「さてはてメモ帳」経由で、「櫻井ジャーナル」から転載。
私は、「櫻井ジャーナル」という名前は知っていたが、ずっと右翼ブログだと勘違いしていた。なにしろ、「桜」は右翼の代名詞のようなものだからね。「チャンネル桜」とかいうのもあったが、あれはどうなのか。
まあ、もともとの名前に「桜」がつく人がすべて右翼になるわけはないし、桜の好きな人のすべてが右翼というわけでもないだろう。私だって植物としての桜は嫌いではない。特に、「お花見」は日本の素晴らしい文化的伝統だと思っている。もっとも、お花見で本当に花を眺めている人間などほとんどいないのだが。
さて、誰もが言っていることなのだが、石原慎太郎の暴挙で日本の被った経済的損失は、いったい何百億円に上るだろうか。その損害に対して、なぜ経済界から石原慎太郎を正面から批判する声が出ないのか。あれほど自分たちの利益を擁護することで一致団結している経団連や経済同友会から、石原慎太郎に損害賠償させよ、という声がなぜ出ないのか。(笑)
せめて、魚釣島購入詐欺で巻き上げた募金の14億円とかいう金を、その賠償金の一部として差し出すくらいの誠意は見せないと、石原慎太郎が今度は右翼から指弾されることにはならないか。いや、なってほしい。とまあ、これは単なる私の冷笑的な希望である。
下記記事後半には、日本の企業経営者の愚かさの指摘もある。そういう連中が経団連や経済同友会などの主要メンバーなのである。
(以下引用)
米国支配層は拍手喝采 櫻井ジャーナル
前原と石原親子が火をつけた尖閣諸島の領土問題が原因で日本と中国との関係が極度に悪化、その影響で日本製自動車の販売台数が激減し、米国支配層は拍手喝采 櫻井ジャーナル 2012.10.06
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201210060000/
予想されていたことだが、中国での日本車販売台数が激減している。9月の販売台数を前年同月と比較すると、トヨタは約40%減、マツダと日産は約35%減、三菱自動車や富士重工は60%以上の減少になるようだ。自動車の販売台数は明確な数字で出てくるが、日本経済への影響は販売面だけに留まらない。企業の存続に関わる部分がダメージを受ける可能性がある。
現在、世界の経済はBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)をはじめとする国々を中心に動いている。政治や経済で欧米から自立しようとしていたアフリカではBRICSとの関係を深めてきた。その中心的な存在がリビアだった。
アメリカ、イギリス、フランスといった国々は湾岸産油国と手を組み、リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制を武力で倒すことには成功したが、アフガニスタンやイラクではBRICSの影響力が増している。
BRICSの一角、中国が日本との関係を深めることはアメリカの支配層にとって好ましいことではなく、この姿勢はリチャード・ニクソン政権から変化していない。中国と友好関係を築いた田中角栄の失脚を偶然だと考えるのはナイーブすぎる。
現在、中国はアメリカにとっても重要な存在になっている。債券を買ってくれるというだけでなく、中国なしに生産活動は難しくなっているのだ。例えばアメリカのコンピュータ会社アップルは、ハードの生産を台湾/中国の会社に委託している。
そうした体制を採用した最大の理由は技術力の問題。熟練した労働者やエンジニアの存在、生産の柔軟性といった面でアメリカは中国に太刀打ちできないのだという。
日本の大企業も優秀な労働者、技術者、研究者を確保することが難しくなっている。いや、そうした労働者、技術者、研究者を育成、確保してこなかったツケが回ってきたと言うべきだろう。目前のカネ儲けに現を抜かし、日本社会を破壊してきた経営者。今度は自分たちが経営する企業の存続を危うくさせているのである。
現場の声を聞くと、昔から日本の経営者は革新的な技術の開発には消極的で、既存の技術を改良、低価格で売るという方針を崩そうとしていない。2周先を回っているアメリカを追いかけていた1960年代までなら1周先の技術を教えてもらうことができたのだが、技術水準の近づいた今では無理。その結果、日本を追いかけてきた国々の会社と価格競争を強いられ、負けることになる。
しかも、最近では既存の技術を改良する力も衰えてきた。1990年代から日本では優秀な中小企業を潰し、非正規社員を増やしたことで生産現場の技術力がなくなっているのである。そうした状況へ日本を導いた主因は銀行の救済と円高。
私は、「櫻井ジャーナル」という名前は知っていたが、ずっと右翼ブログだと勘違いしていた。なにしろ、「桜」は右翼の代名詞のようなものだからね。「チャンネル桜」とかいうのもあったが、あれはどうなのか。
まあ、もともとの名前に「桜」がつく人がすべて右翼になるわけはないし、桜の好きな人のすべてが右翼というわけでもないだろう。私だって植物としての桜は嫌いではない。特に、「お花見」は日本の素晴らしい文化的伝統だと思っている。もっとも、お花見で本当に花を眺めている人間などほとんどいないのだが。
さて、誰もが言っていることなのだが、石原慎太郎の暴挙で日本の被った経済的損失は、いったい何百億円に上るだろうか。その損害に対して、なぜ経済界から石原慎太郎を正面から批判する声が出ないのか。あれほど自分たちの利益を擁護することで一致団結している経団連や経済同友会から、石原慎太郎に損害賠償させよ、という声がなぜ出ないのか。(笑)
せめて、魚釣島購入詐欺で巻き上げた募金の14億円とかいう金を、その賠償金の一部として差し出すくらいの誠意は見せないと、石原慎太郎が今度は右翼から指弾されることにはならないか。いや、なってほしい。とまあ、これは単なる私の冷笑的な希望である。
下記記事後半には、日本の企業経営者の愚かさの指摘もある。そういう連中が経団連や経済同友会などの主要メンバーなのである。
(以下引用)
米国支配層は拍手喝采 櫻井ジャーナル
前原と石原親子が火をつけた尖閣諸島の領土問題が原因で日本と中国との関係が極度に悪化、その影響で日本製自動車の販売台数が激減し、米国支配層は拍手喝采 櫻井ジャーナル 2012.10.06
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201210060000/
予想されていたことだが、中国での日本車販売台数が激減している。9月の販売台数を前年同月と比較すると、トヨタは約40%減、マツダと日産は約35%減、三菱自動車や富士重工は60%以上の減少になるようだ。自動車の販売台数は明確な数字で出てくるが、日本経済への影響は販売面だけに留まらない。企業の存続に関わる部分がダメージを受ける可能性がある。
現在、世界の経済はBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)をはじめとする国々を中心に動いている。政治や経済で欧米から自立しようとしていたアフリカではBRICSとの関係を深めてきた。その中心的な存在がリビアだった。
アメリカ、イギリス、フランスといった国々は湾岸産油国と手を組み、リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制を武力で倒すことには成功したが、アフガニスタンやイラクではBRICSの影響力が増している。
BRICSの一角、中国が日本との関係を深めることはアメリカの支配層にとって好ましいことではなく、この姿勢はリチャード・ニクソン政権から変化していない。中国と友好関係を築いた田中角栄の失脚を偶然だと考えるのはナイーブすぎる。
現在、中国はアメリカにとっても重要な存在になっている。債券を買ってくれるというだけでなく、中国なしに生産活動は難しくなっているのだ。例えばアメリカのコンピュータ会社アップルは、ハードの生産を台湾/中国の会社に委託している。
そうした体制を採用した最大の理由は技術力の問題。熟練した労働者やエンジニアの存在、生産の柔軟性といった面でアメリカは中国に太刀打ちできないのだという。
日本の大企業も優秀な労働者、技術者、研究者を確保することが難しくなっている。いや、そうした労働者、技術者、研究者を育成、確保してこなかったツケが回ってきたと言うべきだろう。目前のカネ儲けに現を抜かし、日本社会を破壊してきた経営者。今度は自分たちが経営する企業の存続を危うくさせているのである。
現場の声を聞くと、昔から日本の経営者は革新的な技術の開発には消極的で、既存の技術を改良、低価格で売るという方針を崩そうとしていない。2周先を回っているアメリカを追いかけていた1960年代までなら1周先の技術を教えてもらうことができたのだが、技術水準の近づいた今では無理。その結果、日本を追いかけてきた国々の会社と価格競争を強いられ、負けることになる。
しかも、最近では既存の技術を改良する力も衰えてきた。1990年代から日本では優秀な中小企業を潰し、非正規社員を増やしたことで生産現場の技術力がなくなっているのである。そうした状況へ日本を導いた主因は銀行の救済と円高。
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