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馬淵睦夫の政治思想の考察(2)

最初の考察部分ではまだ馬淵睦夫氏の「変なところ」はそれほど出ていなかったが、このあたりからかなりダメダメなところが露呈してくる。箇条書き9~13を考察する。


9・馬渕睦夫はなぜ安倍総理を支持するのか?
 →安倍総理以外だともっと日本が悪くなるから、もっとグローバル化する、もっと中国、在日勢力の影響力が拡大するから






10・移民法案でいうところの、”共生社会”というものは、世界のどの国にも存在していない






11・民族は民族どうしで固まる習性があり、共生社会という言葉は幻想であり、まさにポリティカルコレクトネスである






12・少数者を保護する法律などは分断を起こさせるだけ






13・とはいえ日本はもともと共生社会を実現してきたはず

(考察)

9:複数要素が入っているので分解して考察する。
a;安倍総理以外だともっと日本が悪くなる。→論外である。安倍総理ほど日本の政治を悪化させたのは小泉純一郎以外にはいない。安倍総理によって国会論戦が無意味な喜劇になり、日本語での議論が不可能になった。無数の汚職や政治的悪事、悪法の制定は数えるまでもない。
b;「グローバル化する」ことには私も反対だが、その内容を明示して批判しないと無意味だろう。つまり、単なる国粋主義(安倍の場合は軍事国家化と偽ナショナリズムが強く結びついている。)は国民に利益になるのか?
c;「在日、中国勢力の(日本社会や日本の政治での)勢力が、安倍総理以外だと拡大する」、というのが意味不明。何の根拠があるのか。dappiやネトウヨ工作員を使っての中国韓国憎悪工作ができなくなるからか。

10:ひろゆき流に言えば、「それはあなたの主観ですよね」である。世界、特に欧州の多くの国家は複数民族が共生する社会である。何かの工作が起こらない限り、それらの民族は平和に共存している。
11:10と同じく、単なる主観的思想である。「ポリコレ」をここでは批判的な意味で使っているかと思うが、共生社会は悪い意味での「ポリコレ」ではなく、「望ましいあり方」だろう。「幻想」ではなく「理想」と言っても同じことだ。
12:極論であり暴論である。少数者は全員死刑にするか国外追放にしろとでも言うのか。少数者の権利が無視されるなら、まさに「恐怖政治」だろう。要は、意味不明の「多様化」と「少数者の過剰な要求」が問題なのであり、それを一般論として「少数者保護の法律は悪」とするのは危険そのものの思想である。
13:これまでの「共生社会批判」の議論を自ら無化する一文であり、要約者が下手なのか、馬淵氏の頭が混乱しているのか不明。日本が「共生社会を実現してきた」が事実なら、馬淵氏はそれを批判しているのか? この前までの議論からすれば、そういう論理的帰結になりそうだが、まさかそうではあるまい。





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