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高まるスタグフレーションの足音

例によって、徽宗皇帝のブログの記事を書きすぎたので、追加の政治経済的記事をこちらに載せておく。まあ、日本の庶民生活にも直結する問題だから、国際政治の話はさておいて、明日の我が身、我が暮らしを考えるための参考になるのではないか。
引用した内容のすべてに同意するわけではない。私は金子勝をわりと評価しているが、岸田総理を頭から「キシダメ」と決めつける、「日刊ゲンダイ」的姿勢は批判されるべきだろう。今の日本の政治は野党に政権交代したら良くなる、というものではない。野党の馬鹿さ加減、無能さ加減をこの数年、我々は見続けてきたわけで、新コロ問題などに関しては共産党すらその例外ではない。れいわ新選組は議員人数があまりに少なすぎる。
まあ、「スタグフレーション」は既に始まっていると思うが、それにどう備えることが可能なのか。ここは思い切って「脱・脱炭素」(同時に「脱・新コロ詐欺」)で行くのはどうか、という案はあるし、中露との経済的友好関係を作る、という方向も「あり」だろう。これまでの「米国の属国、すべて米国様の命令のまま」では、欧米と一緒に沈むだけである。


(以下引用)

◇中国がロシアからの小麦輸入を拡大へ ウクライナ産停滞を見越して?(2022年2月24日・KBC九州朝日放送) https://kbc.co.jp/news/detail.php?id=202202242131_0002&cat=international&date=0


>中国の税関当局は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった24日、ロシアからの小麦の輸入を拡大すると発表しました。中国の税関総署は、「ロシアの全域から小麦を輸入することを許可した」と明らかにしました。これまで、ロシアからの輸入は地域を限定して行われてきましたが、今後は、病害の発生がない地域であればどこからでも加工用の小麦の輸入を認めるとしています。



⇒遠藤乾(北大教授/国際政治/EU/安全保障)


>中国がロシアの行為を侵略扱いしないだけでなく、小麦を買うことで自国の利益を保全しつつロシアを助けるという方向に足を踏み出したことは注目に値する。これは、制裁を科す側からすると利敵行為に当たり、それを理解している中国は、意志をもって明瞭なシグナルを送っていることになる。今後、エネルギー関係にも制裁が及び、銀行間取引に制限をかけるなど、西側諸国が制裁を強めれば強めるほど、中国が手を差し伸べることの意味が深くなる。今回の小麦輸入拡大は、その端緒となる可能性が高い。仮に、制裁をすると自分は返り血を浴び、相手への効果は中国経由で薄れ、ウクライナへの支援にもならず、ロシアの意志はそのまま貫徹する、ということになると、中長期で西側の結束は大変な試練にさらされよう。その意味でも注目に値するニュースだ。



【 日本も含めて大不況へ!アメリカとロシアに翻弄される日本。バイデンの耄碌から始まったウクライナ危機とはなんだったのか?元朝日新聞・ジャーナリスト佐藤章さんと一月万冊 】


https://www.youtube.com/watch?v=LzCD463Gctc&t=181s



金子勝 @masaru_kaneko


>【スタグフレーションへ】事態はコロナ不況+石油ショックの様相。WTI原油先物は1バレル=99.97ドルまで上昇。NYダウ、日経平均をはじめ、世界中が株安だ。アベノミクスのツケから不況下の物価上昇は深刻に。キシダメはいつも後手後手で対処できず。


>明日の午前6時40分すぎ、NHKラジオに出ます。ウクライナ情勢が緊迫する中ですが、テーマは「不況下の物価高をどう乗り切るか」です。3月のアメリカの利上げ以降の展開、アベノミクスのツケの中、短期と中長期でなすべき政策は何か、を語ります。

(追記)参考までに「in deep」記事の一部を載せておく。


ロシアとウクライナの危機が世界の食糧供給を脅かしている。小麦、トウモロコシの供給「途絶」が予想される

Russia–Ukraine Crisis Threatens Global Food Supply; Wheat, Corn Supply Disruptions Anticipated
theepochtimes.com 2022/02/22


緊張が高まっているロシアとウクライナの危機は、世界の食糧供給を危険にさらすと共に、食糧不足を引き起こし、食糧価格をさらに上昇させる恐れがある。最も影響を受けるのは小麦、トウモロコシ、ひまわり油などだ。


ロシアとウクライナを合わせると、世界のひまわり油の輸出の約 80%、世界の小麦の輸出の 29%、トウモロコシの世界の供給の 19%を占めている。


小麦とトウモロコシは多くの国で主食であるため、これらの不足は特に問題となる。米国の小麦先物は 2月3日の安値を付けて以来、9.72%上昇しているが、米国のトウモロコシ先物は同期間に 9.34%上昇している。


ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、ウクライナの 2つの反政府勢力地域を独立国家として宣言し、これらの地域の「平和を維持する」ために軍隊を派遣し、米国からの批判を集めている。


英国はすでに行動を起こし、3人のロシア人個人と 5人のロシアの銀行に制裁を与えた。EUと米国は間もなく独自の制裁措置を講じると見られている。


ロシアとウクライナの戦争による食糧供給の混乱に最も苦しむのは、中東、北アフリカ、そしてアジアとなるだろう。


2021年のロシアからの小麦輸出の約 70%は、アフリカと中東に向けられた。2014年にロシアがクリミア半島を占領する前の 2か月で、小麦の価格は 20%急騰した。


世界の 14か国が、小麦消費量の 10%以上をウクライナに依存している。レバノンは小麦の 50%を、リビアは 43%を、マレーシアは 28%を、インドネシアは 28%を、リビアは 22%を、バングラデシュは 21%を、エジプトは 14%をウクライナから輸入している。


ウクライナの今年の穀物輸出は 5,600万トンに達すると推定している。輸出の多くは黒海の 2つの港を経由する。この地域は、軍事紛争の場合に混乱が生じる可能性がある。一部のバイヤーは、戦争の勃発が荷積みの長期の遅延につながることを懸念し、すでに他のサプライヤーに船舶を転用し始めている。


シンガポールのトレーダーはロイター通信に対し、「戦争リスクのため、船は黒海への侵入を避けている」と語った。


ウクライナ穀物協会の会長であるニコライ・ゴルバチョフ氏は、「供給の混乱はすでに起こっている」と述べ、黒海地域からのトウモロコシと小麦の輸出が途絶えると、トウモロコシと小麦の価格が 20〜 30パーセント急騰する可能性があると考えている。


影響を受ける可能性のあるもう 1つの主要作物は大豆で、同じ農地でトウモロコシと競合する傾向がある。トウモロコシと大豆の高値は、これらの品目を含むいくつかのパッケージ製品にも影響を与えると、Teucrium Trading の社長兼最高投資責任者は語った。


「南米の悪天候のため、大豆の供給は急速に逼迫している。つまり、この春、北半球でより多くのbれらの作物を購入するためには、トウモロコシと大豆の両方の価格が、値上げを通じて互いに競争しなければならなくなるだろう」と彼は言う。




 






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