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運命の分かれ目

まあ、不合格のために歴史的偉人になったわけだ。
私は100回生まれ変わっても、このレベルの絵は描けないだろう。




【画像】美大不合格者の絵wwwww

1: 名無しのがるび 2023/05/04(木) 22:05:30.091





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似ているからこそ無関係?

前に書いた、「撃たれると痛い」のパーネル・ホールの作品が市民図書館にもう一冊(「パズルレディの名推理」というあまり食指の動かない題名だが。)あったので読んでいるが、やはり面白い。で、8割がた読んでも、犯人が分からないので、読書を中断して、作中にあったクロスワードパズルをしてみた。(作品内の事柄に関する言葉が使われているので、作品内容を思い出す役に立つ。)そちらも7割か6割程度しか完成していないが、解いている途中で、作中の犯罪の意味と犯人が分かった気がしたので、書いて みる。たぶん、正解だと思うので、これから読んでみたいという人は、以下の文章を読まないほうがいい。




では、私の推理を書く。この話は、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」のバリエーションだと思う。つまり、本命の殺人を隠すために、別の殺人を行って偽装するわけだ。
そう考えた理由は、第一の殺人の捜査の描写がほとんど無く、他所者である家出娘が、舞台となる田舎町で、不自然な死体となって殺される理由がわからないことだ。単なる殺害なら、死体が靴も靴下も脱がされている必要はない。つまり、これは、第二の殺人(本命の殺人)のための布石であるわけだ。第二の殺人は、被害者が、話の舞台となる町の住人だが、第一の死体と同じ姿勢で、同じように裸足にされて、同じように墓場の墓石の前に置かれている。そこから、第一の死体と第二の死体には関連がある、と読者は思うだろうが、そこがトリックであるわけだ。確かに、殺人者は同じ人間だろうが、二つの死体には関連性は無いのである。関連性が無いからこそ、死体に同じポーズを取らせ、同じように裸足にさせて、関連性があるように見せかけたわけだ。「ABC殺人事件」と同様に、「本命を隠すための偽装のための殺人」だろう。犯人は、第二の死体の夫である弁護士である(と推理する)。
なお、その結論に至った後で、先ほど解いたクロスワードパズルの中に、「妻には親のーーがあった。それが殺人の動機に……」とあったのを思い出したww まあ、全部読み終わってからクロスワードパズルは解け、と注意がされていたので、以上の推理は、完全には自力ではないことになるわけだ。しかし、二つの死体が「似ているからこそ無関係」というのは面白いのではないか?
念のために言うが、パーネル・ホールは、人物や会話が面白いので、特に推理小説として読む必要はなく、ただ、「小説として面白い」のである。つまり、「謎」を作るために不自然な虚構に頼った、小説としては低レベルな無数の推理小説より価値は高い。そのように「小説として面白い」推理小説は、ポー、ドイル、クリスティ、フィルポッツくらいではないか。乱歩の作品の幾つかもそうである。



(追記)先ほど読了したので、結果を報告すると、私の推理は完全に正解だった。で、このことは、この作品が推理小説としてフェアプレーだということである。「合理的に考えて、これしかないという答えが正解だ」からである。これは、クリスティの多くの作品にも言えることだ。

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コナンを超える幼児名探偵

まあ、民間人の銃所持可能という社会自体がキチガイ社会なのだが、この事件は面白い。発砲した幼児は、ある意味、自分の家庭を救ったのではないか。母親のほうは、まあ、天罰とでも思えばいい。男なら誰でも家に入れていいというものではない。
記事の下にある「息子を撃った84歳男性、11歳孫に撃たれ死亡」というのも面白い。家庭内銃撃戦www
ついでに書いておくが、市民図書館から借りてきたパーネル・ホールという作家の「ソフトボイルド」探偵小説「撃たれると痛い(原題は「Shot」)」は、なかなかの傑作で、銃で撃たれることのショックをかなりきちんと書いている。たいていの人は、自分自身が撃たれた経験がないから平気で銃所持に賛成しているのだと思う。私は、「ジョン・ウィック」(冒頭30分くらいしか見ていないが)のような、銃弾が無数に飛び交いながら、主人公にはまったく当たらないし、当たっても平気であるような映画が大嫌いである。全米ライフル協会賛助作品かwww

(以下引用)




by ライブドアニュース編集部

ざっくり言うと

  • 米イリノイ州で3歳の幼児が銃を1発撃ち、大人2人が負傷した
  • うち1人は幼児の母親で、もう1人は母親と友人関係にある男とのこと
  • いずれも命に別条はなく、男は殺人容疑の指名手配犯と判明して逮捕された


3歳児が発砲して2人けが、負傷者の1人は指名手配犯 米



米イリノイ州で、3歳児が発砲して2人が負傷した/WTHR



(CNN)米イリノイ州ラファイエット市内で3歳の幼児が銃を発砲し、大人2人が負傷した。捜査当局によると、負傷者の1人は指名手配犯と判明して逮捕された。


ラファイエット警察の当局者がCNNに語ったところによると、市内のアパートで18日、幼児が銃を1発撃ち、銃弾を受けた2人が負傷した。いずれも命に別条はなかった。


警官らは負傷者2人が手当てを受けていた病院に出動した。1人は幼児の母親で、もう1人は母親と友人関係にある市内在住の男(23)。この男は、イリノイ州の警察に殺人容疑で指名手配されていたことが分かり、その場で逮捕された。


幼児が銃を手にした経緯や、銃の種類は公表されていない。


外部サイト


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植民地での戦争の意味

私の別ブログの旧記事だが、なかなか鋭いことを言っている、と自画自賛しておく。
昔の話だ、と思う人が多いだろうが、実はウクライナもNATO(欧米)にとっては新しい植民地のようなものである。現地住民など滅亡しようがかまわないのであり、ビジネス(旧兵器在庫一掃セール)で戦争しているだけだ。

(以下引用)
「(英国人記者が見た)連合国戦勝史観の虚妄」という本は、日本の右翼的知識人の影響が強い印象だが、イギリス人が、日本の保守系言論人の言い分を「正当だ」と見たのには一定の根拠も当然あるだろう。
まあ、その主張の大筋は別として、その中に、(戦争開始直後は)イギリス軍は日本軍にまったく歯が立たなかった、と書いてあるのは事実だと言えるのではないか。そして、その理由を分析した人は見たことがないが、これは、「それが植民地での戦いだったからだ」と私は思う。
つまり、植民地に駐留できる軍隊の規模や兵士数や武器数には限界があるわけだ。しかも、イギリスは当時、アジア全体に広大な植民地を持っていた。で、植民地であるからには、その国の原住民はイギリスを嫌っていたわけである。ある意味、イギリスは「敵地で、少ない兵力で戦った」と言えるだろう。つまり、負けて当然であったわけである。賢明な指揮官(パーシヴァル将軍)などは、戦うこともなく降伏している。それを批判するのは、戦争で無駄に兵士を消耗することを平気でできる馬鹿と、兵力が無くても精神論で戦えると思うキチガイだけだろう。

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子供には迷惑な話

森鴎外の「椋鳥通信」(1909年10月8日発)から小噺めいた話(たぶん実話)をふたつ(実質三つ。真ん中の話の「覆盆(いちご)」を強引に子の話としたら、三つとも「子」つながり。小噺ならぬ子話。)紹介する。

1

アイスランド語の「羊」とデンマーク語の「子」と似ている。
デンマーク妃アレクサンドラがアイスランドの植民地の僧官を訪うたとき、可笑しいことがあった。
妃「子供は何人お持ちです」
僧「二百おります」
妃「お世話が大変でしょう」
僧「なに。草原に放しておいて片端から食べます」




ジャン・イルーが殺人犯で死刑になる前に、役人が問うた。
「何か食べたいものはないか」
「覆盆子(苺)です」
「今は十二月だぜ」
「待っても好うございます」

それから女房が子を内に置いて暇乞いに来ると、それにこう言った。
「倅もだいぶ大きくなったからそろそろ職業を教えねばなるまいが、やっぱり俺の跡継ぎが好かろう」

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「首を切る」と「首になる」

市民図書館から借りた、北村薫の「街の灯」を読んでいるのだが、腕のいいアニメ監督にアニメ化してほしい作品である。まあ、推理小説としては、さほど感心はしないが、レトロ描写(たぶん昭和初期か)などの細部が面白いからアニメ向きだと思う。特に、主人公(話の語り手)のお付きの運転手のベッキー(別宮嬢)が魅力的だ。剣の達人で射撃の名手で、頭がいい。(つまり、「ベッキー・シャープ」ww 初登場時に語り手は「虚栄の市」に関心がある。)見かけは宝塚的な男装の美人。男ならスーパーヒーローである。
で、その「街の灯」は短編連作だが、その中に、「映画といえば、弁士さんが首を切られて、争議になったわね」というセリフがあって、寝床で読んでいてギョッとしたのだが、つまり、「首を切られて」を私は、本当に首切り殺人だと思ったわけだ。まあ、半分眠っている状態で読んだからだろうが、今の時代、「首になる」とは言うが、「首を切る」とはあまり言わないからでもあるだろう。もちろん、もともと「首を切る」でいいのである。「馘首」は、武家社会では斬首と同じ、という意味であったのだろうから。この一文の「首を切られて」の後の「争議になった」が、「葬儀になった」なら完璧に殺人事件だww まあ、この作品が推理小説だという意識がどこかにあったから「首を切られて」を本当の首切り殺人のことだと錯覚したのだろう。

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コロン(:)の有無で話が大違い

「椋鳥通信」は、森鴎外が滞欧中に(おそらく新聞や雑誌で)知った欧米の雑多な噂話を日本に書き送ったもので、特に選択基準は無さそうな内容で、まあ、完全に「欧米ゴシップ」だが、下品な話題はあまり無い。
あまり連続して読むような内容ではなく暇な寸時に幾つか拾い上げて読むのに適している。まあ、たとえばトイレの用便中などだ。
たとえば、次のような話は私には面白い。25万円は、当時の「円」の相場での話である。

米国の金持の娘が巴里で頭の飾の欲しいのを見出して、故郷へ電報を打って、買っても好いかと問い合わせた。代価は25万円である。親がno:price too high(ダメ、高すぎる)と返電した。処が巴里の郵便電信局の役人がno price too high(高すぎる値はなし)と書いた。娘は大悦(おおよろこび)で飾を買った。

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酔生夢人
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男性
職業:
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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