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パンが無ければケーキ、仕事が無いなら遊べば?

「阿修羅」投稿記事に引用されたBBC(英国のサイトだろうか)の記事の中の、ほんの1文だが、非常に重要な言葉だと思うから転載する。
大学入試の小論文などでは日本の「少子高齢化」問題は定番だが、現在のように雇用不足が問題になってくると、日本の少子高齢化はむしろ福音ではないかと思われる。少子高齢化によって、仕事の必要な人間が仕事に就きやすくなるからである。
科学が進歩すると、人間のやっていた仕事の一部は機械に置き換えられる。その結果、人間の失業が起こってくるのだが、逆に考えれば、人間が働かなくても機械が働いてくれるということである。ならば、人間の労働時間をこれまでの8時間労働から6時間労働、4時間労働にすれば、何も問題はない、ということになる。しかし、残念ながら経営者はそうは考えない。人が余れば、余った人間を首にして人件費を節約することしか考えないのである。それが経済合理性というものなのだろう。その個々の合理的判断が、日本経済全体を悪化させるわけで、こういうのが「合成の誤謬」ということかと思う。数学とは違って、社会問題では、部分的に正しいことを集めても、正解が出るとは限らないわけである。
そういうわけで、いつまでたっても仕事は楽にならないのである。機械化で得をしたのは家事労働が洗濯機や掃除機、炊飯器で軽減された家庭の主婦だけかもしれない。いや、私は主婦の味方ですよ。でも、主婦ってのは、その気になればいくらでも手抜きができるというのも確かだ。それに比して、現代のサラリーマンの平均的な仕事量は、10年前20年前に比べて、むしろ増えている気がするのである。

(以下引用)

結局のところ、人口の高齢化には大きな長所がある。労働力が減少するということは、日本経済が多くの新規雇用を創出しなくとも、失業率を低く抑え続けることができる。

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