「阿修羅」経由で転載。
船井幸雄という人物については、私はまだ判断しかねているのだが、「人を信じやすい人間」であるという印象がある。たしか経営コンサルタントもしていたと思うが、自分で経営のできる人間だとは思われない。しかし、人間を信じること自体が悪いわけではないし、信じることから物事に意外な進展が生まれることもある。オカルトや陰謀論、擬似科学の中に本物の信仰や政治経済の真実、新しい科学が存在していることもあるだろう。しかし、信じることはその相手に対し盲目になることでもある。
下記の記事の中の「入力より出力が大きい装置」は、科学の第一原則とも言うべきエネルギー保存の法則に反する、いわば「永久運動装置」などの「不可能装置」に近いものに思われるが、詳しい内容が分からないのでこれ以上の批評はできない。
松下幸之助については、最初から肯定的に見る結論から出発しているので、実態が見えていないように思われる。確かに松下幸之助は経営の天才だった。だが、彼がそれ以外の点で立派な人間だったかどうかは別問題だ。単なる金儲けの名人なら、称揚する必要などない。さらに、その残した松下政経塾の出身者が世間に害毒を流しているのは明らかである。ならば、松下幸之助はただ政治を利用して金儲けをしたかっただけだと思われてもしかたがあるまい。
松下幸之助語録は経営のバイブルかもしれないが、人間は「口ではどんなきれい事でも言える」ものだ。
東電のパンフレットの最初には、「東電は倫理観にあふれた人間の企業である」と清水社長のお言葉が麗々しく書いてあったそうだ。福島の人間にぜひ読んでもらいたいパンフレットである。
(以下引用)
松下政経塾と原子力発電 (船井幸雄)
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/137.html
投稿者 Orion星人 日時 2011 年 4 月 28 日 20:50:08: ccPhv3kJVUPSc
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/
4月23日の土曜日のことです。浜名湖の西隣り、静岡県湖西市の三上元市長から電話がありました。
彼は何十年も私のところ(船井総研)で私の片腕として、名経営コンサルタントとしても大活躍してくれた人で、船井総研の社員、役員などを歴任後、退職して、生まれ故郷の湖西市の市長になったすばらしい人です。ストレートで絶対にウソも言わない人でした。
いきなり「原子力発電所をどう思いますか?」と言ってきました。
「そんなものいうまでもない。やめるべきだよ」と答えると、「そうでしょう。静岡県の市長会で、それが問題になっており、やめるべきだ……と思うんですが、ほとんどの市長は、態度を明らかにしないのです。原子力発電をやめないで、つづけるべきだという人々が50%はいますから」と彼は言うのです。
経営者やトップというのは、「絶対に安全」と確信できないことにゴーサインを出してはいけないのです。これは経営者の常識です。というよりもこれは意志決定の原則なのです。「想定外の出来事がおこらない限り安全だ」と言っていた福島第一原発が、安全でなかったのですから、これを知っただけで、まともなトップなら「原子力発電所は止める」と意志決定するのが、トップとしての常識のはずです。
「これからの電力供給は、原子力発電以外によい方法が、いまのところではない。だから、徹底的に安全策を取って、原子力発電を続行するべきだ」というのが、政治家や世界の首長たちの大多数の意見のもようですが、このような人たちは、トップとしての意志決定法を知らないのです。非常時のトップの経験がないか勉強不足だと思います。
電力供給の方法というかエネルギーの供給の方法はいくらでもあります。
『聖書の暗号』には、日本は「この3/11事故を機にメタン・ハイドレードに、エネルギー供給の主軸を移すだろう」と読める「愛のコード」があります。
日本の近海には、多くのメタン・ハイドレードが埋まっているということです。
詳しくは稲生雅之さんの本でも、ブログでも見てください。
また、すでにフリーエネルギー技術が実験的には完成しています。それらは、いままで「闇の勢力」といわれている石油エネルギーを牛耳る一派に何百件もの特許を葬り去られ、開発者は脅され、なかには殺された人もいますが、現に私の友人にも、入力より出力の方が大きい装置の開発の成功者がいます。この面での闇の勢力(?)の圧力は、いま急減中です。
発電などの方法はいくらでもあります。日本には戦前、600をこえる発電会社がありました。それをいまのような半官的な独占業者に全面的に委せることになったので、世界でも最高度に高い価格の電気を、われわれは買わされています。中国やアメリカと比べても2倍以上します。それに電力会社の客に対する態度は常識外です。役人の悪い面に似ています。
たとえば東電の行なった計画停電のように(私の場合は病院の停電で緊急手術のためのCTやレントゲンが撮れず、危うく一命までキケンになるところでした)、まったくユーザー無視のとんでもないことが、一方的に行なわれました。ふつうの民間会社では、考えられないことです。
ここで少し話を変えますが、公私ともにいろいろ教えていただいた松下幸之助さんが、なぜ「松下政経塾」という変なものをつくられたかは、私にはいままで分らなかったのです。
私は創業者で、一代で大企業をつくった経営者から、もっとも学びました。
前記、松下幸之助さんやソニーの井深さん、ホンダの本田さん、ウォルマートのサム・ウォルトンさん、三星(サムスン)グループの李秉喆さんなどからです。
これらの人々の意志決定法は特によく分りました。その中で分らなかったのは、松下さんが政経塾をなぜつくったのか? ……だけだったのです。
松下政経塾の卒塾生には多くの知人がいます。そのほとんどの人が正しい意志決定ができないように思うからです。
しかし考えてみれば、「政治家がいかに大事な仕事で、意志決定の原則がいかに大切か」を知りつくしていた松下さんは、それの分る人を創りたくて政経塾をつくったのでしょう。いま、ようやく分りました。
松下政経塾の卒塾生の大半は、トップのあり方を覚えなくて政治家などになったようです。私は成功した創業経営者が政治家に最適だと思っています。
松下さんは、その点についてはあの世で泣いておられるでしょう。
意志決定は、「世のため、人のためになること」「100%の人を納得させられ説得できる自信のあること」「絶対と言ってよい良い面での成功の確信のあること」がゴーサインの必須条件なのです。菅直人首相はじめ、いまの日本の政治家はこれらを知らないようです。世界の政治家の大半もそのようです。日本では特に、原子力発電はすぐにストップして、今後のよいエネルギー方策をトップ自らの権限で決めるよう再出発するべきでしょう。三上湖西市長の言は正しいのです。
=以上=
船井幸雄という人物については、私はまだ判断しかねているのだが、「人を信じやすい人間」であるという印象がある。たしか経営コンサルタントもしていたと思うが、自分で経営のできる人間だとは思われない。しかし、人間を信じること自体が悪いわけではないし、信じることから物事に意外な進展が生まれることもある。オカルトや陰謀論、擬似科学の中に本物の信仰や政治経済の真実、新しい科学が存在していることもあるだろう。しかし、信じることはその相手に対し盲目になることでもある。
下記の記事の中の「入力より出力が大きい装置」は、科学の第一原則とも言うべきエネルギー保存の法則に反する、いわば「永久運動装置」などの「不可能装置」に近いものに思われるが、詳しい内容が分からないのでこれ以上の批評はできない。
松下幸之助については、最初から肯定的に見る結論から出発しているので、実態が見えていないように思われる。確かに松下幸之助は経営の天才だった。だが、彼がそれ以外の点で立派な人間だったかどうかは別問題だ。単なる金儲けの名人なら、称揚する必要などない。さらに、その残した松下政経塾の出身者が世間に害毒を流しているのは明らかである。ならば、松下幸之助はただ政治を利用して金儲けをしたかっただけだと思われてもしかたがあるまい。
松下幸之助語録は経営のバイブルかもしれないが、人間は「口ではどんなきれい事でも言える」ものだ。
東電のパンフレットの最初には、「東電は倫理観にあふれた人間の企業である」と清水社長のお言葉が麗々しく書いてあったそうだ。福島の人間にぜひ読んでもらいたいパンフレットである。
(以下引用)
松下政経塾と原子力発電 (船井幸雄)
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/137.html
投稿者 Orion星人 日時 2011 年 4 月 28 日 20:50:08: ccPhv3kJVUPSc
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/
4月23日の土曜日のことです。浜名湖の西隣り、静岡県湖西市の三上元市長から電話がありました。
彼は何十年も私のところ(船井総研)で私の片腕として、名経営コンサルタントとしても大活躍してくれた人で、船井総研の社員、役員などを歴任後、退職して、生まれ故郷の湖西市の市長になったすばらしい人です。ストレートで絶対にウソも言わない人でした。
いきなり「原子力発電所をどう思いますか?」と言ってきました。
「そんなものいうまでもない。やめるべきだよ」と答えると、「そうでしょう。静岡県の市長会で、それが問題になっており、やめるべきだ……と思うんですが、ほとんどの市長は、態度を明らかにしないのです。原子力発電をやめないで、つづけるべきだという人々が50%はいますから」と彼は言うのです。
経営者やトップというのは、「絶対に安全」と確信できないことにゴーサインを出してはいけないのです。これは経営者の常識です。というよりもこれは意志決定の原則なのです。「想定外の出来事がおこらない限り安全だ」と言っていた福島第一原発が、安全でなかったのですから、これを知っただけで、まともなトップなら「原子力発電所は止める」と意志決定するのが、トップとしての常識のはずです。
「これからの電力供給は、原子力発電以外によい方法が、いまのところではない。だから、徹底的に安全策を取って、原子力発電を続行するべきだ」というのが、政治家や世界の首長たちの大多数の意見のもようですが、このような人たちは、トップとしての意志決定法を知らないのです。非常時のトップの経験がないか勉強不足だと思います。
電力供給の方法というかエネルギーの供給の方法はいくらでもあります。
『聖書の暗号』には、日本は「この3/11事故を機にメタン・ハイドレードに、エネルギー供給の主軸を移すだろう」と読める「愛のコード」があります。
日本の近海には、多くのメタン・ハイドレードが埋まっているということです。
詳しくは稲生雅之さんの本でも、ブログでも見てください。
また、すでにフリーエネルギー技術が実験的には完成しています。それらは、いままで「闇の勢力」といわれている石油エネルギーを牛耳る一派に何百件もの特許を葬り去られ、開発者は脅され、なかには殺された人もいますが、現に私の友人にも、入力より出力の方が大きい装置の開発の成功者がいます。この面での闇の勢力(?)の圧力は、いま急減中です。
発電などの方法はいくらでもあります。日本には戦前、600をこえる発電会社がありました。それをいまのような半官的な独占業者に全面的に委せることになったので、世界でも最高度に高い価格の電気を、われわれは買わされています。中国やアメリカと比べても2倍以上します。それに電力会社の客に対する態度は常識外です。役人の悪い面に似ています。
たとえば東電の行なった計画停電のように(私の場合は病院の停電で緊急手術のためのCTやレントゲンが撮れず、危うく一命までキケンになるところでした)、まったくユーザー無視のとんでもないことが、一方的に行なわれました。ふつうの民間会社では、考えられないことです。
ここで少し話を変えますが、公私ともにいろいろ教えていただいた松下幸之助さんが、なぜ「松下政経塾」という変なものをつくられたかは、私にはいままで分らなかったのです。
私は創業者で、一代で大企業をつくった経営者から、もっとも学びました。
前記、松下幸之助さんやソニーの井深さん、ホンダの本田さん、ウォルマートのサム・ウォルトンさん、三星(サムスン)グループの李秉喆さんなどからです。
これらの人々の意志決定法は特によく分りました。その中で分らなかったのは、松下さんが政経塾をなぜつくったのか? ……だけだったのです。
松下政経塾の卒塾生には多くの知人がいます。そのほとんどの人が正しい意志決定ができないように思うからです。
しかし考えてみれば、「政治家がいかに大事な仕事で、意志決定の原則がいかに大切か」を知りつくしていた松下さんは、それの分る人を創りたくて政経塾をつくったのでしょう。いま、ようやく分りました。
松下政経塾の卒塾生の大半は、トップのあり方を覚えなくて政治家などになったようです。私は成功した創業経営者が政治家に最適だと思っています。
松下さんは、その点についてはあの世で泣いておられるでしょう。
意志決定は、「世のため、人のためになること」「100%の人を納得させられ説得できる自信のあること」「絶対と言ってよい良い面での成功の確信のあること」がゴーサインの必須条件なのです。菅直人首相はじめ、いまの日本の政治家はこれらを知らないようです。世界の政治家の大半もそのようです。日本では特に、原子力発電はすぐにストップして、今後のよいエネルギー方策をトップ自らの権限で決めるよう再出発するべきでしょう。三上湖西市長の言は正しいのです。
=以上=
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