあり、またやっちまう。
証券会社は個人投資家が破産するまでやらせる。


株が上がっている時に舞い上がってどんどん金突っ込んだり
高価な車や家を購入して、良い気になっていると、ある日
突然の株価大暴落で一気に資金繰りが悪化する。
株価低迷や乱高下に振り回されついに破産するわけだ。
高価な車も家も差し押さえられ、気づけばホームレス。


マスコミは、アフィリエイトと同じで、極一部の成功者を取材し報道する。
申し訳程度に破綻したものも報じるが、そこはスポンサー様あり。
危険性は小さく報じる、夢を見させるわけだ。


150年も前からユダヤ系世界金融資本によって、世界は回っている。
戦争もココが資金源だった。もちろん日本もココから暴利で金借りて戦争してた。


銀行も証券会社も傘下だ。そこがマスコミのスポンサーでも有る。
損する者が沢山居ないと、一部の大儲けする人間が出ない。
個人投資家にたくさん参加させ、損してもらわなければならない仕組みがある。

プロも素人も、投資家が皆儲けちゃうと金がなくなるでしょ?


思い出してください、大儲けした主婦のアフィリエイト話。
数十時間で数百円の報酬で奴隷のような広告業務。搾取ですな。
同じ時間アルバイトやってた方が確実な収入になっている。

仕事の片手間に株をやって高級外車を手に入れた若者の話。
その車、今も乗ってる? 家有る?


資金運用でやっていけるのはプロだけ。
24時間世界の動きを監視する必要がある、素人には無理だ。




これが今世紀末の日本の姿だ






右じゃ、左じゃ言われるが

儂は日の丸おっ立てて、真っ直ぐ真ん中を行くだけじゃ!


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この転載元のブログ名は「子供には読ませられないブログGIGO」さんです
ちょっと待ってください!
こういう記事ほど 沢山の子供達に見てもらい 考えて欲しいものです
とても思慮深く良い記事だと思います


これから始まろうとしている名前を変えた植民地政策「TPP」
トランス(T) パシフィック(P) パートナーシップ(P)
パートナーシップ(提携, 共同, 協力, 参加, 協調  goo辞書より)というなら
何故 中身が非公開なのか 
公開できるようなものでないからなのでしょう
これから更なる植民地支配が始まるのです


ちなみに、ジブリ映画「風立ちぬ」の主題歌「ケムトレイル」じゃなくて「ひこうき雲」を歌われている
松任谷由実さんですが、ユーミンの33枚目のシングルは『PARTNERSHIP』(パートナーシップ)です
日本テレビ系「シドニーオリンピック」のイメージソングでした
「風立ちぬ」の制作委員会(出資会社)にも当然日本テレビの名前があります
オリンピックも絡んでますし
気になるのは33枚目のシングルということでフリーメーソンのイメージソング?と勘ぐってしまいます
そしてそれが収録されているアルバム名は『acacia(アケイシャ)』(日本語読み アカシア)
アカシアを調べてみると、日本に分布するアカシアはほとんどが「ニセアカシア」なんだとか
そんなアルバム名アカシア(ニセモノ)に収録されている33枚目のシングル「PARTNERSHIP」

インチキ条約(ニセモノ)のTPPをユダヤ資本(33)に押し付けられ「PARTNERSHIP」を締結する・・・
まさにユーミンショック www

そのユーミンが主題歌の映画「風立ちぬ」、同名の小説があります
映画の公式HPの真ん中にも著者の名前が記載されていますが
昭和初期に活躍した日本の作家 堀 辰雄(ほり たつお)の中編小説で
作者本人の体験をもとに執筆された堀辰雄の代表的作品が「風立ちぬ」

作中にある「風立ちぬ、いざ生きめやも」という俳句(夢人注:「詩句」の誤りか)が
今の日本を如実に表しており、それを訴えたかったのではないかと思います

篠原暁子(俳人)の解説によると
堀辰雄の結核発病は、19歳の時であった。特効薬もない時代、彼は病巣を抱えたまま学業をつづけ、文筆活動に入っていく。

 『風立ちぬ』は、自ら病みつつ、より病状の重い婚約者に付添って信州のサナトリウムに入った数か月の経験をふまえて、書かれたものである。

 『風立ちぬ』全章を貫くものは、あくまでも清澄なロマンである。抒情の世界である。感傷的な通俗の甘さとは異質の、日常生活に根ざした抒情なのである。

『風立ちぬ』は「序曲」から始まる。病気の予兆はあるが、まだすこやかな様子の若い女性が、熱心に絵を描く姿が映し出される。そして、まだ少女らしさの残った無心な美しさに、心ひかれる青年(私)がいた。

 何もかも始まったばかりで、「何物かが生まれて来つつあるかのよう」な希望のひとときに、不意にどこからともなく、風が立ったのである。

  風たちぬ、いざ生きめやも

不思議な美しさをもった詩句である。どこか不安な風のざわめきに、心をふるい立たせている繊細な魂、「さあ、何とか生きてみよう」と自分に言いきかせるような、また呼びかけるようなフレーズである。

「生きめやも」という文語的な表現は、元来は反語の意味をもつ。しかし、作者がフランス語の副題、ポール・ヴァレリイの原詩をつけているところから、「生きることを試みなければならない」という直訳の通り、意志的にとるのがよいだろう。

生きようとする意志と、その後に襲ってくる不安な状況を予覚した「いざ生きめやも」なのである。

当時の結核患者には、治療薬というものがないため、「大気、安静、栄養」療法が、回復への手引として示されていた。自分のもっている治癒力にすがるだけの、いつも死が間近にある病い―それだけに二人だけでともかくも生きようとする一筋の光の世界を、作者は描きたかったのである。


原状と照らし合わせると

TPPや売国政治、ユダヤ資本企業によるNWO統治などの
風が吹き始め、そんな状況でこの先どうなるかわからないが
さあ、なんとか生きてみよう
戦争とか起こされなければいいな・・・
 
もしくは

原発事故で放射能をばらまかれ放射能地獄となった東日本
風向きにより放射能が運ばれてきてしまうのです
そんな放射能の風が原発事故後吹き始め
被曝によりこの先どうなるかわからないが
さあ、なんとかいきてみよう


そんな風に感じてしまいます




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「支払い能力が無い人間は死ね」という社会

「晴耕雨読」所載の辺見庸の文章を一部転載。
何しろ長い文章だし、文の乱れもある。だが、書いている内容には作家らしい感性と迫力があり、人を動かす力がある。特に私が気に入った部分を赤字にしておく。この赤字部分は現代の日本を見る上で重要な視点を示している。まあ、当たり前のことを言っているのだが、表現がいいのだ。さすがに作家である。


(以下引用)



3年前の夏、76歳の老人が熱中症で死んだという“よくあるできごと”について調べていておどろいた。なににおどろいたかというと、「フツウ」にであった。あるいはどこにでもよくあるだろう日常というものの、そのじつ、 尋常ではない?がりと灼熱と孤独に、絶句した。

老人には月額7万円ほどの年金があった。妻をなくし、腰痛ではたらけない息子と家賃5万5千円のアパートでくらしていた。不幸ではあるが、この不幸せはきわめて例外的とまでは言えない。大別するならば、極貧にちかいけれども、他にもあるフツウの貧しさだろう。老人は役所に生活保護を申請し、あっさり断られた。これもよくあるケース。生一本の老人は節約のため、みずから電気、ガス停止の手つづきをした。したがって、エアコンがあっても冷房はできない。電球があっても真っ暗。懐中電灯とカセット・コンロだけの穴居生活みたいなくらしが、死ぬまで10年ほどつづいた。

2013年8月8日のいま現在も、そのようなひとびとが暑熱のなかで息もたえだえになっているだろう。「てきせつにエアコンを使用してください」といわれても、そうできないひとびとがいくらでもいる。あの76歳の老人は、死後1時間以上が経過していたのに、検死時、直腸内の温度が39度もあったという。

わたしは書いた。「この死はとうてい尋常ではない。まったく同時に、この死には私たちの居場所と地つづきのツユクサのようなふつうさが見える。異様とふつうが、ほの暗い同一空間にふたつながら平然となりたっている。それが怖い。たぶんこの国の日常とはそういうものだ。ふつうが反転して、ある日とつぜん悪鬼の顔になる」(『水の透視画法』)。

あれから3年。大震災、原発炉心溶融、政権交代・・・。どうだろう、悪鬼の顔は、いまはっきりと見えているだろうか。貧しい者はフツウによりいちだんと貧しくなり、いっときあれほど反省された原発がフツウに再稼働に道筋をつけ、極右政権の夜郎自大はますますフツウにとどまるところがない。すべてをフツウに見せているなにか。とてつもない異常を、ごくフツウと見てしまう目、目、目・・・。わたしはけふもエベレストにのぼった。ツユクサが3年前とおなじく花びらを閉じて合掌していた。わるい予感がする。
(2013/08/08)



・東京の病院にいく。眠剤、精神安定剤、血圧降下剤2種、抗血栓剤もらう。例によって、9年間、例のごとし。これもいわゆるフツウだ。医者はいちおうヒトの顔をしているけれども、じつは脳に問題のあるまだ若いヤギが眼鏡をかけて白衣を着ているにすぎない。それはきょうびもはや病気とも言えない、あまりにフツウの障害であり、症状は〈すべての痛みへの無感動〉〈政治、社会状況、とりわけ患者の内面や固有の脳血管障害への無関心〉〈前記のことがらへの不干渉〉〈同無提案〉〈同不介入〉〈心にもない微笑〉〈曖昧な微苦笑〉〈言辞、動作、気配全般における無気力〉〈あらゆる局面における完璧な非暴力〉・・・などをもって特徴とするらしい。まったくフツウである。ただし、あのヤギがだれも見ていないところでなにをしているかは、わかったものではない。

自動料金払い機で薬代を見たら、2か月分で1万3千円ほどだった。ギョッとする。払えないひとだって少なからずいるだろう。払えないひとびとは降圧剤も抗血栓剤ものまず、「自己責任」で脳溢血を再発し、自己責任でヨイヨイになり、自己責任でのたれ死ぬほかない。

この病院にほどちかい歩道橋のたもとに老婆のホームレスがいるのを以前、見たことがある。ほんとうは老婆ではないのかもしれないが。いつも汚れたふとんを敷いて横向きに寝ていた。枕元にお茶の紙パックを置いていた。少し離れてとおるだけですごいにおいだった。あんなに小さなからだからはげしい悪臭をはなっていた。存在の芯が黙って叫んでいたのだ。タスケテ、タスケテ、タスケテ! 何百人、何千人が、ろくに彼女を見もせずに、ただ息をつめてとおりすぎたことか。すぐそばに病院があるというのに、だれかが飛びだしてきて助けようとしたか。人間ほどすさまじくにおう生き物はない。ホームレスの体臭ではない。通行人の腐れた心が鼻も曲がるほど臭いのだ。

いま、気温34度。彼女はどうしているだろう。もう死んだろうか。灼熱の路上でまだきれぎれの夢を見ているのだろうか。いや、こときれただろう。ここは満目の廃墟だ。ruin・・・砂漠ですらない。時々刻々、ひとがむきだされていく。化けの皮がはがされていく。人生の中身も、ひとがらも、こころざしも、理想も、そんなもの、なんのかんけいもございません。支払い能力がすべて。ひととはすなわち、支払い能力のことです。こまめに水分を補給し、エアコンをてきせつに使用して、夏を快適におすごしください。ただし、電気代を払えなかったら、自己責任で直腸内温度39度になって死んでもらいます。そのような死も、もうひとつのシステマティックな死刑執行である。

内閣法制局長官の超弩級デタラメ人事に怒ることができる(いかにも怒ったふりをしてみせる)のは、しごくまっとうであり、かつ、まっとうそうではあるものの、炎熱のこの廃墟にあっては、なにか高級で贅沢な仕儀のようにさえ見えてくる。じかの路面に、老いて病んだひとの横たわる、その低く熱く臭くむきだされた地平からかすむ風景を見あげるならば、ほとんどすべてのことがらに殺意をおぼえるほかはない。

こうなったらしかたがない、せめては睨めることだ。わたしにだってひとを睨めつける意思くらいはまだある。睨めてうごかざる殺意。はたと睨めて世界を刺しつらぬく、目のなかの青い刃。それをふりまわすくらいの殺意がないとはいえない。けふは駅についてからアパートに直行はせず、エベレスト*1にのぼった。いつかはかならず斃れるだろう。しかし、いま斃れるわけにはいかないのだ。だからエベレストにのぼる。麓の芙蓉の花が閉じて結ぼれていた。

若い、顔の大きな男に後ろからいきなり声をかけられた。「熱いね。死ぬね」。男がとおりこし、ふりむいた。心底うれしそうに笑っている。「みんな死んじゃうね・・・」。気持ちがほどけ、わたしも痴れた顔で笑いかえした。 (2013/08/09)



・連絡があった。〈オババは生きています! 昨日、歩道橋ちかくの分離帯にノースリーブの臙脂のワンピース姿でたって、走りすぎる車を見ながら、エヘラエヘラ笑っていました。そう見えました。歩道橋のたもとでしゃがんだとき、生白いお尻が見えました。布団はたたんでありました。離れていても臭かったです。オババは昨日現在、生きていました!〉。

うれしい。よかった。しぶとくなくてはやっていけない。いま、気温37度。生きるか死ぬかだ。ここは戦場と大差ない廃墟だ。爆煙、地響き、硝煙、瓦礫。黒く乾いた血だまり。オババはこのたび、そこをたまたま訪なうこととなった存在論的他者である。廃墟の穢れを浄めにきた異人かもしれぬ。オババに寄進せよ。オババに涼しき場所をあたえよ。このさい禁中におつれせよ。首相官邸でもよい。ゆっくりと湯浴みしていただけ。首相らは跪いてオババに無礼の段につき深く詫びよ。みずからの三百代言につき謝罪せよ。オババのお背中をお流ししてさしあげろ。そうしてあくまでも恭しく問え。じぶんの罪の深さを。この世界戦争の行方を。





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検察もまた原子力村の一部

「櫻井ジャーナル」から記事の前半だけ転載。
今日の「徽宗皇帝のブログ」の補完記事のようなものだ。
あちらに追記してもいいのだが、これはこれで「検察とは何か」という問題を考えさせる記事なので、別記事とした。
本当なら、「酔生夢人のブログ」は、趣味的・娯楽的な記事を中心にしたいのだが、広島・長崎を思い出すこの時期には、こちらも真面目な記事が多くなってしまう。



(以下引用)





2013.08.09
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原子力村の住民であり、暴力装置として機能してきた検察が原子力村の責任を問うということ自体が滑稽な話で、歴代の東電幹部や政府高官を起訴すれば矛先は検察にも


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 巨大地震に繰り返し襲われている(つまり地震や津波が予見されている)日本に原子力発電所を乱立させるという無謀なことを推進するため、電力業界や歴代政府は反対の声をカネと暴力で封じ込めてきた。

 暴力には裏と表があり、表の暴力装置として機能してきたのが警察や検察。福島県知事として原発に慎重な姿勢を見せていた佐藤栄佐久をスキャンダル失脚させただけでなく、「迷惑防止条例」を使って社会的に葬り去るという手法も使われている疑いが濃厚である。

 つまり、警察や検察は日本の核政策を推進してきたグループに属し、いわば用心棒的な存在。東京電力をはじめとする電力業界や歴代政府、その周辺に群がっている巨大企業群、いわゆる「原子力村」の一員ということでもある。東電幹部や政府関係者は検察の仲間であり、原発事故の責任は検察にもある。

 要するに、検察が「原子力村」の仲間を起訴したなら、その矛先は自分たちにも向くことになる。どうしても起訴しなければならなくなったら、本筋を外して傍流の人びとを引き出してくるだろう。

 福島第一原発の事故を検察が捜査ということは、広域暴力団「A組」の犯罪をA組傘下の「B会」が調べ、やはりA組傘下の「C組」、「D会」・・・の意見を聞いて判断するという構図と同じ。国会で原発に批判的な議員が増えたなら状況は違うだろうが、現在は圧倒的に原発推進派が多い。つまり原発で甘い汁を吸ってきた人たちだ。





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真面目さと小心さ

「大摩邇」から転載。
我々日本人は根が真面目すぎるから、問題や悩みを自分一人で抱え込み、鬱になったり病気になったり、しまいには自殺したりする。福島の畜産農家の人が原発事故で畜産が続けられなくなり、自殺したことなど(今日の「徽宗皇帝のブログ」参照)は、その例だ。本当なら、政府と東電に対し、巨額の損害賠償を要求して裁判で戦うべきところだのに、そういうことはしないのである。まさしく日本人的反応というものだろう。問題は、巨大組織相手の戦いに立ち上がると、今度は社会のすべてが彼に悪口雑言を浴びせ掛け、彼を冷笑し、彼を叩き潰そうとすることだ。
今、山本太郎がその渦中にいる。
では、巨大権力相手の戦いに立ち上がった人間を、家族や親戚や友人だけでも支援してくれるだろうか? 私にはそうは思えない。彼を愚かなドン・キホーテ、思い上った英雄主義の阿呆と見做し、そういう無理な戦いはやめろと忠告するか、あるいは彼から離れ、あるいはむしろ彼の敵に回るだろう。
それが日本社会なのである。徹頭徹尾、卑怯なのである。それが、日本人の小心な真面目さの反面だ。(もちろん、私自身もそういう人間の一人だ。)
下記記事のイタリア人のいい加減さにはあきれもするが、何か爽快感もある。日本人も少しは見習ったほうがいいだろう。



(以下引用)*空白部は写真があったところ。写真はコピーできていないようだ。



2013年08月07日21:42
カテゴリ
イタリア美的生活

危機的状況、イタリア人の場合

アルさんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/artevita/archives/2013-08-07.html


<転載開始>

ネットでこっちの国営放送テレビを見ることが出来ます。
で、昨日久しぶりにニュースを点けてみたんですが、点けた途端に出てきた
ニュースが、しみじみと、イタリアでした。。

2012年の1月にイタリアのジリオ島で、豪華客船コスタコンコルディア座礁事故
がありましたね。30人以上の死者を出した大事故なのに、あの船長のとんでもない
行動により、不謹慎にも世界を笑いの渦に巻き込んでしまったあの事故です。
「これぞイタリア」と世界中にたらしめてしまったあの事故です。
当時日本でイタリア人の真面目な部分を一所懸命アピールしてイタリアの印象を
くつがえそうとしていたザッケローニの苦労が、水の泡と化したあの事故。
ザッケローニ的な真面目な人も実はイタリアに沢山いるんです。
ただ、ベルルスコーニやこの船長みたいな人が伝統的方法でイタリアたるやを
世界に見せつけてくると、もう太刀打ち出来ないものがあります。
あの事故の後で、「船に戻れバカ野郎!」Tシャツが世界中で大売れしたという
事実がそれを物語ります。
ザッケローニが真面目に頑張れば頑張るほど、イタリア人の中の彼の特殊性
だけが浮き彫りにされて行くという。。。 きっと彼はイタリアに戻ってきたくない
はず。 だから、不調の時もどうか温かい目で見守ってあげてください。。。

さて話を戻して昨日のニュースなんですが、あの豪華客船が今も尚、あの場所に
横倒しになったまま放置されているそうです。
ジリオ島というのはバカンス地で、この時期は海水浴客で賑わっているんですが、
その人達のインタビューで、
「こうやって気持ちよく海で泳いでる最中にさ、目の端にあの横倒しの船が飛び込ん
でくると一気にテンション下がりまくりなんだよ」
みたいなことを言ってました。一般イタリア人にとっても、あの一件は「恥」であり、
早い所忘れてしまいたいと思っているのです。
イタリアという国は、千年も前の遺跡とかがそこら辺に置き去りになっているのが
魅力的な国なんですが、この豪華客船もそれ狙いなんでしょうか。。。

世界に名だたる「放置国家」イタリア。
もうこの国に津波とか来ちゃったら、一体どういうことになってしまうのか。。。

放置と言って思い出したんですが、夏のイタリアは空気が乾燥しているので、
火事が起こりやすくなります。
チボリに住んでた時、車で高速道路に向かう途中、その近くの広々とした所に
建っている家具のショールームが燃えているのを見かけました。
近所の人達が大勢集まって見物してたので、すでに消防車は呼んでいるものと
解釈しました。でも、大きな建物のたった一部しか、まだ火の手が上がってない
ので、こんだけの人がいたら日本だったら絶対バケツリレーで消火してるものを、
キャンプファイアーのノリだよまったく、と思いながら通り過ぎました。
で、ローマ市内で用事を済ましてから夕方帰る時に、またそこを車で通りかかった
んですが、なんとまだ燃えてました。。しかも建物全部まるっ焦げ。 放置しすぎ!
意味が解らずびっくりしたんですが、横で運転しているHは涼しい顔をしています。
彼の言い分だと、こういうのはよくあることで、破産寸前の店が保険金目当てで
火事を起こし、多分消防署もぐるなんだろう、ということです。

事実、イタリアではオリーブ林などの所有者が経営難から山火事を起こして
保険金をせしめる、というのが頻繁に起こるんだそうです。

さて、詐欺の山火事を別としても、オリーブ林は燃えやすいので、タバコのポイ捨て
程度で簡単に火事になってしまいます。
チボリは小高い丘の上にあり、オリーブの林が方々に広がっています。
なのでチボリに住んでいた時は、夏場しょっちゅう山火事を見かけました。
では、私達が住んでいたアパートの真下にあったルイジおじさんのオリーブ畑の
一部から煙が上がっているのを私が発見した時の話を。
それは、イタリアにおける危機的状況を一部始終、実況中継的に目撃した時の話。



← 発見直後。











すぐさまルイジに電話をし、消防署の手配をしました。その間、煙の中に炎が
見え始め、家の中にいて煙で目が痛くなるほどで、「消防車早く、早く」とハラハラ
しながらベランダから様子を伺っていましたが、やはりお約束のように、なっかなか
サイレンが聴こえてきません。。。
そして、一足先に到着していたルイジが、ランボーのごとくたった一人で消火活動に
火事場に下りて行こうとするので、
「ルイジ!危なーい!行っちゃダメー!」
と上から叫んでいると、突然、足元からバババババ!と凄い騒音が立ち登ってきて、
目の前に突如、大きな消防ヘリコプターが現れました。




それはそれは
胸がキュンとなるくらいの
カッコイイ登場。 
ちょっとハリウッド映画みたいな。






で、このヘリが、オリーブの木と木の間の凄く狭い場所に、007並みの運転技術で
着陸し、おおーと思いながら胸を躍らせたんですが、あれ? 運転手が降りてきて、
何やら巨大な袋のようなものをヘリに取り付けているんです。。。
もうあんた、それをなんでわざわざこんな場所で。。。

「水袋は最初から取り付けて、水を入れてから持ってこいやー!!!」

と、そんな私の突っ込みをよそに、ヘリがまた、素晴らしい運転技術で飛び上がり、
水を汲むために湖の方に遠ざかって行くのを見ながら、赤いヘリがあと2機こっちに
向かってきてるのを見付けました。 
「3機いるから大丈夫!3機いるから大丈夫だよー!ルイジ!」
でも、その2機がなかなかこっちに近付いて来ないんです。。。
で、望遠鏡で見てみるとそれは、この地域で今流行りの趣味のグライダーだった
という。。。もうこんな時に紛らわしいったら!!
なので結局、やはりルイジがランボーに。 オリーブを助けるべく、ポパイになって
火元へ向かって行きました。

その後しばらくして消防ヘリも戻ってきて、空中から水を散布して応戦するんですが、
これが、第2次大戦時のイタリア空軍のやり方と全く同じで、危険を避けて上の方
から落とすから、的が外れまくり。。。もう泣ける。。











そもそも、一般道路に隣接した畑が火事なのに、消防車じゃなくてヘリが来てる
意味が全く解らないのです。。。 カッコイイから? そうか、カッコイイからなのか。。
そうこうする間、ルイジが開けっぱなしにしといた鉄門から、近所のおじさんが
畑に入って来ました。 おおっ勇敢なおじさんがルイジを助けるべく来たか!と
思いきや、なんと、ここぞとばかりに畑の野生ルッコラを摘んでいるという図が。。
なんか、もうアハハハ、アハハハ。 煙の中で笑うしかない状況が。。。

最後は結局、ルイジが軽く火傷しながら殆ど一人で火を消し止めました。
風が無かったのが幸いだったんですが、こんな決死の消火活動を成し遂げた
直後に、ベランダにいる私に手を振りながら、「今晩うちに夕飯食べにきなよー☆」
って。。。さっきまでのランボーの面影全然無し。超余裕。
なんでも、このように一人で消火活動にあたったのはこれが3回目で、もう慣れて
いるんだそうです。

このようにイタリアは、危機的状況をも、嬉々的状況に変えてしまうという、
何だかよく解らない特殊な才能を持った国です。
なんだかんだ言って、やっぱイタリアは、憎めない。。。



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渡部昇一論(笑)

産経新聞デジタル版から転載。この新聞らしく、例によって右翼を喜ばせる記事だが、マッカーサーのこうした発言があったというのは事実だろうから(どういう文脈かは分からないが)備忘のために保存しておく。
まあ、あの戦争が日本の自衛のための戦争だったか、侵略戦争だったかというのは水かけ論にしかならない話で、その両方の側面があったとしか言えないだろう。ABCD包囲網によって経済封鎖された日本が「座して死するを待つよりは」と対米戦争に踏み切った、という点では(米国、あるいは連合国に対しては)自衛のための戦争である。だが、それ以前に中国大陸への侵略があったのだから、時間的順序としては明らかに侵略戦争と言うのが正しいだろう。
とりあえず、資料の一つと言う程度の価値しか無い情報であり、これを「超重大」な証拠と言うのは渡部昇一くらいだろう。
ところで、この英語学者(か?)は、シナ(中国を彼はいつもそう言う)に対してはキチガイみたいに非難するが、バブル崩壊以降、日本を搾取し続けてきた欧米に対してはまったく批判しないという(批判しても、大昔の事件のことで、ほんの形だけ)のは、よく考えるとおかしいのではないか? そもそも日中戦争で迷惑を被ったのは明らかにシナ(当時は中国、つまり中華人民共和国ではなかったので、仕方がないから私もそう言っておく)の方だのに、なぜ加害者側の日本が威丈高に相手を非難できるのだろう。
だいたいが、この男は「歴史認識」のワンパターンの話しかできず、現在の話(欧米による日本侵略、日本収奪)にはいつも頬かむりなのである。
要するに、渡部昇一という男は欧米(=ユダヤ)の飼い犬にすぎず、(ご主人が日本政府ではない、というだけで)一種の御用学者であるわけだ。そういう役割があるのでなければ上智大学(欧米の出先機関の一つ。ここには神学部がある。つまり、ユダヤ・キリスト教の大学)が渡部昇一を飼っておく理由は無い。
この男は極右の論者としてしか活動しておらず、学者としての実績はおそらくゼロだろう。無知な若者の頃、彼の訳したハマトンの「知的生活」を、書物の装丁と題名に惹かれて買ったが、内容は乏しく(というか、ほとんど記憶にも残っていない)高い買い物であった。彼の印税を少しでも増やしたのは、私の生涯の失策の一つである。



(以下引用)

「日本は自衛戦争」マッカーサー証言 都立高教材に掲載 贖罪史観に一石
2012.3.30 08:11更新

 日本が対米戦争に踏み切った理由について、連合国軍総司令部(GHQ)最高司令官だったマッカーサーが1951(昭和26)年、「主に自衛(安全保障)のためだった」と述べた米議会での証言が、東京都立高校独自の地理歴史教材の平成24年度版に新たに掲載される。日本を侵略国家として裁いた東京裁判を、裁判の実質責任者だったマッカーサー自身が否定したものとして知られる同証言を、公教育の教材が取り上げるのは初めて。
 昭和の戦争での日本を「侵略国家だった」と断罪した東京裁判に沿う歴史観は、「日本国民は…政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意」で始まる憲法前文にも反映され、「軍隊を持たず」という国際社会でも異質な国家体制の前提となってきた。歴史教育は「贖罪(しょくざい)史観」一辺倒となり、子供たちの愛国心を育んでこなかった。その歴史観が絶対ではないことを示すマッカーサー証言の公教育での教材化は、戦後日本の在り方に一石を投じそうだ。
 証言は、朝鮮戦争で国連軍やGHQの司令官職を解任されたマッカーサーが1951年5月3日、米上院軍事外交合同委員会の公聴会に出席し、朝鮮戦争に介入した中国への対処に関する質疑の中で言及。連合国側の経済封鎖で追い詰められた日本が、「主に自衛(安全保障)上の理由から、戦争に走った」と述べた。
 都の教材は、この部分の証言を英文のまま掲載し、《この戦争を日本が安全上の必要に迫られて起こしたととらえる意見もある》としている。
 教材は、江戸時代以降の日本の歴史を、東京の歩みとともに紹介する『江戸から東京へ』。都教委が都立高校の全生徒に平成23年度から配布している。都民の意見をもとに改訂した24年度版は、全新入生約4万3千人に配布する予定。
 『江戸から東京へ』に掲載されたマッカーサー証言については、月刊「正論」5月号(3月31日発売)が詳しく紹介している。
 渡部昇一・上智大学名誉教授の話「連合国から東京裁判の全権を委任されたマッカーサー自身が米議会で『日本の自衛戦だった』という趣旨の証言をしたことは、村山談話に象徴されるように東京裁判を背負ったままの日本にとって“超重大”であり、すべての日本人が知るべきことだ」
 ■村山談話 戦後50年の平成7年8月15日、当時の村山富市首相が発表。わが国が「遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与え」たとし、「痛切な反省の意」「心からのお詫(わ)びの気持ち」を表明。以後の内閣もこの見解を踏襲してきた。


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もはや「国会」は不用品扱い

「陽光堂主人の読書日記」から一部転載。自民党に投票した人間は、日本の今後にどう責任を取るつもりなのか、聞いてみたいものである。まあ、安倍等と同じような言い逃れをするだろうが。
しかし、下の産経ニュース記事は完全な国会空洞化の目論見を示しているわけだが、ここまで国民を馬鹿にした話は無い。もっとも、先の衆院選・参院選が正当な選挙であるなら、日本国民は自民党に「全権委任」をしたも同然であるのだから、何をされても仕方が無いとも言える。つまり、日本国民は民主主義に永遠に別れを告げたのである。
民主主義(または国会)が事実上存在しない社会で、民衆が自分たちの生活を守り、意思を示す方法は、革命しかないだろう。だが我々日本人に、中東の人々のように自らの死を賭けて立ち上がる勇気や誇りがあるだろうか? 



(以下引用)*前半略。




 安倍政権の目指す方向はナチスと同じですから、麻生は正直に語って国民に実態を知らせてくれたわけです。選挙前に言ってくれればよかったのですが、与党に一票を投じた国民は、今頃悔いていることでしょう。(やっぱり投票してよかったと考えている人は、確信犯かうつけ者のいずれかです)

 独裁政権は、野党の意見など聞きませんから、国会審議も形だけとなります。閣僚や官僚どもは、国会答弁を放擲して隠密裏に売国行動することに決したようです。「産経ニュース」は、本日付で次のように報じています。(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130805/stt13080507130001-n1.htm)

   首相の国会答弁削減検討 自民 副大臣らの代行焦点

 自民党は、首相や閣僚が国会で答弁する機会を減らして外国訪問などの公務に取り組みやすくする改革案を近くまとめ、与野党に賛同を呼び掛ける方針を固めた。国会改革を掲げる日本維新の会と連携し、秋の臨時国会で新ルールの導入を目指す。政権追及の場として国会審議を重視する野党の反発は必至で、実現には曲折が予想される。

 参院選での自民党圧勝により衆参両院の「ねじれ」が解消されたことを踏まえ、ルール見直しを国会審議の迅速化につなげる狙いもありそうだ。

 先の通常国会で、首相が出席する衆参両院予算委員会の集中審議は平成11年の国会改革以降で最多となり、安倍晋三首相の周辺から「政策遂行に専念できない」との不満が漏れていた。自民党は、党政治制度改革実行本部に「新しい国会の在り方小委員会」を設置して議論を進める方針。首相や閣僚が国会へ出席できない場合に、副大臣らが答弁を担う慣例の確立が焦点となる。

 有識者や自民党国対委員長経験者、衆参両院の事務局幹部らからのヒアリングを今月下旬から始める。

 国会議員が政府の公式見解を尋ねる質問主意書についても見直しを検討する。各党が行政のチェック手段として多用する質問主意書の提出件数は近年、増加。答弁書を作成する霞が関の官僚の負担が大きいとして制限を求める声が一部にある。衆参両院の委員長や理事らに割り当てられる国会専用車の削減も議論する。
 (下線は引用者による)

 凄いですね、これは。閣僚が国会答弁をせず、官僚が答弁書を作成しないというのですから。肝心な仕事をしないで、何をやるんですかね。米国の御用聞きに専念し、勝手に物事を進めたいようです。

 安倍に言わせれば、「権力を取り戻したのだから、勝手にやらせてもらう」ということなのでしょう。下手をすると、憲法改正も、閣僚らの答弁が碌になされないまま実現してしまうかも知れません。国民投票も、「投票者」の過半数の賛成で成立ということにし、不正選挙で鍛えた手口ででっち上げを行うことでしょう。

 今後は、一般国民の想像を超えた酷い政治が行われます。自公などが参院選に勝てばこうなることは判り切っていたのに、民主党に対する怨念に凝り固まった人たちが多かったが故に最悪の事態を招いてしまいました。

 与党に一票を投じた人は、独裁政治を招く原因を作ったわけですから、今後の展開に大きな責任があります。「こんなはずではなかった」と臍を噛んでいる人も多いはずで、大規模な抗議活動を起こすべきです。安倍ナチス政権は極東大戦争に向け、ひた走っており、その危険性は誰が見ても明らかです。




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見ぬもの清し

「大摩邇(おおまに)」という難しい名前のサイトから転載。
地下水は必ずしも山から海に流れてはいない、という話で、実は福島の放射能汚染水は日本海側の他府県にも流れている、ということのようだ。
当然、福島以外の本州東日本の農産物も放射能汚染され、日本全国に移出されることになるだろう。海産物の放射能汚染は言うまでもない。日本のどこにいようが、日本人の体内被曝はどんどん進行することになりそうだ。かと言って、海外脱出するほどの金も勇気も無い、というのが日本人の大半だろう。そこで、「実は放射能の体内被曝は、たいした影響は無いんじゃないか」という希望的観測に、専門家も素人もすがりついている、というのが実情だろう。

Living is easy with eyes close(ビートルズ「ストローベリー・フィールズ・フォーエヴァー」)


(見たくないものに)眼を閉じていれば、生きるのも容易だ、というわけである。沖縄のことわざで言えば「見ぬもの清し」である。



(以下引用)



みんな楽しくHappy♡がいい♪ さんサイトより

「地下水は山から海へ流れると普通は考えるが、
ずっと調べてきた人たちの意見はそうじゃない」
広瀬隆氏
(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3169.html

<一部転載>


「地下水が海側から郡山方面、いわき方面へ流れていく」という話です。
抜き出して文字起こししました。


Youtubeはこちら↓
http://youtu.be/BbCQm9CLHZg?t=2h35m2s

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で、地下水というのは我々普通に考えてたら、山から海へ
流れるとこういうふうに考えるんですが、
地下水をずーっと調べてきた人達の意見はそうじゃない。

驚いたことなんですけれど、郡山。
なんであんなに上がるんだろうと思うんですが、
地球の自転が影響するんだそうです。
この地下水はですね。

だから郡山の方向へ、内陸側へ流れていくんです。
いわきにも流れてくるんです。
こういう所は大都市ですからね。

いずれ、こういう地下水は首都圏にも行くと言われています。



Youtubeはこちら↓
http://youtu.be/BbCQm9CLHZg?t=2h31m10s

私たちは長い目で子の事故と放射能を考えていかなければ
ならないという事を、皆さんに強く警告しておきます。

人間はどんどん忘れます、私たちは。
日が経つにつれて、そして、何か慣れていくんですね。
もういいんじゃないか、もう1年経ったじゃないか、
…と、思いたいんです。

だけどそうじゃない。今度出たセシウムの量はとてつもない量です。
とてつもない量です。
これは何処に降り積もったかというと、
主にですね、福島の原発から出て内陸側に向かった放射能は
みんな山にぶつかりました。

阿武隈山系。

そこに降り積もって、それから秋がきまして落ち葉の中に
大量に入って、その後、今年の冬の豪雪で雪が一回蓋を
したような形になる。
そして、3月から雪解けに入って、それがどこに来てるか、
大体わかるでしょ?
今、水に入り始めたんです。
川に、河川に、それから地下水に入りやすくなったんです。
今そういう流れの中にきています。

だから問題はですね、実は今、水源の大汚染に入っています。


そして、いままで一度も言っていないんですが、
プールされていた放射能の中で、トリチウムというのがあります。
これは水素なんです、放射性の水素なんです。
だから水ですよね。
水素と酸素で水が出来るわけですから、水の中に放射性の
トリチウムというものがどんどん入っている。
誰も言っていません。
これはベータ線を出すんでカウンターで誰も測れませんから。
そしてそれを防ぐ事が出来ない。


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ですから、たとえば日本海側の山形県。
ここら辺は汚染が低いんですけれど、でもこの山中は
かなり出てしまいました、悲しい事にですね。
そしてあの大河の最上川でさえ、源流をたどってくると
こっちになるんですね。
宮城県に出てくる有名な阿武隈川。
だけどもこの源流は福島にあるんです。


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だから去年の11月に出たこの記事は恐ろしいんです。
阿武隈川から海へ500億ベクレル。
「東電が4月に海へ放出した、あの低濃度と称した汚染水の
セシウムの総量に匹敵する」
これが福島市のところから、県庁所在地がある福島市から
ずーーーっと、宮城県のあの海域に流れ出てきている。


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それからこの辺は特にすごいですね。
この阿武隈山系はですね。
だから今年2月に福島市を回ったんですが、
ずーっとしんしんと降る雪を見てね、あの雪を見て本当に
涙が止まらなくなりました。
この綺麗な山に雪が降ってくるんですけれどもね、
その雪が怖いわけです。
私はカウンターを持つのが嫌だったんだけども娘に
持たされていったんですけれども、やっぱりグーンと上がるんです。
駅前からタクシーに乗っていくと。
針を見るのも嫌でした。
そういう中であの美しい山がですよ、
全部放射能で汚染されているかと思ったら悔しくてね、
涙が止まらなくなりました。

みなさん、どうかですよ、
北海道で同じ事を起こさないでくださいね、
どんなことがあっても。
いいですか、起こっているんですから。

いま。
これがどんどんどんどん川に入って地下水に入って、
今この河口域にどんどんどんどん入ってきている。

<転載終わり>

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プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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