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アニメで、明治維新の見直しが初めて登場

新編アニメ「るろうに剣心」一期最終回、素晴らしい。
フィクション(大衆小説など)で、大久保利通を、これほど実像に近く描いたのは初めてではないか。彼が暗殺されたことで、日本は長州完全支配の暗黒国家の面が増強されたのである。それが、陸軍による軍事国家化と日清、日露戦争、そして太平洋戦争へとつながったわけだ。もちろん、天皇の傀儡化(神格化)や田布施システムも、その一部だ。

(ついでに言えば、長州支配の背後にはイギリスがあり、第二次大戦後はそれがアメリカに変わった。つまり、明治維新後の日本は常にイギリスとアメリカの半属国だったのである。しかし、それによって江戸幕府を正当化するのは大間違いである。封建制度とは完全身分社会であり、下の身分から上に上がることはほぼ不可能に近い、つまり一般庶民は奴隷階級と言っていい。そういう社会が肯定されていいはずがない。「文明開化」の恩恵は国民すべてが享受し、生活水準が飛躍的に上がったのであり、それだけでも明治維新自体は肯定される。ただ、問題は明治政府の変質、つまり長州一極支配への変化であり、それが大久保利通暗殺で完成した、と私は見ている。)

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