基本的にこの酔生夢人のブログでは国内問題や健康、医療などの話を中心にしようと思っているのだが、「阿修羅」に乗った下記記事は、現在のリビアの姿を知らせる貴重な記事(というより、ある記事へのコメントとして掲載されたものだが、これ自体が貴重な情報を含んでいるわけだ。)であるので、転載する。
カダフィの「緑の書」の翻訳もしなけりゃあなあ、と思っているのだが、翻訳という面倒臭い仕事はつい億劫になって、進んでいない。まあ、こういうのは私がやらなくても、いつか誰かがきちんと翻訳して出版してくれるだろう。
で、リビアの状況だが、これは悲惨の一語である。もはや国家解体のありさまで、ソマリア並みの状態に陥るのも遠くないだろう。
平和で幸福だった国を破壊し、物資を強奪し、その国民を悲惨のどん底に陥れた欧米国家が地球の癌であることは、もはや明らかだろう。アングロサクソン・ユダヤ諸国を地球から消滅させることにしか、地球の未来は無い、とまで私は思う。
(以下引用)
01. 2012年2月18日 00:54:08 : DcxDg6lzRM
リビア 内乱勃発から一年
リビアで内乱が勃発したのはちょうど一年前のことだった。公式的には内乱状態は、カダフィ大佐が故郷の町シルトで襲撃にあい、囚われて殺害された後に終息したことになっており、内乱は8ヵ月続いたということになっている。
ハーグの国際司法裁判所は未だにリビアの新政府に対し、カダフィ大佐の死亡した状況をあらゆる観点から解明しようと無駄な努力を続けている。カダフィ大佐は1969年から政権の座に就き続けた。駐リビア・ロシア大使を務めた経験のあるアレクセイ・ポドツェロフ氏は、現在の事態はリビアでは未だに戦争状態が続いていることを示す一つの証拠だとして次のように語っている。
「もちろん敗北者に対しては何をしてもいい状況となっている。国際人権保護組織の調べでは約7000人のカダフィ支持者らが投獄され、拷問を受けている。新政府は国を統制できていない。統制がとれているのは首都トリポリと首都の西部130キロメートル圏のみだ。これ以外の地域はそれぞれの族が統制を握っている。現在のリビアは火薬の詰まった樽を想起させる。その火薬には芯があるが、それを引き抜くことができるか、燃え尽き、樽がばらばらになってしまうかは不明だ。」
中東研究所のエヴゲーニー・サタノフスキー所長はこの樽は導火線を引き抜く前に爆発するだろうとする見解を表している。
「独立した一つの国としてのリビアは現在存在しない。公式的な国境線は残されているが、その中では様々な種族、武装戦闘員、そしてカダフィ大佐の時代にはなかったアル・カイーダのようなイスラム主義急進主義グループが跋扈し、互いに反目している。つまり内乱状態が緩慢に進行しているわけだ。リビアはソマリアのように徐々に分割されていくだろう。リビア西部ではチュニジアとアルジェリアの例に似た、バーバリ人とアラブ人の摩擦が激化している。地方は完全なカオス状態にあり、経済がストップして人権が蹂躙されている。一年前カダフィを支持した種族に対する血を血で洗う復讐が日常化してしまった。人道支援物資が最も野蛮な方法で略奪されている。」
米国は対リビア特殊作戦に20億ドルを費やした。フランスは3億ユーロを拠出した。サウジアラビアとカタールはカダフィ政権転覆に広範な反リビア・キャンペーンを展開して貢献し、傭兵と武器を送り込んだ。西側が支持集めのために一連のアラブ諸国を動員できたことは、リビアの事件を理解するうえでもう一ついい勉強となっている。雑誌「アリ・ムタウアセット」誌の編集長で、リビア人のフセイン・ナスルラ氏は、アラブ世界は分断されてしまったとして次のように語る。
「アラブ世界を分割する政策はリビア・キャンペーンからスタートしたわけではなく、レバノンから始まったものだ。西側はレバノンを分割しようとあらゆる手を尽くしたけっか、敗北した。その後は西側は元のシナリオに戻り、今度はリビアでそれが行われた。残念なことに一連のアラブ諸国は西側の利益を検討している。アラブ連盟はシリアへの介入を許すイニシアチブを支持しているが、アラブは何をしているかわかっていないのだ。」
ナスルラ氏は、西側がアラブの国を掌握する経験とテクニックを積み、それを将来中東で用いようとしていると確信している。
「 リビア攻撃の際、西側がインフラ施設に狙いをつけ、リビア人のジェノサイドを行っていることが良くわかった。現在、注目を一身に集めているのはシリアだ。西側はリビアのシナリオを繰り返すことで、この地域全域を不安定化することができる。西側は自分の都合のいいように対リビア・キャンペーンを終結させ、『イスラムの兄弟たち』の力を借りてチュニジアを、軍事評議会を通じエジプトを分断し、イエメンでも成功を収めることができた。現在、スーダンがこの分断作戦の餌食になっている。このほかに、イラクとアルジェリアで近い将来何が起こるか、我々にはわからない。」
一年前、リビアで始まった内乱は今、チュニス、エジプトで起きた「アラブの春」の延長上にある。これにイエメンが続いた。何十年も続いた独裁政権は次々と倒れた。一年が経過したリビアの例は「アラブの春」が厳しい「アラブの冬」へと変化してしまったことを見せ付けている。これがいつ終わりを迎えるのか、誰にもわからない。
http://japanese.ruvr.ru/2012/02/15/66150041.html
カダフィの「緑の書」の翻訳もしなけりゃあなあ、と思っているのだが、翻訳という面倒臭い仕事はつい億劫になって、進んでいない。まあ、こういうのは私がやらなくても、いつか誰かがきちんと翻訳して出版してくれるだろう。
で、リビアの状況だが、これは悲惨の一語である。もはや国家解体のありさまで、ソマリア並みの状態に陥るのも遠くないだろう。
平和で幸福だった国を破壊し、物資を強奪し、その国民を悲惨のどん底に陥れた欧米国家が地球の癌であることは、もはや明らかだろう。アングロサクソン・ユダヤ諸国を地球から消滅させることにしか、地球の未来は無い、とまで私は思う。
(以下引用)
01. 2012年2月18日 00:54:08 : DcxDg6lzRM
リビア 内乱勃発から一年
リビアで内乱が勃発したのはちょうど一年前のことだった。公式的には内乱状態は、カダフィ大佐が故郷の町シルトで襲撃にあい、囚われて殺害された後に終息したことになっており、内乱は8ヵ月続いたということになっている。
ハーグの国際司法裁判所は未だにリビアの新政府に対し、カダフィ大佐の死亡した状況をあらゆる観点から解明しようと無駄な努力を続けている。カダフィ大佐は1969年から政権の座に就き続けた。駐リビア・ロシア大使を務めた経験のあるアレクセイ・ポドツェロフ氏は、現在の事態はリビアでは未だに戦争状態が続いていることを示す一つの証拠だとして次のように語っている。
「もちろん敗北者に対しては何をしてもいい状況となっている。国際人権保護組織の調べでは約7000人のカダフィ支持者らが投獄され、拷問を受けている。新政府は国を統制できていない。統制がとれているのは首都トリポリと首都の西部130キロメートル圏のみだ。これ以外の地域はそれぞれの族が統制を握っている。現在のリビアは火薬の詰まった樽を想起させる。その火薬には芯があるが、それを引き抜くことができるか、燃え尽き、樽がばらばらになってしまうかは不明だ。」
中東研究所のエヴゲーニー・サタノフスキー所長はこの樽は導火線を引き抜く前に爆発するだろうとする見解を表している。
「独立した一つの国としてのリビアは現在存在しない。公式的な国境線は残されているが、その中では様々な種族、武装戦闘員、そしてカダフィ大佐の時代にはなかったアル・カイーダのようなイスラム主義急進主義グループが跋扈し、互いに反目している。つまり内乱状態が緩慢に進行しているわけだ。リビアはソマリアのように徐々に分割されていくだろう。リビア西部ではチュニジアとアルジェリアの例に似た、バーバリ人とアラブ人の摩擦が激化している。地方は完全なカオス状態にあり、経済がストップして人権が蹂躙されている。一年前カダフィを支持した種族に対する血を血で洗う復讐が日常化してしまった。人道支援物資が最も野蛮な方法で略奪されている。」
米国は対リビア特殊作戦に20億ドルを費やした。フランスは3億ユーロを拠出した。サウジアラビアとカタールはカダフィ政権転覆に広範な反リビア・キャンペーンを展開して貢献し、傭兵と武器を送り込んだ。西側が支持集めのために一連のアラブ諸国を動員できたことは、リビアの事件を理解するうえでもう一ついい勉強となっている。雑誌「アリ・ムタウアセット」誌の編集長で、リビア人のフセイン・ナスルラ氏は、アラブ世界は分断されてしまったとして次のように語る。
「アラブ世界を分割する政策はリビア・キャンペーンからスタートしたわけではなく、レバノンから始まったものだ。西側はレバノンを分割しようとあらゆる手を尽くしたけっか、敗北した。その後は西側は元のシナリオに戻り、今度はリビアでそれが行われた。残念なことに一連のアラブ諸国は西側の利益を検討している。アラブ連盟はシリアへの介入を許すイニシアチブを支持しているが、アラブは何をしているかわかっていないのだ。」
ナスルラ氏は、西側がアラブの国を掌握する経験とテクニックを積み、それを将来中東で用いようとしていると確信している。
「 リビア攻撃の際、西側がインフラ施設に狙いをつけ、リビア人のジェノサイドを行っていることが良くわかった。現在、注目を一身に集めているのはシリアだ。西側はリビアのシナリオを繰り返すことで、この地域全域を不安定化することができる。西側は自分の都合のいいように対リビア・キャンペーンを終結させ、『イスラムの兄弟たち』の力を借りてチュニジアを、軍事評議会を通じエジプトを分断し、イエメンでも成功を収めることができた。現在、スーダンがこの分断作戦の餌食になっている。このほかに、イラクとアルジェリアで近い将来何が起こるか、我々にはわからない。」
一年前、リビアで始まった内乱は今、チュニス、エジプトで起きた「アラブの春」の延長上にある。これにイエメンが続いた。何十年も続いた独裁政権は次々と倒れた。一年が経過したリビアの例は「アラブの春」が厳しい「アラブの冬」へと変化してしまったことを見せ付けている。これがいつ終わりを迎えるのか、誰にもわからない。
http://japanese.ruvr.ru/2012/02/15/66150041.html
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