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植物工場のこと。付記「ビッグブラザーはあなたを見ている」。

「wired」というサイトから転載。記事の所在は「fromdusktildawn」ツィッターで知った。
私は前々から、農業は完全密閉された屋内で「植物工場」の形でやるほうが合理的で経済的だと言っているのだが、それが証明されつつあるのではないか。葉物野菜に限らず、穀物(米や小麦などの主食作物)も堅牢な屋内で生産される時代がそのうちに来るだろう。それによって豪雨や台風、旱魃の被害を無くし、水や肥料の合理的かつ経済的な使用ができ、農作業も簡略化されたものになる、と私は見ている。そもそも病害虫から遮断されているのだから農薬も使わないで済む。(移行期には多少は使うだろうが。)
そのうちに、高層建築の各階が皆、田畑となった「農業ビルデイング」で農産物を生産するのが当たり前、という時代になり、農作業員は定時出勤し、タイムカードを押すようになると思う。


余談だが、私が別に持っていて主に資料倉庫として使っていたブログが突然アクセス不可能になり、しかも外部からの閲覧もできなくなった。詩歌や日常的な「お役立ち記事」の保存が主で、特に危険視されるほどの記事はまったく無かったはずなので不可解だが、これまで書いた記事がすべて消滅したのと同然の事態になったわけである。
なお、そのブログの名は「最高の塔の歌」と言う。ランボーの詩の題名から借りたものだが、なかなか気に入っていたブログ名なので、残念だ。それにしても、今後、どのブログであれ、「ビッグブラザー」の逆鱗に触れれば、一瞬でこうして消滅させられる可能性がある、ということである。



                        

世界最大級の「植物工場」、宮城に新設

宮城県で、世界最大級のLED照明を使った屋内レタス農場がオープンした。クリーンルームの無農薬栽培で、既存の農法と比べて面積効率は100倍、成長速度は2.5倍、水の使用は1%という。

TEXT BY DUNCAN GEERE
PHOTO BY GE
TRANSLATION BY RYO OGATA, HIROKO GOHARA/GALILEO

WIRED NEWS (UK)




日本で新たに開設された屋内農場は、植物の成長に最適化された波長のLEDを備えている。


この農場(植物工場)をつくったのは株式会社みらい。嶋村茂治社長は植物生理学者でもある。


宮城県でオープンしたこの農場は、ソニーの半導体工場だった建物の中にある。面積が約2,300平方メートルと、LED照明による屋内農場としては世界最大級で、すでに1日あたり約10,000株のレタスを生産している。


LED照明により、植物の昼と夜のサイクルを、最も効率のよい生産ができるよう調整できる(植物は昼に光合成して、夜に呼吸する)。この屋内農場では、レタスの成長スピードは2.5倍になり、生産物の廃棄も、従来の農場の収穫の約50%から約10%に減少した。しかし、この屋内農場でいちばん感動的なのは、厳格な環境制御と水を循環して利用する方式により、水の使用量が屋外農場のわずか1%で済むところだ。


LED照明はGeneral Electric(GE)社製。GE社は2011年に、コンセプトを持って嶋村氏に接触した。2012年3月に試験が始まり、2013年に最終設計が決まった。この間、薄型化、均質化、および建物内の多湿条件における耐久性の強化のため、照明の設計の見直しが行われた。


同社サイトによれば、みらいの設立は2004年。すでに13都道府県25カ所以上に導入実績があり、南極昭和基地にも技術提供中。1~500坪まで自由に設計でき、既存の建物をそのまま利用可能。10段分の場合、露地栽培と比較して、面積効率が50倍の生産性という(宮城県にオープンした工場は15段で、面積効率は100倍という)。クリーンルームで無農薬栽培され、レタス以外にも、各種の葉菜を栽培できる

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