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仕事を分け合い、幸福度を増そう

ITスペシャリストにして神秘思想家のKAYさんのブログから転載。
私自身がこれまで何度も言ってきたように、人は一食に一人前しか食わないし、寝る時には畳一畳分のスペースしか要らない。ベルサイユ宮殿のようなお屋敷に住んで、寝室が50部屋くらいあろうとも、自分の寝場所はキングサイズのベッドの、そのわずか一部だ。食卓に50人前の食事を並べようが、自分が食うのは、そのうちの一人前だ。二人前食えば肥満し、健康を悪化させるだけだ。つまり、我々の所得は、生活に必要な分以上は不要なのである。せいぜい年収500万円もあれば十分以上だ。それ以上は無駄な消費に使われるだけで、それも、他人が当然受けるべき分を強奪しての収入だ。
というわけで、上記の事実に人々が気づけば、この「残酷な資本主義」の社会は劇的に改善され、人々を苦しめる生存競争は緩和される。その方法が「ワーキングシェア」である。

(以下引用)

9月4

日本を救うのはワーキングシェアだけだ
カテゴリ:
芸術・哲学・神秘思想
社会・教育

経済が成長しようが、スポーツで自国選手や自国チームが勝とうが、我々の日常が不安で憂鬱では何の意味もない。
地球上では、人間だけが、生存とか未来とか死を考えることができるのだが、そういった能力を持つがゆえに、人は苦しむのだ。
それなら、生と死に違いはなく(我々は本当には死なない)、過去や未来というものが幻想であることを了解できれば人の問題は解決できるのであるが、普通の人がそれを悟るのは困難なようだ。そこで、世間の常識の範囲での解決策を提示しなければならないのだが、それで言えば、最上の方法は、「ワーキングシェア」である。ワーキーングシェアとは、文字通り、「仕事の共有」だ。

要は、人々の不安の原因は、食べていくにはお金がいるのに、そのための仕事を得られないかもしれないということと、仕事はあっても、それが苦痛で面白くないので、生きる意欲を失くすことだ。
なら、これまで1人でやっていた仕事を交代で2~3人以上でやれば良いだろう?
それで、仕事に就ける人数は2倍以上になり、仕事の選択幅が大きく増える。そして、仕事時間も1/2、1/3になるのだ。
実際、そうなのである。
現在、8時間労働といっても、大抵の人は実質で5~6時間も働いていない。それなら、仕事時間自体を3~5時間にすれば、集中力が上がり、作業効率は格段に良くなる。結局、生産効率もサービスも上がるのである。
一方、本当に仕事が好きな人は、能力も上がり、長時間働いても能率はあまり落ちないので、好きなように長い時間働くと良い。いろんな人がいる。みんな一律に同じことをやる必要なんか無い。

仕事時間が減れば収入は減るが、3つの理由で問題はない。
まず、上記のような理由で生産性が上がるので、仕事時間の減少ほどには収入は減らない。
次に、特定の人が極端な収入を得ないようにすれば、皆に十分な収入が回る。まあ、これは今の人間性では難しいのは認める。
そして、最も大きな理由は、本当は、そんなにお金が必要ないことだ。

我々は、不要なお金を使いすぎているのだ。別に貧しい暮らしをしなくても、健康的な暮らしに必要なお金は、我々が思い込まされているよりはるかに少ない。
美食したり、子供を学習塾やお稽古事に通わせたり、大きな車や新しい通信機器、、高価な服やバッグや装飾品なんてものが無くても、何の問題もなく幸福になれるし、実際は、こういったものが必要だと思い込む迷妄が不幸の原因なのだ。
そういったことにお金を使わなくなったら、多くの人が即時に幸福になるのである。
学習塾やお稽古事から解放された子供達は、友達と遊んだり、いろんな人達と本当に大切な交流をすることで幸福になる。
美味しいものを食べ過ぎないことの大切さをしれば、たちまち健康になり、精神的には格段に進歩する。
大きな車に乗らなければ省エネになるし、それどころか、必要もないのに車に乗らずに歩けば健康になる。事故も減る。お金もたまる。
着ている服や持っている物が人の価値と何の関係もないことを学べば、我々は賢くなり、人間性は向上し、素晴らしい世界になる。
その他のものも、無い方が確実に幸福になる。
幸福になるなんて、実に簡単なことだったのだ。

オランダ等、ヨーロッパのいくつかの国では、すでにそれは行われている。
人々は、収入は多少減っても、自由な時間、家族と過ごす時間を持ち、幸福に暮らし始めている。
もちろん、仕事好きな人はハードに働いている。どんな労働スタイルにするかは選択出来るのだそうだ。

働き口も増え、失業しても、政府が仕事を斡旋してくれ、しかも、次の仕事を紹介して貰えるまで、十分に生活は援助されるので、失業しても不安はない。余裕のある労働は心に余裕を生み、人々は親切なので、次の職場への不安はなく、むしろ、新しい出会いを楽しみにしている人が多いのだ。
インドあたりでは、かなり昔から、なりゆきでワーキングシェアになることが多かった。実態を見たある人の話だが、大使館で雇われている人のうち、1日働いている人もいれば、半日働く人もいる。そして、全く出勤もしない人もいる。ところが給料は皆同じなのだという。本当は皆が、半日勤務なのだが、1日働こうが、出勤せずにいようが、好きにさせていたら、うまくまとまるのだそうだ。世の中には、働くのが好きな人もいれば、嫌いな人もいる。なら、働きたい人に働かせば良いのである。共産国家のように、労働を過剰に美化して均一に働かせようとしたら、やる気のない人が悪い影響を与え、足を引っ張り、それで、労働好きな人も次第に情熱も失せて、やはり怠惰になる。それで、仕事が恐ろしく非効率になるのだ。
働かないやつに給料を与える必要はないという心の狭さが、あらゆる問題の原因なのだ。そんなことを気にしない大きな器のある者が、本当に優れた人物になるのだ。

先に、一部の人が極端に大きな報酬を得なければ、皆に充分な収入が回るが、それが難しいという話をした。
だが、それが出来ない人達はもう古いのである。
確かに、世の中には、能力や活力に恵まれ、大きな収益をもたらす者がおり、そんな者は高収入を得るべきだと、本人達も思っている。
しかし、それは、自分と世界が切り離されているという考え方からきた妄想だ。無能者や怠け者がいなければ、有能な働き者は活躍できないのだ。様々な種類のものの調和ある統合で自然が成り立っているのをよく観察すれば、そんなことは自明のことである。
もちろん、怠惰が誉められる訳ではない。誰もが義務を果たすべきだ。しかし、人や行為の価値というのは、必ずしもはっきり分かるとは限らない。星の王子様が言ったように、「本当に大切なことは目に見えず」、一見、役に立っていない者の役割が実に大きいこともある。しかし、そんなことに白黒付けることはできない。皆が寛容な心を持てば、なぜか知らないがうまくいくのである。
こういったことを理解するかどうかが、人類の存亡を決めるのである。
いうまでもなく、ワーキングシェアが実施されている国にだって、現段階では問題はある。しかし、それは知恵を出せば解決できる。おそらく、日本人に言わせれば、問題を解決できない理由ばかり考えるだろう。しかし、原発も同じで、これまでの考え方を終らせ、新しい知恵を出せば、解決できない問題など無いのだ。






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