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フィルターでドリップしたら、「飲んでも安全」です?

「産経MS」から転載。
まあ、産経や読売のような右翼新聞でも、政治記事以外なら多少は信じてもいいだろう。しかし、まるでコーヒーを淹れるみたいなやり方だな。その程度の方法で本当に放射性物質が除去できるのだろうか。それに、10グラムのうち6グラムしか残らないのだから、土の半分近くを汚染土壌として捨てることになる。装置やら手間暇やらを考えれば、表土全体を捨てるほうが安上がりじゃないの、って気がしないでもない。邪推すれば、これも「原発事故処理ビジネス」として誰かが金儲けを企んでいるだけかもしれない。
タイトルに書いた「飲んでも安全」は言うまでもなく、原子力保安協会がプルトニウム(人類史上最凶の物質)についてのCMで使った言葉。コーヒーとは違って、フィルター上に残ったものが使用可能部分だ。


(以下引用)



放射性物質93%除去 汚染土壌の浄化法開発 兵庫
2011.8.26 02:05
 ■県立工業技術センターなど

 県立工業技術センターなどは、放射能に汚染された土壌の一部を固形化して放射性物質を除去する技術を開発し、9月中旬にも福島県郡山市で実証実験を行うと発表した。現地の土壌サンプルを使った実験では放射性物質を93%除去しており、同センターは「今年度中の実用化を目指したい」としている。

 神戸市長田区の排水処理資材製造・販売会社「八紀産業」と共同開発。6月から研究に取り組み、有機質を固めて水を浄化する凝集剤「フロッグ」を用いる手法を確立した。

 サンプルを使った実験では、福島県飯舘村の水田で採取した土10グラムを水100グラムと混ぜ合わせ、フィルターで濾過(ろか)。フィルター上に残った土6グラムの放射性セシウム濃度は1キログラムあたり3・5キロベクレルで、もとの45・9キロベクレルの約7%に減少。農林水産省が示した水田の放射性セシウム濃度の上限値5キロベクレルを下回ることに成功した。

 約93%のセシウムが残る濾液には凝集剤2グラムを投入し、土の粒子とともに固めた上で乾燥。重量は元の半分以下になり、固形のため移動や封じ込めなどの事後処理がしやすいという。

 今後の実証実験では郡山市内の畑や校庭、田んぼなどの土を数十キログラムずつ採取。除染効果を試すほか、資材の使い方や作業員をどのように防護するかなど、実用化への課題を確かめる。

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