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「坎、離、咸、恒」の占断

29:坎(習坎、坎為水)【×○× ×○×】「落とし穴、重なる険難」

艱難が重なるが、誠意があれば願いは通る。前進して可。

*上卦も水(坎)、下卦も水(坎)で、坎(かん)は「陥没」の陥と同音で困難に陥ること。しかもそれが重なるから大変だが、願望自体は通る、としている。

30:離(離為火)【○×○ ○×○】「付く。続いて登る太陽」

離(の卦)は貞固であると吉。願いは通る。従順に行動するのが良い。

*卦の中に「牝牛を養えば吉」という意味不明の言葉があり、従順さを良しとしているようだが、占う当人が従順であれと言うのか、従順な人間を身近に置くのがいいのかは分からない。私はとりあえず前者とした。離(火)は「付く」と「離れる」の両義があり、また装飾の象であるので、個人的問題は、それと絡めて判断すればいいかと思う。離は「麗」であり、麗しく飾るのが吉、という方針である。「麗」を「麗(つ)く」と読む解釈は賛成しない。やはり「麗(うるわ)しい」の意味が適切だろう。「日月は天を麗しくし、百穀草木は土(地)を麗しくする」

31:咸(沢山咸)【×○○ ○××】「感応、夫婦の道」*咸は「かん」と読む。

咸(の卦)は通る。貞固であると利がある。女を娶るのが吉。

*結婚にしか使えないような卦の言葉であるが、彖伝では「(咸とは感応であり)天と地が感じて万物を化生し、聖人は人心を感動させて天下は和平である。(相手が何に感じるか)その感じるところを観て、天地万物の情を見るべし」とある。「山」自体が険難を示すので、険難はあるだろうが、人間関係の問題ならば、相手が何を求めるのかをよく考えて行動すれば吉だ、ということだろう。そして、「沢」は喜びの象であることは何度か書いてある。

32:恒(雷風恒)【××○ ○○×】「恒久性、恒常性」

恒(の卦)は通る。問題が生じても咎はない。貞固であると利がある。進んで何かを為すのも利益がある。

*恒久という言葉の通り、恒とは久しい意味である。問題の中で何が不変なのかを見て、解決の糸口を得るのが良い。暗殺者なら、暗殺する相手の生活の行動パターンを知るのが第一だろうwww  研究者なら、天地万物の「常であるもの」を見抜けば、科学の法則が分かるわけだ。


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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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