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諌臣・争臣

東海アマ氏がいいことを言っているので転載する。
大学受験で漢文の勉強をした人は、漢文の世界、というよりは中国の政治においては「諌言」が常に重視されてきたことを知っているだろう。つまり、国王や皇帝は絶対権力者であるから、その過ちを指摘することは非常に困難なのである。だが、その過ちを指摘する人間がいないと、過ちは増幅され、悪化し、国は滅亡する。だから、自分の生命を賭けても国王や皇帝に諌言をする臣下は「諌臣」や「争臣」と呼ばれて尊ばれ、また諌臣や争臣を大事にする君主は名君とされたのである。
企業にもまた「諌臣」や「争臣」は必要だ。そうした気骨のある社員のいない企業は滅びる。そして労働組合は、その組織自体が「争臣」なのである。企業存続の条件の一つが、社員の保護であるが、企業が社員軽視の行動に出るとき、会社と争うことによって会社を健全な方向に向けさせる。それが組合の意味である。組合を会社の敵であると考えるのは、古代中国の暗君、暴君と変わらない。
現在の日本の貧困は、企業が社員の受け取るべき報酬をどんどん削減し、企業幹部や株主たちに渡す比率を上げてきたことによるものだ。その「悪政」に対し、諌める人間がほとんどいなかったのは、日本という国が道義的に退廃しているということである。つまり、他人の不幸を平然と見ることのできる冷血漢ばかりが社会の上層を占めているということである。
これはもちろん、政府そのものも同様だ。

「諌臣」や「争臣」がいなかったために滅亡しかかっている組織の代表例として東京電力を考えてもらえば、私の話は理解しやすいと思う。


(以下引用)


tokaiama 東海アマ管理人
政治の世界も同じ、対立する社会党が強かった時代、官僚も政権も批判を恐れて「いい仕事」してたが、社会党が陰謀で崩壊させられると自民党の天下、唯我独尊でデタラメやり始め、批判者のいない官僚も政治家もやりたい放題、自分たちの利己的利益の追求に突っ走った。利権は儲かる原発へと集中した
1時間前 »
tokaiama 東海アマ管理人
帝国電力解体後、労組の強かった時代、電力は健全だった。国鉄がいい例で最強労組の時代、事故率は世界最低「いい仕事」してたが労組が崩壊させられ御用組合に変質すると途端に事故まみれになりトラブル続きだ。理由は社員が家畜のような境遇に嫌気さして意欲を失い人間性が堕落するからだ。電力も同じ
1時間前 »
tokaiama 東海アマ管理人
電力会社も政府も、どうしてこんな暴走をはじめたのか? その秘密は組織の健全保証機関にある。組織とうものが健全に成立するためには、必ず対立機関を必要とする。例えば会社では対立役員や労組、政府では野党だが、その対立者が骨抜きにされたり力を失うと暴走を始め、唯我独尊、トップの利権追求に
1時間前

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