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何のための仮設住宅か

「泉の波立ち」の南堂氏はこの期に及んでも原発擁護論をやっていて、日頃の毒舌も、民主政権には向かうが真の権力には向かわないということで、御用学者の一人であることを暴露しているが、今日の記事はなかなかいいことを書いている。さすがに経済学者だけあって金の使い方についての考えが合理的だと言いたいが、なあに、政府はそんなことは最初から分かっている。復興事業は国民救済のためのものではなく政府と癒着した建設業の金儲けのためなのだから、「金の無駄遣い」こそが政府にとっては合理的なのである。
だが、政府のやることに疑いを持つ習慣の無い善良な国民が、「そういえば、この金の使い方は不合理だな」と気づくきっかけとして、この記事は非常に有意義である。


(以下引用)


 [ 付記1 ]
 参考情報。仮設住宅をいくら建設しても、全然足りない。被災者は多いが、仮設住宅の建設可能数は少ないのだ。記事を引用しよう。
 17都県約2200カ所で、約16万4000人が避難所生活を余儀なくされている。
( → 時事通信 2011-04-05 の転載 )

 (仮設住宅を建設しようとしても、3県の)沿岸部では用地の確保が難しく、調達のメドが付いたのは7898戸だけ。このため福島県は民間の賃貸住宅を計五千戸借り上げる。2年間借り上げても150万円前後。1個あたり400万円近くかかる仮設住宅よりもコストを抑えられる。仮設住宅のように完成を待たずに済む。
( → 朝日新聞・朝刊 2011-04-09 [紙の新聞] )
 このように「既存の住宅の借り上げ」ならば、余計な住宅建設もない。また、大家は賃貸の金をもらえるので、どこかで無駄が生じるわけでもない。
 一方、仮設住宅は、さんざん資材を食いつぶして、2年後にはつぶす。まったくの無駄だ。しかも、今すぐ住宅建設をする予定だった人が、とても困っている。いかにも愚劣な方針だ。
 

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