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とある現代の錬金術

「徽宗皇帝のブログ」に載せた「社会の遠近法」の別記事だが、これも、会社経営や株式取引の素人が妄想全開で書いたアホ記事なので、暇つぶしの読み物として提供しておく。

(以下自己引用)


社会の遠近法


 


 


第二回 ホリエモン流の金儲け(物の価値とは何か)


 


 資本主義社会の落とし子というか、金の亡者というか、金、金、金で世間を騒がせたホリエモンこと堀江貴文が逮捕された。


 逮捕されるまではマスコミの寵児であり、若者のヒーローでもあった男の転落を、ジェラシー交じりにいい気味だと喜ぶ人間も多いだろうが、この逮捕は法的には不当な行為であるように見える。マンション耐久偽装問題や狂牛病牛肉輸入問題から世間の目を逸らすとか、あるいはもっと大きな問題が水面下で進行している可能性もある。


 それはともかく、今回のテーマは、ホリエモン流の錬金術である。詳しくは別紙資料を見てもらうが、そちらは難し過ぎるので、私が直感的に捉えたホリエモン流錬金術の基本原理を書いてみよう。とは言っても、金儲けに縁の無い貧乏人の考えだから、あまり信頼できないかもしれない。また、仮に私の理解が正しかったとしても、今回の事件を契機に法律改正が行われるはずだから、君たちが将来ホリエモンと同じ事をしようとしても多分無理だろう。しかし、やったことの是非はともかく、金儲けに彼くらい頭を使えば、金儲けができるのは確かである。世間の人間のほとんどは、彼ほど真剣に金儲けに取り組んではいない。


 さて、ホリエモンの金儲けの極意は簡単である。「自分で自分の会社の値打ちを決めればいい」というものだ。会社の値打ちとは、具体的には株価である。株価は、会社の営業実績とは無関係に世間の人間の思惑で決まる。100円の値打ちしかない物を、1億円の値段で買ったとしても、それは買った当人の責任である。たとえば、古ぼけた汚い茶碗を、千利休が愛用した物だとかいう理由で1000万円で買うといったことはごく当たり前に行われている。つまり、物の価値とは、基本的に主観的なものでしかないのである。ある物の価値が世間全体の共通判断になった時、それを「相場」という。いわゆる「通り相場」という奴だ。


 さて、物の価値が主観的なものであるなら、自分の会社の価値は自分で決めればいい、というのがホリエモンの考えの基本である。その際に、会社の実態を知られたら、世間の「相場」に落ち着いてしまうので、いかにも将来性ありげな「IT企業」を名乗り、会社の業務内容は躍進を続けているように粉飾決算を行う。ただそれだけのことで、世間の多くの馬鹿な金持ちはライブドアという無内容な会社の株を買ってくれたのである。アメリカにおけるIT企業も、そのほとんどは赤字企業であるが、やはり日本と同様に、「IT企業」であるというだけで株価は高値を更新し続け、やがてバブルがはじけたのである。だが、日本の投資家のほとんどは、その程度の社会的知識も無く、ただ金だけがあるという連中だったのである。


 もう少し詳しくホリエモンの手法を説明しよう。少し金と度胸(または無謀さ)があれば誰でも簡単にできる方法だ。


 まず株式会社を作る。これをAとする。次に、別の株式会社を別人名義で作るか買収する。これをBとする。このどちらも、事業実態が無くてもいい。ただし、世間的には、成長しそうな会社の印象を与えるものであること。「オンザエッヂ(端っこ)」などという会社名は、すぐにも倒産しそうだから駄目である。


 次に、会社の決算(事業成績)を粉飾して、証券取引所の資格審査をくぐり抜け(ここは少し難しい。証券会社内部の人間と手を組むこと。)、一部上場する。つまり、一流企業の肩書きを手に入れる。ここで、ポイントは、上場前に、先に書いたAB二つの会社の間で株式の売買を行うことである。この二つの会社は同一人物の会社だから、右手から左手に物を移動させるようなもので、現金すらいらない。もとのAの株価が100円だとすれば、それをたとえば一株1万円で売ったことにする。つまり、この取引で、Aという会社の株が一株1万円で売られたという取引実績ができたわけだ。ということは、Aという会社の世間での相場は、いきなり100倍になったのである。これ以降、世間の人間がAの株を買う場合は、「現在の株価」である1万円が基準になる。で、会社の実態も知らずに、Aの株価が短期間で100倍になった、これは成長企業だと思って、慌ててAの株を買う馬鹿が無数にいるわけである。それでAの株価はさらに上がることになる。


 まさか世間の人間はそれほど馬鹿ばかりじゃないだろう、と思うかもしれないが、世間にはかなりな割合で馬鹿がいるのである。大会社の社長や政治家の中にも馬鹿は無数にいる。(また、世の中の金の回り方は、上に行けば行くほど丼勘定になるものなのだ。たとえば、ジェット戦闘機一機の相場なんて誰も判断できないのだから、売る側が10億円だと言えば、それで買うのである。どうせ政府の金であり、どうせ馬鹿な国民の税金から出る金なのだから、それを支払う役人の懐が痛むわけではない。それに、国が高い値段で買えば、当然、担当役人は、相手企業から賄賂が貰えるのである。とにかく、軍需産業ほど丼勘定で、儲かる仕事はない。問題は、世の中が平和になると困ることだが。)


 ホリエモンの手法に戻ろう。


 彼の錬金術のもう一つの手段が株式分割である。株には詳しくないから、適当な推測で書くが、多分こんなことだろう。


 さて、Aの株価は前に書いたように100倍になって1万円になった。ここで、会社が発行する株式の数を100倍にする。つまり、一株当りの実質価値は当然、100分の1に下がったはずだ。しかし、「自分の会社の価値は自分が決める」という原則に従って、それを元の値段で売ることにする。前の段階で、株式総数が100株だったとして、それを100分割すれば、株式総数は10000で、この時点で、会社の見かけの価値はさらに100倍になったわけである。最初の一株100円で100株の段階から考えれば、会社の「価値」は1万倍になったわけである。


 これがホリエモンの錬金術である。細かい間違いはともかく、原理としてはこれに近いものだと思われる。


 株式投資というのは、基本的にギャンブルである。もともとは、成長しそうな企業の株を買って、その会社が成長すれば、株の配当を受けるというのが、本来の株式投資の在り方である。だが、現在の株式投資は、安値で買って、高値で売り、その差額で儲けるという、短期的なギャンブルになっている。金に余裕のある連中の遊びであり、そんな連中が株で損したところで世間の真面目な人間が困るわけではない。ライブドアに投資して損したと騒ぐのは、自分の馬鹿さ加減を世間に示すようなものである。


 


(おまけ) 会社用語の基礎知識


 


1 株主:会社の株(分割された所有権と思えばいい)を買うことで、会社に事業資金を提供している人。つまり、実質的な会社の所有者である。普通は複数の株主がいて、定期的に株主総会を開いて会社全体の経営方針を決定する。


2 社長:会社を経営する最高責任者。会社の事業の最終的判断は彼が行うが、会社の所有者でもあるオーナー社長と、雇われ社長の区別がある。最近は、社長の業務を現場業務に限定してCOO(最高執行責任者)と呼び、社長の上にCEO(最高経営責任者:会長に相当)を置く企業が増えている。


3 取締役:株主総会で選任され、株主の意思を代行する形で会社業務の意志決定に加わり、経営監督を行う。業務を実行する人間と監督する人間が同じであると、経営がルーズになりがちなので、最近は、社外の人間を取締役にすることも多い。業務の監督を仕事の中心とするのは、監査役という。しかし、現実には取締役と監査役の区別はあいまいなようである。


4 損益計算書:一会計期間の企業の経営成績を表示する計算書。つまり、会社がその間赤字だったか、黒字だったかを示す計算書である。


5 貸借対照表:企業の一定時点における財政状態を示す計算書。バランスシートと言う。つまり、持っている金や物(資産)と、借りている金とを対照して並べた表である。普通は、借金(プラス自己資本)と手持ち資産・資本は同額である。というのは、人から金を借りたら、その金は自分の手元にあるので、借金と手持ちの金は同額だからである。仮に、その金を物に替えても、その物も資産として計上されて、借金と釣り合うことになる。つまり、まともな経営をしている限り、バランスシートは、まさしくバランスがとれていることになる。もしも経営者が、借りた金を競馬にでも使ったら、借りた金の一部が行方不明になって、このバランスは崩れるわけである。ただし、こうした「使途不明金」はけっこう巨大なもののようだ。というのは、たとえば暴力団に脅されて金を出すなど、企業には表に出ない費用が結構あるものだし、また、会社の金を盗む社員や役員も結構いるからである。


社員:会社で働く労働者を言う場合と、株主を言う場合がある。

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ブリガドーン

昔はネットが無かったから、分からない事を調べるのが非常に難しく、未知の言葉も、辞書に出ていない類の哲学用語や特殊用語は、調べようもなかった。
そのために、子供のころの疑問は、その疑問そのものを忘れたまま、今でも疑問として記憶の底に沈殿しているのである。
などと書いたのは、先ほどまで寝床の中で読んでいた(図書館から借りた)水木しげるの貸本時代の漫画の中に「ブリガドーン」という言葉が出てきたからである。
これは、私は未見の、ジーン・ケリーの初期のミュージカル映画の題名となっており、私はその題名の意味を知らなかったので、そのまま記憶の底に放置していたわけだ。もちろん、水木しげるの漫画は、その映画と直接の関係はない。これは「ブリガドーン現象」と書かれていて、異世界が突然、現実世界に出現するものらしい。おそらく、映画の「ブリガドーン」もそうした現象をロマンチックに描いたものではないか。(追記:某ツィートから転載。「スコットランドの伝説にある百年にいちど現れる不思議な村。」)
ただし、水木しげるの漫画はロマンチックどころか、魔人、怪人、妖怪の類が東京の調布市に出現したスモッグ空間(1時間に1ミリ拡大している)の中に存在するのである。で、政府はその空間の中に貧乏漫画家一家(水木しげる一家)がいるにも関わらず、「まあ、たかが漫画家一家の生命など無視していいだろう」として、そのスモッグ空間を原爆で爆破しようとするのだが、こうした政府の姿勢は昔も今も同じで、ある意味面白い。いや、能登大地震の処置を見ると、悪化すらしているか。

蛇足だが、昔読んだ「赤毛のアン」の中で、アンが小さな泉を「ドライアドの泉」と名付け、自分ながら素晴らしい名前だと自賛するのだが、私はその「ドライアド」という意味不明の名称をその後、一度も見たことが無かった。しかし、この前「ダンジョン飯」のアニメを見ていたら、その「ドライアド」が出てきて驚いたのである。どうやら、花(植物)が人間の姿をした魔物らしい。最初は美女集団に見えるのだが、主人公たち冒険者グループを見て、凶暴な顔を剥き出しにして襲い掛かるのである。まあ、人間の姿をした植物というとマンドレイク(マンドラゴラ)がお馴染みだが、あれは手を出さなければ害はない。こちらは見かけによらず凶暴な性質のようだ。だが、例によって最後は主人公たちの食材になってしまうのであるwww

要するに長生きしたら、60年の蒙を一朝に啓く体験も時々出て来るので、長生きもなかなか楽しいという話だ。

(追記「怪物森羅万象」から引用)なるほど、主人公ライアス(ライオス?)ら男性組は、ドライアド基準ではハンサムではなかったわけだ。

ドライアドDryad

●ギリシア神話の乙女
ドライアドは、ギリシア・ローマ神話に登場する樹の妖精(ニンフ)です。「ドライアド」「ハマドリアド」とも言い、樹の中に住んでいます。彼女らの名前はギリシア語の「樫の木」を意味する「ドリュスdrys」に由来し、樹に害をなす者を許しません。

ギリシア神話では狩猟の女神アルテミスの侍女とされており、ドライアドを見ると不運になるという言い伝えもあります。基本的に不老で、年を取ることがありません。
有名なドライアドには、英雄オルフェウスの妻となったエウリュディケ、アポロンの求愛を逃れるべく月桂樹に変身したダフネなどがいます。


●ドライアドの伝承
ギリシア神話の中には、樹を切り倒そうとした人びとを止める男の話が出てきます。
ドライアドは助けてくれたお礼に何か欲しいかと聞きますと、男は自分の恋人になってほしいと言います。男は美男子で力もあったので、ドライアドは了承しました。
そこまでならいいのですが、ある時、男が将棋に熱中してドライアドとのデートの約束をすっぽかしてしまったので、怒ったドライアドは、蜜蜂をけしかけて彼の両眼を潰してしまいます。蜜蜂は木のうろに巣を作るので、彼女の命令を聞くのです。

また、あやまって自分の蜜蜂を全滅させた男が、ドライアドを探す話もあります。


●ドライアドの弱点
ドライアドには二つの弱点があります。ひとつは、自分の住む樹が枯れたり、倒されたりすると、彼女たちも死んでしまうこと、もうひとつは、自分の住んでいる樹からあまり離れることができないことです。

彼女たちは二枚目に弱く、自分たちの好みの男性を樹の中に取り込んで、生ある限り樹の中で一緒に暮らそうとしますが、もしそういう目に遭いそうになった時には、彼女たちの支配する樹から一目散に逃げると良いとされています。



●亜種・別名など
ドライアード/ドリュデス/ドリュアデス/ハマドリュデス/ハマドリアド


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能登大地震の異様な政府・自治体対応

タレントの、それもお笑いタレントの発言ということで偏見で見られるかもしれないが、言っていること(見たこと)自体はほとんどが事実だろうし、意見は正論だろう。特に避難所の最悪な住環境である。「二次避難」ではなく、最初から、避難所ではなくホテルや旅館などを国費で借りて避難させるべきだっただろう。何度も言うように、季節が極寒の季節で、避難所が体育館ではまともな生活が送れるはずがない。体力の無い老人は死んでもおかしくない。まあ、死んでほしいというのが政府の本音かもしれない。
ついでながら、震災現場への外部からの立ち入りを禁止したのは、被災地近くの原発の放射能漏れの可能性が大きかったから、その隠蔽の目的だったのだろうと思っている人も多いはずである。

(以下引用)
タレントの清水国明氏(C)日刊ゲンダイ© 日刊ゲンダイDIGITAL

【注目の人 直撃インタビュー】


清水国明さん(タレント)


元日に石川県で最大震度7の揺れを観測した能登半島地震の発生から、10日で100日が経過した。9日時点で県内の死者は245人、避難者は6328人に上る。行政の泥縄対応が問題視されているが、果たして何が足りなかったのか。1995年の阪神・淡路大震災以降、大きな地震が起きるたびに被災地に赴き、支援活動を行ってきたのがこの人。行政の不備や個人の備えについて話を聞いた。


◇ ◇ ◇


──発災後、5回にわたって被災地支援を行ったそうですね。現場を見て、どう感じましたか。


これまで日本で起きた震災の問題点が集約されていると思いました。津波発生に、建物の倒壊。火災や道路の陥没も起きた。特殊だったのはボランティアが集まりづらい状況になったことです。

──阪神・淡路大震災では発生から1カ月で活動したボランティアは延べ約62万人。ところが、今回は発生後3カ月以上経った3月中旬で延べ約1万人でした。単純比較はできませんが、明らかに少ないです。


震災発生直後から、SNSで「不要不急の人は被災地に来ないで」といった投稿があふれました。それを拾い読みしたのか、行政までが「ボランティアは来ないでください」と発信。これが大きく影響したと思います。


■「ボランティアは来るな」の弊害


──石川県の馳浩知事はSNSに〈能登へ向かう道路が渋滞し、物資が届かない〉〈能登への不要不急の移動はくれぐれも控えてください〉などと投稿していました。


僕は1月3日の朝には現地に行ってボランティア活動をやらせてもらったのですが、そんな投稿については「現場を知らんだろ!」と言いたい。橋が落ちたり、道路が陥没して渋滞していた箇所はあったと思う。でも、実際はおおむねスムーズでした。緊急車両がバーッと来た時は、復旧作業に従事する自衛隊の車両がパッとよけて道をあけていたほど。「ボランティアに来るな」と言われるのはちょっと腹立たしかったです。実際、被災者の方たちは僕らが行くと感謝してくれました。


──行政の発信の仕方がマズかったのでしょう。現場での支援対応については、どう見ていますか。


一言でいうと泥縄ですね。震災が起きてから仮設住宅を建て始めているのだから、出たとこ勝負の対応です。それで、仮設住宅の建設中、自宅に戻れない被災者を体育館などに押し込んでいるわけです。プライバシーがなく、天井が高いから室内は暖まらない。床も冷たいから、いくら重ね着したって寒い。地震でショックを受けている人をさらに劣悪な環境に追い込むなどおかしいでしょう。


──避難所の環境の悪さは深刻です。避難者は一時、3万4000人にも上りました。


一番の問題はトイレが汚いことです。大勢の人が使うわけですから排泄物でどんどん汚くなっていく。トイレに行くのが嫌になってきますから、みんな水は飲まない、ご飯も食べない。それで体調を崩して災害関連死につながっていくわけです。なぜ、こうした状況を予測して備えておかないのか。行政による人災ですよ。




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雷と名句への文句

深夜に目覚めて、寝床の枕元にあった、図書館貸出の漫画本(水木しげるの貸本時代の漫画)などしばらく読んで、少し眠くなったので再び寝ようとすると、窓の外で稲光がした。と言うより、目を閉じようとした時に窓に光が走ったので、雷光だな、と分かったわけだ。光と音との時間差から見ると、数キロ先での雷か。もっとも、ここは安全、とも限らないだろうが、心配しても始まらない。野原や運動場では雷は突起部(人間など)に落ちるだろうが、街中ではどこに落ちるかか分からない。まあ、高い建物に落ちるだろう。
それで、避雷針は、「雷がその針に落ちるためのもの」なのに、「避雷」というのは変だなあ、と思ったり、昔の人(ユダヤ・キリスト教)は自然災害を神の仕業と考えたのなら、神こそが悪の創造者だと思わないのは頭がおかしくないか、などと思っているうちに少しうとうとし、目が覚めると稲光は止んでいた。
ああ、終わったな、と思った時に、「寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃」という俳句を思い出し、「真夜」って、変な言葉だな、と思ったのだが、自分の覚え間違いだろうか、と思って起き出してネットで確認した。
まあ、間違いなく「真夜」であるようだ。しかし、「深夜」でもなく「真夜中」でもなく「真夜」という字は、この俳句以外で使われたのを見たことがない。音数を整えるための造語だろうが、「真夜」があるなら「偽夜」もあるのか、と、少し文句を言いたい。
もちろん、この句が名句であるのは確かだが、私は日本語破壊行為にはいつも不満があるのだ。
ついでながら、雷でガラスが音を立てたりはしないだろう、とも考えたが、先ほど調べた俳句関係の記事でも、同じ事を書いていた。まあ、これは日本語破壊ではなくイメージの問題だから、特に問題ではない。問題になる問題と問題にならない問題がある。私は名句に文句は言うが、セロニアス・モンクに文句は言わない。(「せろにあす」→「文句」にかかる枕詞。©筒井康隆)

なお、どうでもいいが、ねずみ男は大卒らしい。知ってましたか? 怪奇大学の不潔学科を卒業し、なまけ学を研究し、なまけ博士という博士号も持っているということである。

(以下引用)オノマトペは知っているが、「オノマタベ」は初耳だ。小野又兵衛。

寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 加藤楸邨


真夜の玻璃
真夜中のガラス窓のたてる音
大きな寒雷に実際は聞こえていないガラスの悲鳴
びりりびりり のオノマタベはなかなか言えない
(小林たけし)

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素人が外国でビジネスに関わる危険性

大谷(水原)問題の真相は明らかにこれだろう。実に合理的な説明である。つまり、大谷は完全に被害者。3番4番の解説は、ある意味凄い。相互に言葉が通じない者どうしが通訳を介してビジネスをすることもあるアメリカならではの詐欺手法である。水原一平はこれだけの頭脳と度胸と対人スキルを持っていれば、まともなビジネス(合法的詐欺でもいいがww)でも成功できたのではないか。

(以下引用)



hi

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人々が「民主主義の罠(代議制民主主義)」に身を投じる理由

前にも、ドストエフスキーの「カラマーゾフ兄弟」大審問官のダイジェストとして引用した「Megblog」から、一部抜粋、一部改変して、「民主主義」論にしておく。
要するに、人々は自由(と責任)という重荷に堪えかねて、自ら「大審問官」(政治執行者)に自分の自由を委ねるのだ、ということである。
もちろん、自由と責任は原理的には二律背反だが、現実世界は見事にその二律背反の同居(一身二面性)が強制されることで社会が成立しているのである。まあ、「自由とは特権階級だけのものだ」と言い換えてもいい。下級国民は自由を捨てることで責任も「少し」軽くなる。その少しの軽減(奴隷の手錠と足縄と首輪のうちひとつを許す程度の軽減)が貴重なのである。


(以下「大審問官的民主議論」)なお、文中の「徽宗」は酔生夢人のこと。



「自由」と聞くと、私たちは手放しでそれを肯定しそうになってしまいますが、そこには大きな責任や苦悩が付き纏うということが語られます。


「自由」は高尚であれど、そもそも人間にとって重すぎるものなのではないか。
自分で全てを選択するということが、必ずしも人々にとって最善とは限らない。
何事も自分で考え、決断をするという労力が生じてしまうからだ。


と大審問官は言います。


もともと人間はキリストの教えに応えられるほど高尚な存在ではなく、むしろ弱く卑しい存在であるとも語られます。


人から言われたことをやっているだけの方が、あれこれ考える必要が無くて、結果的に楽ということはよくありますよね。


自由にはすべからく「不安」と「孤独」がつきものです。


自らに関する一切のことを自分で決定するという重荷に耐えられなかった人々たちは、その後自由を自らの意思で教皇(徽宗:「支配者」「政府」に読み替える)に差し出すようになり、その支配下に入ることで「自由」を獲得し、幸福を得た。


というのが大審問官の主張です。


ではなぜ人々はこのような一見不合理な選択をしたのかということについては、さらに詳細に語られます。

「自由」と「支配」

(以下、民主主義論には少し縁遠い話が長いので見え消しにする)
相反するこの二つが両立することを可能にする論理を、大審問官はこう述べます。


人々はただ無理解のまま自らの自由を教皇に差し出したというのではなく、本当の「自由」とは離れていくことを知った上で、なおキリストのために教皇の支配下に入ることを決めたのだと。


自由が辛く厳しいものであることを人々は理解しているからこそ、罪に堪えながらもその自由を取りまとめてくれる教皇たちへの尊敬の念を禁じ得なくなる。


この事実を踏まえた上で、人々のために「嘘」をつき続ける自分たちに愛が無いとは言えないだろう。


というのが大審問官の主張です。


ただここに教会側の中にはキリストへの「欺瞞」が残るとも言います。


教会や教皇などの支配する側は、真の意味でキリスト教の教えに準じていないことに、心のどこかで気づいているということですね。


そしていずれ人々はキリストの掲げた崇高な理想よりも、目の前の食糧や生きていくための「安定」を優先してしまうようになります


今で言うと政治を政府に任せきりになることや自らの労働力を会社に委ねるようなことでしょうか。


ここに関しては、いつの時代も変わらない人間の性質を感じることができます。

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ガザ虐殺は「ユダヤ教(ユダヤ民族)思想」が根源

「櫻井ジャーナル」記事で、概ねは世界政治(主にガザ問題)の話だが、ユダヤ教との関係もあるので、「文化論」系雑談漫談ブログを自認するこちらのブログに載せておく。
「ラベンダーのかほりがする相手は殺せ」か。

(以下引用)
2024.04.10
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 イスラエル軍はアメリカ政府やイギリス政府などの支援を受け、ガザで建造物を無誘導爆弾で破壊し、3万数千人から4万人と推計される住民を殺した。その約4割が子ども、女性を含めると7割に達すると言われているが、​その殺戮で2種類のAI、「ラベンダー」と「ゴスペル」が使われていることが明らかになった​。人間は機械の決定に「ゴム印」を押すだけで、事実上、チェックする機能はないようだ。



 階級や軍事的重要性に関係なくハマスとPIJ(パレスチナ・イスラム聖戦)の軍事部門に所属するとみなされた全員を標的にするとイスラエル軍は決定、ラベンダーはガザに住む230万人のデータを収集、分析して危険度を評価、ランク付けした上で暗殺リストを作成。約3万7000人のパレスチナ人がリストに載せられた。ゴスペルで攻撃対象の建造物を選ぶとされている。



 許される民間人の巻き添え死の数は下級戦闘員でひとりあたり15名から20名、司令官の場合は100名以上に設定した。暗殺の場所は自宅が選ばれている。そのため家族は皆殺しだ。イスラエル軍はジャーナリスト、医療関係者、支援活動のメンバーを狙っているが、これも「AIの指示」ということなのだろう。



 暗殺リストにのされた人の1割程度は戦闘集団と無関係の住民だとされているが、そうしたことをイスラエル政府は気にしていない。昨年10月7日、ハマスとの戦闘という口実で始められたのだが、その直後、​ベンヤミン・ネタニヤフ首相は「われわれの聖書(キリスト教における「旧約聖書」と重なる)」を持ち出し、パレスチナ人虐殺を正当化している​のだ。



 聖書の中でユダヤ人と敵だとされている「アマレク人があなたたちにしたことを思い出しなさい」(申命記25章17節から19節)という部分を彼は引用、「アマレク人」をイスラエルが敵視しているパレスチナ人に重ねたのである。その記述の中で、「アマレク人」を家畜と一緒に殺した後、「イスラエルの民」は「天の下からアマレクの記憶を消し去る」ことを神は命じている。



 サムエル記上15章3節には「アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」と書かれている。これこそがガザでイスラエルによって行われていることだと言えるだろう。ネタニヤフによると「われわれは光の民であり、彼らは闇の民」なのである。



 イスラエル軍はAIを利用し、ガザに住む全ての人びとに関するデータを集めて分析、危険度を評価して暗殺リストを作成したわけだが、すでにアメリカ国防総省では1980年代からそうしたシステムの開発を進めていた。



 拙著『テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない』(三一書房、2005年)でも書いたことだが、同省のDARPA(国防高等研究計画局)で開発されていたTIA(総合情報認識)では個人の学歴、銀行口座の内容、ATMの利用記録、投薬記録、運転免許証のデータ、航空券の購入記録、住宅ローンの支払い内容、電子メールに関する記録、インターネットでアクセスしたサイトに関する記録、クレジット・カードのデータなどあらゆる個人データが収集、分析されていた。



 2001年9月にはMATRIXと名づけられた監視システムの存在が報じられた。フロリダ州を拠点とするシーズント社が開発したもので、スーパー・コンピュータを使い、膨大な量のデータを分析して「潜在的テロリスト」を見つけ出すことを目的にしていた。



 どのような傾向の本を買い、借りるのか、どのようなタイプの音楽を聞くのか、どのような絵画を好むのか、どのようなドラマを見るのか、あるいは交友関係はどうなっているのかなどを調べ、個人の性格や思想を洗い出そうとしたのだ。図書館や書籍購入の電子化、スマートテレビの普及などと無縁ではない。勿論、インターネット上でのアクセス状況も監視されている。街中に張り巡らされた監視カメラもこうした種類のシステムに繋げられる。顔認証で追跡することも可能だ。



 アメリカの国防総省にはCIFA(対諜報分野活動)というデータ収集活動があった。TALON(脅威地域監視通告)というデータベースに情報を記録、このデータを分析することで情報活動をモニターし、将来の脅威を見通すのだという。TALONは2007年9月に中止されたとされているが、事実かどうかは不明である。(William D. Hartung, “Prophets Of War”, Nation Books, 2011)



 日本の場合、住民基本台帳ネットワークやマイナンバー制度が個人情報の集中管理に利用されることは間違いない。そのために導入されたのである。健康保険証と一体化させることで健康状態の監視にも利用できる。デジタルID導入の背景には、2015年9月に国連で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」で示された「SDGs(持続可能な開発目標)」がある。



 デジタルIDはチップ化されるが、それを体内にインプラントする計画がある。例えば、​WEFのクラウス・シュワブは2016年1月にスイスのテレビ番組に出演し、そこでマイクロチップ化されたデジタル・パスポートについて話している​。チップを服に取り付けるところから始め、次に皮膚や脳へ埋め込み、最終的にはコンピュータ・システムと人間を融合、人間を端末化しようと考えているようだ。



 人間をサイバー・システムの一部にしようということだろうが、シュワブたちは、そのサイバー・システムにコンピュータ・ウィルスを蔓延させ、「パンデミック」を引き起こそうとしている疑いがある。



 内部告発支援グループの​WikiLeakは2017年3月、CIAによる電子的監視やサイバー戦に関する文書「Vault 7」を公開した​。その情報からCIAと関連機関はサイバー攻撃をした際、さまざまな国を示す「偽の指紋」を残せることが明らかになった。



 CIAにも電子情報活動を行う部門があるが、アメリカにはNSAという電子情報機関が存在、その姉妹組織としてイギリスのGCHQがある。このNSAとGCHQを中心として、アングロ・サクソン系5カ国はUKUSAを組織している。イスラエルの電子情報機関8200部隊はUKUSAと緊密な関係にある。



 この8200部隊は「民間企業」を設立し、情報活動に利用してきた。そうした企業のひとつ、サイバーリーズンは8200部隊の「元隊員」3名によって2012年に設立された。重要なインフラへのサイバー攻撃からの防御を謳っているが、攻撃側ではないかという疑惑があるのだ。



 ジョー・バイデンの再選は困難だと言われているアメリカの大統領選挙が近づいてくるが、その前に送電網や銀行システムが麻痺、あるいは選挙システム自体がハッキングされ、そのまま戒厳令というシナリオも懸念されている。

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