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個人ではなく、「利益」のメカニズム自体を問題とすること

「マスコミに載らない海外記事」の管理人感想の一部を転載。
ここには、日本の政治が変わらない根本原因があるような気がする。つまり、政治家や官僚や経団連にではなく、我々庶民の側にこそ、日本の腐敗政治の病根がある、ということだ。

前に書いた、「他人がキチガイなのではなく、自分もキチガイなのだ」という観点で問題を見直すことの反対に、何か社会的悪事があると、「他人が腐敗している」と我々は思いがちだ。そして、その腐敗を糾弾し、それで事足れりとする。

では、なぜ問題はまったく解決しないのか。

それは、同じ立場になった時には、我々もまったく彼らと同様の腐敗行為をするからだ。

そういう観点でこそ、問題を見直す必要があるのではないだろうか。

つまり、「腐敗を許さないシステム」そのものを作らないかぎり、腐敗は永遠に続くのである。

自民党支持の人間とは、おそらく「現状から利益を得ている人間」たちである。彼らは、自分のその状態を意識的にも無意識的にも守ることがアイデンティティの一部なのである。したがって、彼らを論理や事実などで論駁することはできない。彼らを「正道に戻す」には、彼らをその利益から引き離すしかない。そのような戦略を考えていくしかない、というのが当座の結論だが、具体的にはこれから考えてみたい。

もう一つ言うが、彼ら(原発推進派、TPP賛成派)は「自分が一杯の紅茶を飲むためなら全世界が滅んだってかまうものか」(ドストエフスキー「地下生活者の手記」)という連中なのである。そして、その気持ちは誰の心の奥底にもあるのだ。



(以下引用)



自民党支持の連中と酒を飲むお誘い、お断りした。前回、二次会、三次会で、まだ大企業で頑張る友人に、「TPP反対など無責任だ、対案を出せ」と言われて、二度と会う気をなしくしたためだ。理不尽な政策、反対するだけで十分だろうに。

二次会、三次会のカラオケ・バーで、二人の酔っぱらいは延々怒鳴り合っていた。

皆様「原発反対など無責任だ、対案を出せ」とも言うだろう。

全く違うことを考えている人々と他愛ない話題を選んで飲む酒、楽しいはずがない。一人安酒を飲む方が精神衛生には好ましい。ガンコ・メタボ、ますます孤独になるばかり。

一体なぜ、酒飲みの友人連中、原発の危険や、TPPによる宗主国大企業による支配を心配しないのだろう?それは、原発やTPPが、負け組に対してだけ作用すると彼が考えているからなのだろうか?




(夢人注)今回のタイトルの中の「利益のメカニズム」は「利益のシステム」が適切かもしれないが、個人の意思よりも全体のメカニズムによって「機械的に」物事が決定される、という感じがあるので「メカニズム」とした。社会学的用語としては「システム」が無難だろうが。



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