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思想こそが現実を変える

「櫻井ジャーナル」から抜粋転載。
徽宗皇帝ブログ向きの内容だが、あちらには既に長文記事を載せたので、こちらに掲載する。
都知事選総括である。
要するに、細川・小泉連合は「分断工作」でしかなかったし、実際、そういう結果になったわけだが、この「工作」が無くても舛添が勝っただろう。つまり、現在の都民有権者の大方は新聞雑誌テレビなどの表マスコミしか情報源を持たない愚民(B層)である以上、こういう結果にしかならないわけだ。
この現実を変えるには、表マスコミと裏マスコミ(ネット)の相互浸透、あるいは新しいジャーナリズム、新しい教育システムを形成していくしかないだろう。
つまり、一般大衆の思想や知的体質そのものを変えるしかないのである。
ルソーらの民主主義的思想はフランス革命の原動力となり、マルクスらの社会主義的思想はロシア革命の原動力となった。思想は現実を変えるのである。



(以下引用)


 東京都知事選で女性蔑視と原発信仰の舛添要一が当選、世界が日本を見る目は厳しくなりそうだ。日本のマスコミは選挙期間中、原発を争点化しないように誘導していたが、イギリスのガーディアン紙は舛添を原発推進派候補と表現している。

 脱原発を訴えていた宇都宮健児と細川護煕は第2位と第3位、つまり「勝てる候補」だとされていた細川は宇都宮にも届かなかった。細川が「勝てる候補」でなかったことを認めなければならない。

 細川を「勝てる候補」だと主張していた「有志」の中には「小異を捨てて大同につく」べきだとする人もいたが、細川と宇都宮の違いは大きく、「小異」とは言えない。だからこそ、細川も宇都宮を支援するのではなく、自らが立候補したのだろう。

 今回、細川は小泉純一郎と手を組んだ。首相時代、竹中平蔵を使って強者総取りの不公正な仕組みを導入、庶民を貧困化させ、自分たちは郵政の資産を略奪しようとしたのが小泉である。それに対し、宇都宮は弁護士としてクレジット、サラ金、闇金と闘い、貧困問題にも取り組んできたわけで、細川と宇都宮は全く別の方向へ向かおうとしている。大筋で対立しているのだ。

 大筋で対立しているふたりが唯一、一致していたのが脱原発の看板。実際のところ、細川に「脱原発」以外、政策らしい政策はなく、本当に細川が脱原発を望んでいるのならば、政策が明確な宇都宮と「一点共闘」する方が自然。あえて立候補したのは別の思惑があると見られても仕方がない。



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