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時間差一夫多妻

「Think outside the box」から転載。
必ずしも書かれた内容すべてに賛同するわけではないが、面白い視点だな、と思うから転載した。
少子化問題は、「子供の産めない社会」「結婚のできない社会」を象徴しているわけで、小泉以降の悪政(いや、それ以前からだが、小泉以降急激に加速した。)の帰結であるのは明白なのだが、そのことをはっきりと言う人は少ない。下記記事の物足りない部分は、その点だ。はっきりと自民党政権の悪政を批判すれば、もっと高く評価するのだが。
それはともかく、「時間差一夫多妻」という考えが面白いので、この記事を転載した次第だ。
私に言わせれば、女房は一人でも多すぎるくらいで、一夫多妻制を求める者や重婚者というのは阿呆だとしか思えないのだが、世間には女房や愛人はいくらいてもいいという精力的な男も多いのだろう。貴重な、短い人生を女から女へ飛び回るのに使うのはご苦労なことだ。
もっとも、これは話が逆で、金ができると女が傍に寄って来る、だから自然と「時間差一夫多妻」になると考えるべきだろう。つまり、そういう男は一種の犠牲者であり、蜘蛛の巣に掛かった羽虫のようなものと見るべきかもしれない。高齢で何度目かの結婚をしたという有名人の新しい女房は、決まって整形美人であり、決まって貪欲な性格むき出しの醜悪な顔である。
結婚するのもしないのもそれぞれメリットとデメリットがあるのだから無理に結婚したがることもないが、うまく行けば結婚は確かに大きな幸福の源になる。子供を持つことも同様である。子供が幸福の原因になることも不幸の原因になることもあるが、どちらにしても子供を持たない限り得られない経験である。それに幸福だの不幸だの言っても、結局は当人の主観なのだから、結婚は人生の幅を広げる選択だ、と考えるのがいいのではないか。




(以下引用)



2014-07-11

「草食系男子と負け犬女子」が生まれる構図


少子化問題を正しく考える上で、参考になる調査結果です。

 「20代~40代の未婚者で交際相手がいる割合」は、どの年代でも男:女がほぼ1:2です。虚偽回答しているのでなければ、二股以上掛けている男、あるいは未婚の女と交際している既婚の男(要するに“もてる”男)が、「負け組の男」たちをクラウドアウトしていることになります。


ノルウェーの高出生率の裏側~男の二極化】では、男女平等社会のノルウェーで、遺伝子を残すことに関して男の二極化が進んでいることを紹介しましたが、日本では相手として選ばれない男、あるいは選ばれることを諦めた男が増えていることになります。将来的は、ノルウェーやアメリカのような「時間差一夫多妻」になっていくのでしょうか。


白河さん なるほど、それで女性はより美しく、男性は美しい女性を選ぶと。一夫多妻にもなりますね。現代でも法律の縛りはあっても、実質的には一夫多妻の傾向があります。特に離婚して2度も3度も再婚する「時間差一夫多妻」は多いですね。


菊水先生 アメリカでは、社会的地位が高い男性ほど結婚・離婚を3~4サイクル繰り返してますね。それで子どもが10人とか。実質的な一夫多妻状態です。 



白河さん わけのわからない女心を追いかけるよりも、ゲームの中でAKBを47人振って1人選ぶほうがいいと思う男性が出ても仕方がないわけですね(笑)。現代の男子に恋歌を歌わせるのは難しい。でもマウスに負けないように頑張ってほしいです。


明治安田生活福祉研究所の調査では、「生涯未婚率が男性 20%、女性 10%の現状に関してどう考えるか」に対して、「結婚はあくまで人生の選択肢のひとつで、結婚を望まない人が増えてきたから」に女の9割・男の8割が「そう思う」+「どちらかというとそう思う」と回答しています。 


生物の本能である「自分の遺伝子を残す」ことよりも、別のことで「自己実現」を目指す人が増えたことが、非婚化の一因というわけです。


長谷川先生 この社会は自己投資のほうにスイッチが入りやすくなっています。しかも繁殖が魅力的に見えなかったら、どんどんそっちにいく。その結果が草食系男子と負け犬女子ではないでしょうか。 


下の記事のように、少子化を「女が男に抑圧されていることの反映」と、男批判に結びつける論者が多くいますが、実際はその逆で、女が解放されて「男を選ぶ自由」「結婚しない自由」「子供を産まない自由」を満喫していることが、非婚化と少子化の根底にあります。

日本人男性が、アフガニスタンコンゴ民主共和国、ナイジェリア、ソマリアの男たちのように変われば、合計出生率は6程度まで高まるかもしれませんが、それは非現実的でしょう。


非婚化・少子化の根底には、「仕事への没入」を強制される男女が増加していることもあります。「仕事よりも家庭」を選びたい人も潜在的には多いはずなのですが、現在の経済環境においては、キャリア形成で脱落する→負け組確定・人生終了の懸念のため、なかなか結婚・出産に踏み切れません。ノルウェーでさえこのような事態が生じています(特に男)。

  1. 雇用市場が流動化する
  2. 生き残りをかけた労働者間のチキンゲームが起きる
  3. 結婚・出産に踏み切るタイミングを逸する
  4. 負け犬男女が発生する

ということです。


様々な規制の破壊に燃える新自由主義者とラディカル・フェミニストは絶体に認めないでしょうが、ある種の「規制」や「競争制限」がなければ、非婚化・少子化と日本社会の衰退は止められないでしょう。




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