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「酒、コーヒー、砂糖」という麻薬

「阿修羅」の「健康」欄から転載。
全体的に面白い内容だが、私が注目したのは

「今まで高いお金を出して健康ドリンクを買って満足していた人には申し訳ないのですが、どこにでもあるアルコール、カフェイン、液糖、この3つこそが元気の源です。
 メカニズムは簡単。まず、アルコールもカフェインも単体ではそれほど効果はありません。しかしアルコールの血管拡張+体温上昇、カフェインの精神賦活作用+心拍数増加、液糖による血糖値の上昇。この3つが同時に起こると、ストレスで疲れが廻っている体は末梢の血流が鈍っているので、アルコールで血の巡りがよくなり、脳の血流もよくなりカフェインの効き目も高まります、さらにペットボトル症候群(急性の糖尿病)でおなじみの液糖は血糖値をグンと上げるので疲れた体には染み渡るような効果があります。」
 

という部分だ。
要するに、急激に体を賦活させたいなら「酒、コーヒー、糖分」が効果的だ、ということである。これは経験的にも実感できることだろう。下記記事では、その三つ、特にアルコールとカフェインを同時に摂取すると効果的だ、とある。そしてこの三つが(長期的には)逆に健康に害を与えることも多い、と世間では言われている。まあ、この三つが生活から手放せない私のような人間は、アル中、肝機能障害、糖尿病予備軍である。
でまあ、適度な運動をすれば余分な糖分はうまく消費されるのだが、私はもともと運動が嫌いである上に、両膝が悪くて歩くのもやや困難だ。毎日酒を飲み、砂糖入りの甘いコーヒーを何杯も飲んでいれば体には悪いだろうな、と思ってはいる。と言って、砂糖抜きのコーヒーなど、ただの煎じ薬である。胃にも悪そうだ。
「酒、コーヒー、糖分」はいわば私の麻薬である。コカインの7%水溶液を注射する代わりに私は砂糖入りのコーヒーを飲み、世の中の「人の目にははっきりと見えない犯罪」についての推理を楽しんでいるわけだ。
酒は晩酌程度で、さすがに昼間からは飲まない。しかし、下記記事を信じるなら、酒とコーヒー(カフェイン)の同時摂取が頭を活性化するようだから、そのうち試してみよう。
なお、糖分こそが頭脳の栄養である、とも言われている。それも経口ではなく、血管へのブドウ糖注射が効果的であるようだ。常習的にやるのは体に悪いだろうが、出来の悪い受験生など、ダメもとのつもりで、試験本番で試してみたらどうか。これは養老何とか言う先生の体験談として書かれていたことだ。
ついでに言えば、「体温を上げることが体の免疫力を向上させる」ということはやはり事実であるようだ。したがって、個人的には、体を冷やさないことが疾病への予防になるし、仮に「地球温暖化」が事実なら、それは人類への恩恵だ、となる。


(以下引用)


カフェインもタウリンも効果なし? ユンケルは飲むだけ無駄!?
http://biz-journal.jp/2012/09/post_683.html
2012.09.13 ビジネスジャーナル

 オイーッス! みっなさーん 生きてますかーっ!? 不景気に負けて血反吐、吐いてませんかーっ?
 と、いうわけで今回は暑い時期に飲んでしまう人も多い、健康ドリンクについてちょいとばかり裏側をお話させていただこうかと。
 あ、念のために言っておくと、健康ドリンク大好きな人、アレが無いと死んでしまうという人は読まない方がいいですよ。知らなければ良かったのに……と苦情を言われても困りますので、あしからず。
●知っているようで知らない健康ドリンクの実態
 そもそも健康ドリンクってなんでしょう? 実は明確な定義はありません。栄養ドリンク、健康ドリンクなどと名前が付いていますが、ほとんどが法的な意味ではただのソフトドリンク(清涼飲料水)、または酒類に該当します。
 ユンケルとかゼナとか薬局の冷蔵コーナーでドヤ顔パッケージで並んでいるものから、レッドブルやオロナミンCのようなほとんどソフトドリンクのようなものまでさまざまです。
 そんな健康ドリンクを選ぶ前に、何が入っていて何が効くのか知っておきましょう。
 健康ドリンクの成分はざっとこんなところです
・タウリンやビタミンなどの健康補助成分
・高い健康ドリンクには様々な生薬の抽出エキス
・アルコール
・液糖(ガムシロップ)
・カフェイン
・添加物(香料、増粘多糖類や色素、安定剤諸々)
・水
 前提として、薬局で販売される一般的な生薬に即効性のあるものはまずありません。また、漢方薬に即効性など期待する方が根本的に間違っています。漢方薬はあくまでゆっくりとした効き目のあるものです。
 中にはある程度の即効性があるものもありますが、それらの生薬はほとんどが医薬品として認定されています。故にソフトドリンクやら酒などの「食品」には入れることができません。(※厳密にいうと漢方には食品に入るものも医薬品であるものも存在します。また最近は、第2類医薬品に該当する健康ドリンクも存在しますが、一部漢方成分に準拠しただけで効果は今ひとつ、となっております)
 ですので、健康ドリンクに含まれる生薬は即効性があるわけがないのです。というか真に疲労回復効果なんてすごい効き目のある生薬があったら各社が競うように使うわけですが……。売りの成分が各社バラバラということはどういうことか……お察しください(笑)。
 では、タウリンなどの栄養素が効くのでしょうか? こちらもありえません。そもそもタウリンで元気になるならスルメでも食べていればいいのです。スルメ食ってるオッサンが健康そのものならそれでいいのですが、残念ながら気のせいレベルです。ビタミン類も相当欠乏症を起こしていなければ即効性はありません。
 そうすると残るはアルコール、カフェイン、液糖……ですが、これらに霊験あらたかな効能があるとも思えない。
 今まで高いお金を出して健康ドリンクを買って満足していた人には申し訳ないのですが、どこにでもあるアルコール、カフェイン、液糖、この3つこそが元気の源です。
 メカニズムは簡単。まず、アルコールもカフェインも単体ではそれほど効果はありません。しかしアルコールの血管拡張+体温上昇、カフェインの精神賦活作用+心拍数増加、液糖による血糖値の上昇。この3つが同時に起こると、ストレスで疲れが廻っている体は末梢の血流が鈍っているので、アルコールで血の巡りがよくなり、脳の血流もよくなりカフェインの効き目も高まります、さらにペットボトル症候群(急性の糖尿病)でおなじみの液糖は血糖値をグンと上げるので疲れた体には染み渡るような効果があります。
 
 ちなみに添加物は増粘多糖類(キサンタンガム、グアーガムやペクチンなど)は品質の安定剤だけではなく、片栗粉よろしく液体にトロみを持たせ、色は生薬の抽出液の薄さがバレてしまうのでカラメル色素や天然色素で見た目をよりクスリっぽくすることでプラセボ効果を高めています。……◯◯のタネあかしをしてしまうと意味ないわけですが。
 これって要するに気の抜けた少量のビールにガムシロップをダバーっと、インスタントコーヒーを大さじ2杯入れたものと健康ドリンクは同じ効果を持ちます。
●ヘルドクターが選ぶ、本当に効く健康ドリンク
 さてと、困りました。栄養ドリンクの正しい選び方を紹介する記事で、全商品が不要という画期的なことになっているのですが、それでも「栄養ドリンク」や「元気を出す」という意味では、いくつか面白い商品が出てきているので紹介しましょう。
●『スパークリング BLACK BLACK』(ロッテ/実売200円程度)
 健康ドリンクの効果がカフェインと糖類であるならば……と開き直った感じのドリンク。発売はお菓子のロッテ。パッケージも眠気対策にドライバーに愛用されるブラックブラックガムそのまま。別にガムを噛んでいればいいだけの話ですが、メントール系の味にガムをそのまま液体にしたような味と香りでいろんな意味で目の覚める飲み物となってます。小さいながらも100ミリグラムのカフェイン(コーヒー1杯程度)を含み、眠気覚ましドリンクはどれもマズいコーヒー味なのでたまにはいいかもしれません。
●『超濃縮Super 野菜1日これ1本』(カゴメ/実売300円程度)
 こちらも製薬会社のものではなく食品会社のものですが、手軽に栄養補給をするという原点回帰の意味では最も栄養密度が高そう……ということで紹介。野菜の濃縮エキスなので栄養素が非常に多く、特にカリウムが際立って多くとれるので、高血圧の人や野菜不足の人には即効性すらありそうです。味も食品メーカーらしくできの悪いトマトジュースといったもので飲みやすく効きそうな味に仕上がっていて良い感じ。
●『ソルマックプラス』(大鵬薬品工業/実売350円程度)
 ようやくドリンク剤っぽいものです(笑)。第2類医薬品でカンゾウエキスを調べた限り一番多く含むドリンクということで紹介。カンゾウ(甘草)は漢方薬では珍しく効果が西洋医学的に分かっているもの。主成分であるグリチルリチン酸は肝機能を高め、アセトアルデヒドなどの有害な代謝物を排出することが分かっています。・・・・・まーかつてはグリチルチリン酸単品の薬も売っていたわけですが、今は薬事法改正で買えなくなったのもあり、これくらいしか無いという悲しい現実が。
●『ルル麻黄湯』(第一三共ヘルスケア/実売3本入り1000円程度)
 第2類医薬品であり、薬局売りの薬の中でも最も強力な賦活作用を持つドリンク剤となります。風邪の弾き始めに飲め……というだけあって強烈な味と臭いが駄目で、まったく飲めない人もいる強烈な薬臭のこのドリンクは、漢方の中でもキツめの麻黄湯の配合となっており、1本でもかなり強力な賦活作用と体温上昇、心拍上昇、を引き起こし免疫力に渇を入れます。ただしくれぐれも連用は禁物で、2~3本消費したら、1~2週間はインターバルを開けないと効果が無くなっていくどころか、臓器に対するダメージや頭痛などの副作用が上回って害となります。眠気覚ましや元気付けの使用は、規格外の使い方となるのでくれぐれもご注意の上で。
(文=へるどくたークラレ)

●へるどくたークラレ
毒、化学兵器や、医療犯罪、ドーピングなどブラッディなジャンルを得意とするサイエンスライター。代表『アリエナイ理科ノ教科書』(三才ブック ス)は、シリーズ累計15万部を超える。講演、イベントなど多方面に活動している。コミック誌『ネムキ』(朝日新聞出版)で「カラスの鳴かぬ日はあれど」 (漫画:夢路キリコ)の原作を担当。そのほか「ラジオライフ」(三才ブックス)などでも連載中。Twitterアカウント/@reraku(https://twitter.com/reraku)

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