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シェールオイルで「シェー!」と驚くことはない(後刻追加記載あり)

経済記事はここではあまり扱わないのだが、以下の感想は真面目な経済論ではなく、無知な人間の直観的な感想なので、酔っ払いの放言程度に読み流せばよい。

私は、「シェールガス」とか「シェールオイル」とかいうものは採算が合わないと見ている。塩酸だか何だかを地中深部に流し、水圧もかけて地層を破壊し、様々な成分を含んだ泥水を吸い上げて、それからその液体を分離して石油を取りだす、という工程である。それにどれだけの金がかかるか、想像してみるが良い。
そもそも、石油よりも塩酸の方が、作るのに金がかかったりしないか? 石油は最初から地中にあるが、塩酸はタダではないだろう。それに、地中の塩酸やら滲出オイルやらが長期的に環境汚染にならないか? あるいは、地上でオイル分離をした後の塩酸・オイル混じりの汚染水をどう処理するつもりか? これらも、環境に配慮した処理をすれば膨大な金がかかるだろう。それとも、適当にその辺の川や海に流すつもりか?

アメリカではすでに事業ベースに乗っている、とかいう話があるが、私はそれも眉つばな気がする。投資を呼び込んで、うまく金をかき集めてトンズラする、という詐欺ではないか、と思っているのである。何しろ、「地球温暖化」で世界を詐欺にかけた国、政府が詐欺に加担する国なのだから、シェールガス(オイル)の話が詐欺でないとは限らない。
で、日本でもそのシェールオイルの採掘に成功したとかいう話だが、秋田県全体の埋蔵量が「日本の必要量の22日分」だとか、今朝のテレビでやっていた。(下記記事では年間使用量の10%、つまり概算で36日分だが)
あまりにも馬鹿馬鹿しくて、話にもならない。巨大な設備投資をして研究をして、それで「22日分」を賄って、それで永遠に終わり、後は何も無いのである。
まあ、こういうのは研究開発者やその周辺の人間の「給与」のネタにしかならない話である。大学の先生たちが定期的に発表する「新発見」「大発見」と同じ種類のネタだ。

原発を見ればよく分かるように、金儲けに目の血走った連中は、自分以外の世界がどうなろうとかまわないのである。




(以下「ロシアの声」から引用)




日本でシェールオイルの採取成功
タグ: 国際, 記事一覧, 経済, アジア・オセアニア, 日本関連
3.10.2012, 11:58

Collage: The Voice of Russia

日本は、同国の秋田県でシェールオイルの採取を成功させた。日本でシェールオイルの採取が成功したのは初めて。石油資源開発(JAPEX)が3日、伝えた。
JAPEXの情報によると、秋田県には日本の年間石油消費量の約10パーセントにあたる、合わせて500万バレルのシェールオイルが埋蔵されているという。今回の成功は日本にとって、シェールオイルの採掘技術の開発や生産分野における大きな飛躍となる可能性がある。企業はまさにこの方向性に重点を置いた。
  世界では最近数年間で米国をはじめに同分野を積極的に発展させる傾向がみられている。米国には世界のシェールオイル埋蔵量の52パーセントが集中している。

  イタル・タス


(追記)

先の記事を書いた後、他のブログを散歩していたら「海を往く者」というブログに、私よりも過激に、私よりももっと詳しくシェールオイル掘削の愚を説明してあったので、転載しておく。そのほかにもシェールオイル掘削に否定的な記事がヤフーニュースなどにあり、意外であった。私は世間がシェールオイルで浮かれているかと思って、例によってへそ曲がりな気持ちで先の記事を書いたのだが、世間は思ったより冷静なようで、まずは目出度い。それだけ、「表情報」に踊らされない層が増えているのだろう。
念のために言っておくが、私はそういう「シェールオイル否定論」記事を一切読まないままで、最初の記事は書いたのである。まあ、べつに威張ることではないが。
他人の動向を見てから書く内容を決める、ということは私はやらない、ということだ。これもべつに威張るほどでもないのだが、要するに、日本人の日和見主義、事大主義というものに私はつくづくうんざりしているので、自分がそう見られたくない、というだけだ。これも子供っぽい自尊心と虚栄心であるが。


(以下引用)




JAPEXのシェールガス開発は即刻中止せよ

<< 作成日時 : 2012/10/04 05:13

ブログ気持玉 32 / トラックバック 0 / コメント 0



 決して手放しで喜べる代物ではない。


 シェールオイルの開発は時期尚早であり、現段階では手を付けない方がよい。「深さ1800メートルの地層に酸を含む液体を注入し、岩を溶かしてシェールオイルを採取しやすくする」手法は危険すぎる。地下水の過剰採取が地盤沈下を引き起こすが、水が油や岩盤に替わっても同じ事だろう。事実、フランスでは地下水汚染の恐れを理由に開発を禁止しているし、従来の産油国中心の世界のエネルギー資源の分布地図を変革するとしてシェールガスに湧く米国においては、シェールガスの採取現場で小規模地震の多発が報告されている。また環境破壊や環境汚染の危険があり、米国政府も野放しにはできず、何らかの規制が必要との認識になっている。こんな安全性がキチンと担保されていないシェールガスの開発を焦って行う意味がわからない。こんな物に手を出す前に比較的簡単に採取可能と言われている日本海側のメタンハイドレートを資源として活用出来るのか出来ないのかを詳しく調査する方が先だろう。円高を利用して海外の開発案件に参加して採掘技術能力を上げたほうが得策だ。シェールガスは世界中で次々発見されているので価格は大幅に下がる。日本で事業化しても秋田県の埋蔵量1億ハ゛レルは、日本使用量の約1ヶ月分に過ぎず、特殊な技術を使わないと採掘出来ないような資源であれば、普通に掘り出した石油よりもコストは確実に高くなるし価格もその分高くなるので、採算が全く合わない。

 日本において、年間必要量の10分の1の埋蔵量しか確認できないのだから、ほとんど自給率の向上には役に立たないし、環境問題を考えれば、商業ベースでの採掘はすべきではない。日本固有の領土である尖閣諸島周辺に眠る海底油田・ガス田から、中国を完全に排除する形で、日本が石油・天然ガスを採掘することも同様だ。国内の資源は資源の安全保障上の観点のみにおいて、できるだけ早く手をつけつつも「細々と」採掘すべきだ。あくまで輸入を原則とし、外国の売り手が不当に値段を吊り上げさせないためのカードとして国内資源を温存することで、結果、国内の資源の寿命は格段に延びる。細々とであっても開発をすべき理由は、日本は国内の資源でもやっていけるのだぞと言うアピールのため。そして、輸入資源が高騰したときの調整弁として利用するため。果たして日本政府にそのような発想があるのだろうか。国内に資源があったと喜び、開発すると石油メジャーの反感を買うとびくびくしているに過ぎないのではないか。くどいがあくまで細々とやるべきで、海外から資源を安く輸入するためのカードとして使うことを考えるべきだ。シェールガスやメタンハイドレード等、すべてのエネルギー源の調査・研究状況を知りたい。どれが実用に近いのか。全然政府見解の情報が入ってこないし、状況が分からないのに、原発を含めたエネルギー政策を国民が選ぶことができない。

 ・・・どうして日本という国は物事の優先順位が万事において可笑しいのだろうか?



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