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試弾と補正

「船井幸雄のHP」から転載。
日付からも分かるように、今年の新年の頃の文章である。つまり、今年の展望だ。
私はしばしば、他人のブログの古い文章を読み返したり、あるいは自分自身の古い文章を読み返したりする。おそらく、世間の大半の人は、「今現在の情報」にしか興味が無いのではないか、と思うが、私はむしろ逆である。今現在の情報のほとんどはごく僅かな貴重品の混じったゴミの山にすぎないと考えている。(とは言っても、砂金を取るためには膨大な砂利や砂の中から砂金を拾う作業が必要ではある。)むしろ、過去のある時点での考えや情報と、現在の状況や考えを比較することで、面白い発見があったりするわけだ。そうした反省や考察の無い思想は、「垂れ流しの思想」とでも言うべきだろう。ビジネス世界での「PDCAサイクル」の中のC(=CHECK)の欠如したやり方だ。比喩的に言えば、的に向って射撃はするが、その射撃の着弾点と的の間の補正をせずに第二弾、第三弾とでたらめに撃ち続けるようなものだ。(P=PLAN、D=DO、A=ACT)
私自身もよく予測をするが、それが当たるなどとは最初からあまり期待はしていない。予測をすることで、ある程度の方向の見当が付けば、それでいい、という考えだ。
実は、ビジネスでの成功事例のほとんどは、「一発必中」ではない。多くの試行錯誤の中で、偶然的に的中したものがビッグヒットとなるだけのことだという。つまり、失敗は成功の元、というのはまさしく真理中の真理であるわけだ。成功とは「一歩を踏み出した者」にだけ訪れる、ということだ。当たり前の話である。
たとえば私のように、女と話す(つまり一歩を踏み出す)のが面倒くさいという人間が女にもてるわけはないし、もてないほうが実は心は安楽なのである。(笑)その安楽さと、女にもてる男を羨望する気持ちに昔は引き裂かれていたから、若いころは悩んだりしたのである。年を取ることの利点の一つは、女などどうでもよくなることだろう。もっと大きく括れば、「他人にどう思われようがどうでもいい」となることだ。まあ、それをバルザックは「社会的な自殺」だ、と言ったのだが。(正確に言えば、身なりに構わなくなるのは社会的な自殺だ、である。)
例によって、引用した記事とは無関係な駄弁を書いた。
船井氏の予測は、当たっているかどうかは別として、その考えは合理的であると思う。ということは、それを「試弾」として補正をすれば、正確な射撃ができ、的に当てることもできるかもしれない、ということだ。
船井幸雄という人物への評価はいろいろだろうが、社会を善導しよう、という善意のある真面目な人間だと私は思っている。それだけでも立派なものである。
私の人間評価は「A 社会に有用な人間 B 社会に無害な人間 C 社会に有害な人間」であり、実は社会的地位の高い人間の大半はCに属すると見ているのである。(笑)そして、無名の市井の労働者こそがAだと考えている。若者や子供はBがほとんど。



(以下引用)


2013年1月7日

今年のポイント
 今年2013年は、正直なところ、どんな年になるか、どうなるか、私にはいまのところさっぱり予想ができません。
 結論を勘で言いますと、いままでの常識が外れそうな年になりそうに思えます。
 その一つは、総選挙(2012年12月16日)に表われました。びっくりしました。
 また、3.11地震を契機として、真実情報が世界中に伝わりはじめました。
 まだ、ほんの0.1%ぐらいの人でしょうが、人たちが変り出したようです。
 また、世界のさきがけをすると思われる日本人の人間性が急に変りはじめています。特に若い日本人(10代~30代)に目立ちます。
 人間性は、愛、知、勘が充足し、我欲と反自然(反良心)行為が減ると高まるのですが、若い日本人を中心に、ところどころでびっくりするような高まりが見られます。毎日びっくりしています。
 やはり去年(2012年)にも優る大変化がよい意味でおこるのではないでしょうか。……と希望的に思っています。
 ともかく、大転換まで行くか否かは別にして、価値観が日本人を中心にかなり大転換を遂げそうに思います。これも直感です。

 私は案外物識りです。勘も働きます。
 なぜ、いまの時点で尖閣、竹島であり、北朝鮮の弾道ミサイル実験か、とか、これからの米国、中国、日本がどうなるかぐらいは、マクロには私にも大体分ります。
 フクシマ原発事故は、重大事故であることも分ります。放射能はこわいものです。
 これらを矛盾なく理解しようとしますと、世界で唯一残った母音言語である日本語とそれを使う日本人こそ、これからよい世の中をつくる大事な存在であることも分ります。
 これはしっかりと知ってください。
 ただ、このようなことは、いままでははっきりと、言えなかったのです。
 それが新年早々、このブログで発表できるのは、ここが日本だからですが、世の中が変ろうとしているからでもあります。
 いままでの世界支配機能が、今年はうまく機能しない可能性があるのです。
 いままでの世界の大勢はダボス会議で決められていました。いつもたとえ少しでも日本人で唯一、これに参加していたのは、竹中平蔵さんです。
 彼は橋下徹さんと非常に仲がよいのです。「日本維新の会の性格」がこれで分ります。
 結論を言いますと、私見ですが、「原発反対」「反TPP」「増税反対」「日銀の独立性保持」などが、いま日本人一般にとって大事なことだ……と私は思うのですが、大勢に反して、私見に沿うように真実が日本人の「有意の人」に分りはじめつつあります。おもしろいことですね。
 アメリカは、日・中・朝鮮半島を分断しておきたいようです。よくその意味は分ります。
 日本のマスメディアは、アメリカの意に沿って報導をしますから、報導内容も日本人をどうリードしたいかも分ります。
 とはいえ、「ちょっと待てよ」という声が強くなりつつあるのも事実です。
 中国は内乱を恐れる故に、反日行動を利用するでしょう。といっても限りがあります。損をするのは中国の方です。
 このように、各国は自国の国益中心に動きます。それが国というものです。
 それを是とし、日本の国益は? 日本人の本当の使命は? と考えますと、日本人の特性である「和をもって尊しとする」が出て来、それは、日本語とその母音言語たる故だと分ります。
 陰謀ぎらいというより、陰謀ができない日本人……これらは本当はよいことなのです。
 損をさせられることも、生存可能な範囲ならよいことです。

 ところで、そろそろ結論に入りましょう。
 大変化や大転換の予想される時は、個人個人の人たちが人間性を高め、有意の人になり、良識(良心)に従って行動するのがベストです。
 それ以外の行為や思考は、少し永い目で見れば、マイナスになってもプラスには決してならないでしょう。これを正しい思考、正しい行動と呼びます。
 今年以降は、なるべく多くの人が正しく思考し、行動してください。
 目先の政治や経済の動きも大事です。が、より大事なのは、根底の考え方、行動です。
 ただ、常にすなおに勉強し、プラス発想をして、前向きであってほしいのです。
 そうしますと、一人一人に力がつきます。いわゆる人間力です。
 今年からは肩書きや立場よりも、個々の人間力が必ず大事になると思われます。
 ぜひ正しく生き、人間力をお付けください。
 それでいいと思います。
 新年早々であり、今回は結論だけを書きました。
 大事なことは短い文中に凝縮しました。
 よろしければ、2-3回お読みください。では、皆さまにとりまして、本年がいい年でありますように、と祈り、本文を終ります。
 どうぞ今年もよろしく。御発展、御多幸を祈っています。
                                           =以上=




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