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日本には地下資源や海底資源など無い

たまたまシェールオイルの話はこちらのブログに書いたので、その続きとして関連記事を「阿修羅」から、記事への読者コメントも含めて転載しておく。
正直言って、「日刊ゲンダイ」記事は経済界の提灯持ち、あるいはただの「お祭り」記事だと私は思う。記事の内容についてロクに調べもしないで書いている記者は、案外多いのではないか。
シェールオイルの採掘方法を少し調べただけで、これが経済的にペイする可能性は少ないことは分かるはずだ。つまり、基本的事項さえ自分で調べず、他から与えられた情報を鵜呑みにして書いている、と私は思う。マスコミ記者の大半はそんなものだろう。経済記事には特にその手の人間が多い。
コメント各氏はさすがに賢明であり、マスコミ記者よりよほど知識もある。
まあ、「日刊ゲンダイ」は政治記事などでは時々ビッグヒットを飛ばすから全否定もできないが、クズ記事も多いようだ。
「コメント04」のように、メタンハイドレードについて貴重な情報を与えてくれるコメントもあるから、こういう掲示板ではコメントもなるべく読むべきだろう。ただし、政治問題の場合だと、優れた記事へのコメントの9割は、逆にネット右翼や工作員による読むに堪えない悪口雑言であり、読む価値はまったく無いが。



(以下引用)



国内初 シェールオイル採取 日本が「資源国」になる日 100年分のメタンハイドレートも埋蔵 (日刊ゲンダイ) 
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/836.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 07 日 22:22:26: igsppGRN/E9PQ


国内初 シェールオイル採取 日本が「資源国」になる日
http://gendai.net/articles/view/syakai/138984
2012年10月4日 日刊ゲンダイ


 日本が資源国になる日は近いか――。

 3日、石油資源開発(JAPEX)が、岩盤に含まれる「シェールオイル」を採取し注目を集めている。1日に秋田県鮎川油ガス田で試掘作業を開始し、国内初の取り出しに成功したのだ。

 秋田県内には国内の年間石油消費量の約1割に当たる計1億バレルのシェールオイルが埋蔵されているという。

 海外では生産が本格化しているが、日本では技術面や採算性の問題から採掘されていなかった。

「今回の採取が取っ掛かりとなって、日本が資源国に生まれ変わる可能性が出てきました。シェールオイルの採掘は、日本海側に眠るほかの資源の開発の呼び水になります。注目されているのは、ズバリ、メタンハイドレート。深海底などでメタンと水が結晶化した氷状の物質です。日本近海の埋蔵量は、国内消費量の100年分に相当するとみられている。シェールオイルと違って簡単に取れるし、採取コストも安い。これまでは、日本が資源輸入国であることを望んだ米国に遠慮して、存在すらタブー視されてきた。米国は、日本に中東でカネを落とさせることで、域内の安定を図ってきたのです。でも、シェールオイルの発掘で資源の開発がオープンになってきた。これを機に、さらに調査を進めるべきです」(エネルギー業界関係者)

 実際、風向きは変わり始めている。3日、日本海沿岸10府県で構成する「海洋エネルギー資源開発促進日本海連合」の山田啓二会長(京都府知事)と泉田裕彦事務局長(新潟県知事)は、資源エネルギー庁を訪れて、メタンハイドレートの開発を日本海側で加速するように要望したのだ。東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満氏はこう言う。

「日本は、天然ガスや石油などの鉱物資源輸入が全体の3分の1を占めている。それらに支払われている金額は年間23兆円にも上ります。メタンハイドレートの開発が軌道に乗り、エネルギーを自前で賄う国になれば、10兆円単位のコストが浮きます。貿易赤字の解消につながるし、雇用の機会も増える。火力発電の低コスト化が実現するから原発もいらなくなるのです。電気代が安くなれば、工場生産のコストも安くなる。株式市場にとってもプラス。“資源国”というイメージは株価を押し上げる材料になるのです」

 米国の顔色をうかがっている場合ではない。


 

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コメント




03. あんちっく。 2012年10月08日 12:55:12 : hrcFwVFb245Vo : B3AxMfqNjU
>秋田県内には国内の年間石油消費量の約1割に当たる計1億バレルのシェールオイルが埋蔵されているという。

これ埋蔵総量(推定)?

なら、ほとんど(全く?)意味ないじゃん。


04. 2012年10月08日 14:02:07 : cf3FcjnxVo
日刊ゲンダイ技術担当者さん調べたら簡単に理解出来るはずですよ。
シェールオイルに関する模範的な増す塵様の記事
朝日新聞掲載「キーワード」の解説
地下にある「頁岩(けつがん)(シェール)」と呼ばれる泥岩の層に含まれている石油。これまでは採掘するのが難しかったが、強い水圧をかけて岩盤層に亀裂を入れて取り出す方法が開発され、生産しやすくなった。 原油価格の高騰 で採掘コストも見合うようになり、米国やカナダで盛んに生産されるようになっている。岩盤層に含まれる「シェールガス」とともに、採掘可能な量が急増することから「シェールガス革命」と呼ばれる。
( 2012-07-06 朝日新聞 夕刊 1総合 )

既に海外でも話題になっていますが地底深くで安定している地層を強引にいじくるのですから当然問題は発生します。
塩酸まで混入されるような記載もあり群発地震の多発や地下水の汚染など海外NPOさんの記事を検索して下さい。

メタンハイドレートに関しても記事は多数ありますので検索して調べて下さい。
殊に尖閣諸島の問題があり日中資源戦争勃発かで最近急に沢山出てきた情報ですからより慎重に。

例えば「メタンハイドレートは資源ではない」石井吉徳・元国立環境研究所長 様抜粋
http://www.alterna.co.jp/7097
今回の原発事故の後、メタンハイドレートを原子力の代替として注目すべきとの論も出てきた。しかし東京大学名誉教授で元国立環境研究所長の石井吉徳さんは「そもそもメタンハイドレートは使えるような資源ではない」と断言する。その論を寄稿して頂いた。
■資源は質がすべて
3・11の原発事故を契機として、日本独特ともいえる、エネルギーについての、とんでもない誤解が喧伝されている。「日本近海の海底下にはメタンハイドレートが膨大にある」「日本のメタンガス消費量の100年分もある」というものだ。
NHKを含めたメディアでも、派手なキャッチフレーズで登場する。その姿は「溺れる者藁をもつかむ」かのようで、私は機会あるごとに警告してきたが、一向にその勢いは衰えない。、、、、、
■いわゆるメタンハイドレートは、濃集されていない
繰り返すが、資源は質が全て、量ではない。濃集されていないものを集めるにはエネルギーが要る。ところが日本ではその意味が理解されない。
例えば、1996年の時点でわかっているだけでも、メタンハイドレートは天然ガス換算で7.35兆立方メートル、日本で消費される天然ガスの約96年分、以上あるというのである。
これは原始埋蔵量であって、経済的に可採な資源量と違う。大事なのは「エネルギーコスト」だ。良く話題になるマネーコストは殆ど無意味である。
海底面下に薄く分布するメタンハイドレートは固体である。通常のガス田のように掘削しても噴出するわけでない。先ず地層中に安定分布する固体からメタンガスを遊離しなければならない。
だが、当然、ガス化にはエネルギーが要る。EPR(エネルギー収支比)は低い。一言すれば問題にならない。
、、、

シェールオイルは例えば需要と供給の経済原則で競争相手のコストが下がれば一瞬でパーであり、ロシアなどは天然ガスを独自に販売しておられるようですが不安定ではないのでしょうか?
また太陽光、潮力、風力、バイオ発電など環境に優しくても不安定だと思われているようです。
しかし実績もあり昼夜の別なく安定に発電出来てコストも安い地熱発電は全く話題にもならないあるいは話題にもしないで完全スルー。
小規模発電方式で日系企業がアイスランドで大活躍され世界的にも認められているはずだと思いますが。
あわせて温水の利用で新たな産業も発達し環境にもやさしいと思います。
例えば
アイスランドから地熱発電設備5基、22.5万kWを一括受注受注累計15基、56.5万kWに、全世界では100基を超す三菱重工業2008年6月10日 発行 第 4712号
当社は、日本国内はもちろん、海外でもアイスランドのほか、インドネシア、米国、フィリピンなどで地熱発電設備の受注・納入実績があり、その累計出力は270万kWに及ぶ。これらの実績と技術力をテコに、二酸化炭素(CO2)を全く排出しない自然エネルギーである風力・水力・太陽光発電設備などとともに、地熱発電設備の受注活動に注力する。
と書かれていましたが日本ではなぜ原子力オンリーなのか全くよくわかりません。


05. 2012年10月08日 14:49:20 : NzcRtfFIew

この記事のシェールガス楽観論に水をかけるようで恐縮ですが・・・
地震国の日本でシェールガスの採掘をするのは、危険すぎると思います。
以前他の記事にもコメントさせてもらいましたが、部分再掲載します。
現在米国では、"NO FRACKING (フラッキング)!" 運動が盛んです。
シェールガス・オイル採取は、大量のケミカルを使用して地中深くの岩盤に
錐で穴を開けるような具合なのですが、これがとてつもなく危険なのです。
地下水脈の損なわれる危険性が非常に高い。すでに井戸水のかわりにガスが
噴出した事件もあり、また当然のことながら、地震の原因ともなりました。
www.gaslandthemovie.com/whats-fracking/

原発も含めて、こうした環境破壊を伴わなければ得られないエネルギーは、
不幸をもたらすものだという認識が得られてもいい時期だと思います。

在米者




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