https://indeep.jp/many-drugs-are-harmful-01/
<転載開始>
現代医学を構成する医者、病院、薬品、医療機器の9割がこの世から消えてなくなれば、人々の体調はたちどころによくなるはずだ。これは私の確信である。 - ロバート・メンデルソン医師
医師ご本人たちが有用性を確信しているという「罪」
週刊現代のウェブサイトの記事に、「高血圧」についてのものが前編後編で挙げられていました。以下の2本です。
・「血圧が高くても無理に下げてはいけない」と断言できる「衝撃」の理由 (週刊現代 2023/06/02)
・アメリカでも問題になった…日本で「高血圧症」の国民が爆増した「衝撃のワケ」(週刊現代 2023/06/02)
この後編にあるお医者様の言葉を読みまして、「そうなんだよなあ」と思いました。
述べているのは、『高血圧はほっとくのが一番』という著作を書かれたこともある松本光正医師です。太字はこちらでしています。
(週刊現代の記事より)
> 「『高血圧は絶対に下げなければいけない』という考えが常識になった要因として、いちばん大きいのは、製薬会社が医者に対して『血圧は下げるべきだ』と洗脳を図ったことだと思います。
>
> いまの医者は勉強不足という面もあります。大学の講師から『血圧は下げるものだ』と教えられるし、研修医の時も先輩教授から同じように指導されます。それを何の疑いもなく、知識として取り入れてしまっているのが問題なのです」
>
> …長年の惰性で製薬業界に飼いならされた医者たちは、もはや疑問を抱くことすらしない。たとえ疑問を抱いたとしても、「医学界と癒着する製薬業界から利益を得ている大学教授や医師たちから、反論されて潰されてしまう」(松本氏)からだ。 gendai
この松本医師の『高血圧はほっとくのが一番』は以下の記事で取り上げたことがあります。
[記事] 2017年11月のある日、高血圧患者が突然「3000万人も増えた」アメリカ。「要治療」高血圧の基準が140から130に引き下げられ、患者数は1億人に
In Deep 2017年11月15日
国が高血圧の「基準」を変更するたびに、以前は高血圧ではなかった人たちまでも高血圧とされるようになったために、高血圧患者は増えていき、そして、「高血圧の薬の処方も劇的に増えていった」と。
これが、週刊現代にありました「日本で高血圧症の国民が爆増した衝撃のワケ」です。
これは、高血圧の薬についての話ですが、ここにある、医師の方々が「もはや疑問を抱くことすらしない」というものの最近の頂点が、「コロナワクチンだったわけだよなあ」と思います。
しかし、それは別としても、この高血圧の薬と同じように、
「医師の方々が、もはや疑問を抱くことすらしないまま処方している薬」
は他にもたくさんあるという現実があります。
その中には強い有害性を持つものが多数あります(そのほうが多いかもしれません)。
抗うつ剤、非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)、ベンゾジアゼピン系のあらゆる薬、あるいはすべての抗コリン薬……他にもいくらでもあるでしょうけれど、これらの薬は、日常的に、漫然と大量に処方される薬ですが、
「その副作用は、わりと半端ではない場合がある」
ものであることがあります。
そして、問題は、現代の医療には「これらの代替薬が基本的に存在しない」のです。有害性があっても、それしか出すものはない。
抗うつ剤とベンゾジアゼピン系が存在しないと、現在のほとんどの精神科や神経内科、メンタルクリニックは病院として成り立たないと思われます。
あるいは、非ステロイド性抗炎症薬、またはアセトアミノフェン(カロナール)が存在しないと、すべての内科医院は成り立たないと思われます。
38℃以下の微熱でもこれらを出します。
ちなみに、非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)、ベンゾジアゼピン系、抗コリン薬と書き並べましても「そんなのは処方されたことがない」と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、人生で一度も医者にかかったことが「ない」か、一度も薬局で市販薬を購入したことが「ない」という方以外は、必ず処方されています。
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)の商品名の一例
アスピリン、バファリン、ロキソニン、イブプロフェン、ボルタレン、インドメタシン、ポンタール、ノーシン等
これらの最大の副作用は、「胃の損傷、あるいは胃潰瘍」で、これは私自身が十数年前に起こし、大吐血により緊急入院をしたことがありますが 、その話はいいです。
これは、NSAID潰瘍 - Wikipedia などにあります。低い率ではないですよ。
(NSAID潰瘍 - Wikipedia より)
> 日本リウマチ財団が、3ヵ月以上の長期にわたりNSAIDsを服用している関節炎患者1,008例について、上部消化管内視鏡で確認したところ、消化管の病変が 62.2%にみられ、そのうち胃潰瘍と十二指腸潰瘍はそれぞれ 15.5%、 1.9%であった。
> 3ヵ月以上外来通院する、長期NSAIDs使用の関節リウマチ患者196例を対象として内視鏡で確認したところ、消化性潰瘍の有病率は 21.9%であった。
また、非ステロイド性抗炎症薬が病院で処方される合は、胃薬を同時に処方される場合が多いですが、これも「気休め」程度であることがわかります。
> NSAIDs を4週間以上服用した報告でも、服用者の 96%には防御因子増強薬などの胃薬が投与されていたにもかかわらず胃粘膜傷害の発症が 63%という結果であり、胃薬の併用が必ずしも消化管障害の発症を予防するとは限らない。
ですので、頭痛や、肩や関節などの痛みなどに対して、頻繁に鎮痛剤 (処方薬でも市販薬でも)を服用されている場合、あるいは、長期で連用している場合、「自覚はなくとも、胃に病変が起きている」可能性が高いです。
このようなことに加えて、胃潰瘍などの原因となる他の要因が加わった場合、十数年前の私のようになる可能性があります。
胃潰瘍は症状がない場合も多いですが、突然吐血が問題となります。
胃潰瘍は、現在では、内視鏡での止血手術ができますが(私もこれで助かりました)、昔はそれができなかったので、吐血した場合は死亡率が高い病気だったそうです。
当時たまに通っていた開業医の高齢の院長さんは、その前は著名な大学病院の外科部長だったのですが、私と話している際に、
「あなたくらいの量の吐血でしたら、昔は絶対死んでたんですよ。当時は、胃潰瘍で亡くなる患者さんをたくさん見ました。ハッハッハッ」
と、笑顔で述べていて、私も笑顔になりましたが (笑顔は笑顔を作り出す)、笑顔はともかく、胃潰瘍はわりと侮れない病気です。NSAIDs は、それをかなり高い率で誘発する。
しかし、先ほど書きましたように「現在の病院、あるいは薬局は、NSAIDs が存在しない状態では運営できない」のです。痛みと炎症に対して、少なくとも一般的な病院では、ほぼこれしかない。
NSAIDs についは、かつてよく書いていましたが、以下のような記事があります。
[記事] 非ステロイド性抗炎症薬の功罪がまたひとつ : 鎮痛薬イブプロフェンで「急性の心停止」のリスクが極めて高くなることが大規模な医学的調査で判明
In Deep 2018年2月14日
[記事] 炎症を止めると痛みが永続化する… : ごく普通の市販の鎮痛剤を含むすべての抗炎症薬が「痛みを慢性化させてしまっている」ことがサイエンスに発表された研究で判明
In Deep 2022年5月12日
また、NSAIDs の発熱時の処方は、子どもの脳症と死亡率を高めることが、複数の研究で分かっています。以下の記事に詳しく書いています。
[記事] 子どもがみんな解熱剤でやられてしまう
In Deep 2022年8月27日
この記事に、米シアトル小児病院ウェブサイトの「発熱」に関する記事を翻訳していますが、そこにある、
> 37.8° ~ 40°C の通常の発熱は、病気の子どもにとっては良いことなのです。
とか、
> 37.8° ~ 39° C は、微熱の範囲です。
などの「子どもの発熱の真実」がもう少し一般の方々に周知された方がいいと思うのですが、それないでしょう。先ほどの「高血圧の薬」と同様に、多くのお医者様型が、
「 38.5℃以上の発熱は薬で下げたほうがいい」
と確信しているからです。
製薬企業としても、どんどん処方してくれないと困りますしね。
ですので、医師と企業のほうの気持ちはわかりますので、「私たちは自身で防衛しないといけない」わけです。これは十分に戦争であり、サバイバルの話です。
そして、「発熱と感染症のメカニズムの真実」として、以下の記事にありますように、「 38.5℃以上の熱となり初めて病気の治癒が開始される」のです。つまり、「下げなくてもいい」のではなく、40℃以下の熱は「下げてはいけない」のです。
この「下げなくてもいい」と「下げてはいけない」という解釈の差は大きいです。
[記事] 熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」であることが中国科学院の研究で判明
In Deep 2019年1月19日