※本コーナーは、政府・大手マスコミメディアが発表しない日本経済の実態についての取材を基に構成されたドキュメントレポートである。
§37.「憂国」労働Gメンへの緊急直撃インタビュー
「アベノミクス&ブラック企業」連合が日本を滅ぼす!」
3.壮大なる国家治験のモルモット
日々、多くの労働者の相談に乗る某ユニオン団体の書記長。
イーグルヒットは、その「憂国」労働Gメンの書記長を直撃し、緊急インタビューを行った。以下はそのインタビューの続報である。
―― 非正規雇用の悲惨な経験を多くの労働者に味わわせることの究極の目標は、実は正社員奴隷制度の確立であり、アベノミクスの本当の目的は、そうした小泉政権時代の負の遺産の総仕上げであるということは、本欄でもたびたび指摘してきました。
書記長「アベノミクスの行方を海外の先進国が見守っているのは、まさにそうした奴隷国家としての日本の再生が本当に起こりえるのか?という一点です。首切り法案、そして残業代を払わずに社員をこき使えるホワイトカラー・エグゼンプション制度といい、日本同様、1%の富裕層のみが富と名声を手にし、99%が貧困層として奴隷同然の生活を強いられている多くの先進国のパワーエリートにとって、今一番欲しいものは、それを正当化するための合法的な仕組みです」
―― 世界に先駆けてアベノミクスが「首切り法案」の成立に心血を注ぎ、ホワイトカラー・エグゼンプション制度の導入に前向きなのは、日本がそうした現代の合法的な奴隷制度国家として再生しようという、間違った野心が成せる業としか言いようがない。
書記 長「残業代を払わずとも、死ぬまで労働者を徹底してこき使える。しかも、労基法違反に抵触しない形で正社員の首をポンポン切れる。1%の特権階級のみが富を享受できる日本と同じような格差社会の国にとって、それを世の中に認めさせられる形で制度化できるのは夢のような話だったのですが、その愚行の極みのような暴挙をアベノミクスがやってくれていると(笑)」
―― 現在の円安、株高誘導はまさに、そうした理由でアベノミクスを成功に導きたい世界中の「労働格差」先進国の後方支援のなせる業という見方もありますね。
書記長「そうした外国のてこ入れがなければとても今のような株高、円安は起こりえないでしょうね。日本の政治屋は自国民の利益のために仕事をしているわけではない、というのも本当に頷けますよ。
アベノミクスで大多数の日本のサラリーマンがさらなる貧困生活に叩き落されるのが分かっているのに、自分は世界に認められる政治家になりたい、歴史に名を残したいという政治屋の売国同然の政策に振り回される」
―― 来る参議院選挙での自民党の大勝を受けて、安倍総理は「これでアベノミクスの目指す方向が多くの日本国民に承認された」と大見得を切るでしょう。そしてそれが日本人サラリーマンの大半が、奴隷雇用化へ向けた壮大なる国家治験のモルモットとなる、現代人が味わったことのない地獄が始まる日でもあるというわけですね。
(続く)
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