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中東民主革命の正体と「バットマンライジング」

「イランラジオ」から転載。
この前「バットマンライジング」を途中まで見たが、そこに描かれたテロリスト像がこのシリア「反体制派」の姿に重なって見える。
あの映画ではテロリストたちは富裕層や権力を批判し、テロ行為を行うのだが、その口先だけの「民主化」と残虐なテロ行為の実態は、シリア「反体制派」とそっくりだ。あの映画の作者たちは一般的に「革命」の正体はこんなものだよ、と皮肉っているのか、何なのか今一つその真意がつかみにくいが、テロリストの正体が傭兵で、それが「民主革命」の中核になっている、という点はシリアだけにとどまらず、中東「民主主義革命」の実態を暴いているとも言える。
なかなか面白い映画だったが、長すぎて、その後の予定に遅れそうだったので最後は見ないまま映画館を出てしまった。映像や特殊効果は凄いが、音が大音量でうるさいのには参った。字幕ではなく吹き替えで見たが、傭兵のボス(ダースベイダーみたいな奴)の吹き替えが下手くそだった。
主演俳優より脇役の方が豪華で、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンなど、贅沢な使い方である。警察本部長役はゲイリー・オールドマンだったと思うが、ああいう普通の演技もできるのだな、と少し見直した。キャット・ウーマンはモデル風のスレンダー美女で、これも悪くはない。主演俳優は可もなく不可もなし。バットマンという主人公自体、あまり共感を呼ぶような主人公ではない。金持ちの道楽としての正義だしね。
数年ぶりに映画館で映画を見たが、アクション映画はやはりテレビ画面ではなく映画館で見たほうが迫力はある。しかし、アクション映画そのものへの興味も今はあまり無いので、人との待ち合わせの時間調整の目的でもなければ、この映画を見ることはなかったろう。本当は「おおかみこども」か「グスコーブドリ」の方が見たかったのだが、時間が合わなかったのである。
話が下記記事とは離れてしまったが、これは毎度のことだ。

[追記] 先ほど「阿修羅」を読んでいたら、傭兵会社「ブラックウォーター」のお偉いさんが、アメリカ政府に雇われてリビアとシリアの反体制側のために働いていたことを認めているようだ。英文記事を斜め読みしただけだが、参考までに「引用2」として添付しておく。長い記事の前半だけの引用だ。私は英語は苦手だから誤読かもしれないが。

[追記2] 上記の文章中の「バットマンライジング」は、正しくは「バットマン・ダークナイト・ライジング」のようだ。面倒臭い題名だ。だいたい、「バットマン」という名前があるのに、「ダークナイト(闇の騎士か)」という別名がなぜ必要なのだ。阿呆くさい。もちろん、前作からの関連であることは知っているけどね。


(以下引用)

2012/08/02(木曜) 21:10
シリア民間人の殺害に対する国際機関の非難


モハンマディ記者
最近のシリア関連報道は、アメリカが、シリアの武装勢力を公けに支援していること、そしてシリア政府軍によるテロリストの掃討作戦が続いていることに集中しています。
シリア北部・アレッポで、武装勢力が、シリア政府を支持する住民数十名を銃撃した映像が公開された後、国際人権団体アムネスティインターナショナルは、この措置を非難すると共に、シリア市民に対する攻撃の停止を求めました。アムネスティは、声明の中で、「シリアの武装勢力は、国際法規に違反し、アレッポでアサド政権の支持者を特定、拘束すると共に、数十名を殺害している」としました。国連事務総長のネザーキー報道官は、シリア民間人の虐殺に懸念を示し、「反体制派は、衝突の中で大型の武器を使用し、これにより、数百名の民間人が死傷している」と語りました。ネザーキー報道官は、国連シリア監視団の報告に触れ、「国連は、武装グループが、戦車や大砲、迫撃砲などの大型の武器を持っており、アレッポでの衝突で、これらの武器を民間人に対して使用している」と述べました。これ以前にも、国連人権高等弁務官事務所が、大規模な人権侵害を行っているとしてシリアの暴徒を非難し、武装勢力によって、数千人が難民化していることに遺憾の意を示しました。
国際機関がシリア民間人の虐殺を非難している中、情報筋は、「アメリカ大統領が、シリア反体制派への直接支援を認める極秘大統領令に署名した」と報じました。プレスTVによれば、オバマ大統領は、この大統領令に署名することで、CIAやその他の情報機関に対し、シリアの反体制派の反政府運動を支援する許可を与えたということです。これ以前、アメリカとその同盟国が、国連安保理でシリア制裁決議案の採択に失敗していました。アメリカ国務省の報道官は、1日水曜夜、シリアの反体制派に2500万ドルの支援を行っていることを明らかにしました。こうした中、シリア政府軍は、2日前、トルコが、サウジアラビアやカタールといった一部のアラブ・西側諸国と協力し、シリア国境近くに諜報活動のための施設を設置し、シリア政府軍に関する最新の情報を、シリア国内の武装勢力に提供していると発表しました。シリア国内からも、シリア治安部隊が、国民と協力し、1日夜から2日朝にかけ、数十名のテロリストを殺害すると共に、首都ダマスカス、アレッポ、ホムスからテロリストを撤収させたと伝えられています。シリアの国営メディアによれば、シリア政府軍の、ダマスカス、アレッポ、ホムス、ラタキアでの過去数時間の作戦で、少なくともテロリスト200名が死亡、数百名が負傷、あるいは逮捕されたということです。死亡したテロリストの中には、サウジアラビア、トルコ、カタール、リビア、イエメン、チュニジアといった国の人々が見られます。この作戦では、数百丁の銃や爆弾を積んだ数十台の自動車が押収されました。武装勢力に近い筋からの最新の報告では、武装勢力がアレッポにあるシリア軍の飛行場を攻撃したとされています。


(引用2)


The US Government Sent Blackwater Veteran To Fight With Rebels In Libya And Syria
LEAKED STRATFOR EMAILS:
Michael Kelley|March 20, 2012|

http://articles.businessinsider.com/2012-03-20/news/31212864_1_stratfor-provides-syrian-opposition-regime-change

Blackwater's primary public contract is with the U.S. State Department for protective services in Iraq, Afghanistan, Bosnia, and Israel.

Blackwater's primary public contract is with the U.S. State Department…

The former director of the security firm Blackwater aided the Libyan opposition and was subsequently sent to contact Syrian rebels in Turkey at the request of a U.S. Government committee, according to leaked Stratfor emails reported on by Al-Akhbar English.

Jamie F. Smith, former director of Blackwater, is currently the chief executive of the security firm SCG International.

In an email sent to Stratfor on February 11, 2011, Smith praised the company's intelligence gathering and said his "background is CIA and our company is comprised of former DOD [i.e. Department of Defense], CIA and former law enforcement personnel. We provide services for those same groups in the form of training, security and information collection."


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