童子丸開氏によるジェームズ・ペトラスの論文の翻訳の一部を転載する。ネタ元は「ちきゅう座」であるから、全文が読みたい人は、そちらへ行けばいい。ただし、長い論文なので、私もその一部しか読んでいない。私にとって興味のあるロシア問題の部分だけ、つまり下記引用部分だけである。しかし、ここを読むだけでも現在の米ロ関係やロシア情勢はかなり分かる。
まあ、どちらかと言うと「徽宗皇帝のブログ」向きの内容だが、今日は「酔生夢人」向きの記事が無いので、ここに掲載するわけである。
下記記事については特にコメントはしない。ただ、読んで有益な記事だということは確かだ。
一言補足しておけば、ゴルバチョフが「プーチン辞めろ」と騒いでいるが、ゴルバチョフはユダヤの傀儡であったことはほぼ確実である。ロシア内の反プーチンデモももちろんCIAの操作によるものである。
(以下引用)
ロシア大統領メドベジェフと外務大臣セルゲイ・ラブロフは(以前のゴルバチョフやエリツィンのように)、ロシアの貿易相手に対する米国・NATOの政策を支持することが「相互交換状態」か何かでも導くかのように、誤って推測した。つまり、米国が国境からその攻撃的な「ミサイルの盾」を解いてくれロシアの世界貿易機関(WTO)加入を支持してくれる、といったふうにである。メドベジェフは自身の自由主義の西欧的な幻想に引きずられ、その方針に従って米国・イスラエルのイランに対する制裁を後押しした。その「核開発計画」の作り話を信じたからである。そしてラブロフは、NATOによる「リビア国民の命を守るための飛行禁止区域」という方針に誤魔化されて賛成票を投じた。わずかに「抵抗」を示した時にはすでに手遅れだった。NATOは「その権限を越えて」リビアを空爆して中世の状態に陥れ、そしてゴロツキどもと原理主義者たちによる親NATO政権を据え付けたのだ。最終的に、シリアで群集反乱を組織して反乱者を武装させる一方で、米国がモスクワから5分の場所にミサイルを配備してロシアの心臓部に刃を向けたときに、メドベジェフとラブロフのコンビはその人事不省状態から目覚め国連の制裁に反対している。メドベジェフは核ミサイル削減の条約(START)を放棄してベルリンやパリやロンドンに5分で届く中距離ミサイルを配備すると脅した。
オバマの「関係を作り直す」というレトリックに基づいたメドベジェフとラブロフの連帯と協力の政策は、攻撃的な帝国の建設を招いてしまった。妥協するたびにより激しい攻撃が次々と続いた。結果として、ロシアはその国境の西側でミサイルに囲まれ、中東での主要な貿易相手を失うなどの損失に悩み、そして南西側と中央アジアにある米国軍基地に対面している。
遅ればせながらロシアの高官たちは、次の大統領として、幻覚に取り付かれたメドベジェフを現実主義者のプーチンに取り替えた。この政治的現実主義へのシフトはあらゆる西側メディアのプーチンに対する嫌悪の波を引き起こした。しかしながら、自立した政権を破壊することによって進められるオバマの攻撃的なロシア孤立化政策は、核大国としてのロシアの地位を揺るがせるものではない。それは単に欧州での緊張を高め、そしておそらく、将来的な平和的核兵器削減のチャンスあるいは国連安保理による紛争の平和的解決の努力を終わらせたのみであろう。オバマ・クリントンの下で、ワシントンはロシアを柔軟な得意先から主要な敵対者に変えてしまったのだ。
プーチンは、西側からの脅威に直面して、東方、つまり中国との連携を深め拡大することに気を配っている。ロシアの進歩した軍事技術やエネルギー資源、そして中国のダイナミックな工業と産業の成長との組み合わせは、七転八倒するEU・米国の危機に瀕した経済とは比較にならない。
オバマのロシアに対する軍事対決姿勢は、ロシアの天然資源への接近をはなはだしく害し、長期にわたるあらゆる安全保障上の合意を決定的に妨げるだろう。それらこそが米国の負債削減と経済の再生に有用なもののはずなのに。
まあ、どちらかと言うと「徽宗皇帝のブログ」向きの内容だが、今日は「酔生夢人」向きの記事が無いので、ここに掲載するわけである。
下記記事については特にコメントはしない。ただ、読んで有益な記事だということは確かだ。
一言補足しておけば、ゴルバチョフが「プーチン辞めろ」と騒いでいるが、ゴルバチョフはユダヤの傀儡であったことはほぼ確実である。ロシア内の反プーチンデモももちろんCIAの操作によるものである。
(以下引用)
ロシア大統領メドベジェフと外務大臣セルゲイ・ラブロフは(以前のゴルバチョフやエリツィンのように)、ロシアの貿易相手に対する米国・NATOの政策を支持することが「相互交換状態」か何かでも導くかのように、誤って推測した。つまり、米国が国境からその攻撃的な「ミサイルの盾」を解いてくれロシアの世界貿易機関(WTO)加入を支持してくれる、といったふうにである。メドベジェフは自身の自由主義の西欧的な幻想に引きずられ、その方針に従って米国・イスラエルのイランに対する制裁を後押しした。その「核開発計画」の作り話を信じたからである。そしてラブロフは、NATOによる「リビア国民の命を守るための飛行禁止区域」という方針に誤魔化されて賛成票を投じた。わずかに「抵抗」を示した時にはすでに手遅れだった。NATOは「その権限を越えて」リビアを空爆して中世の状態に陥れ、そしてゴロツキどもと原理主義者たちによる親NATO政権を据え付けたのだ。最終的に、シリアで群集反乱を組織して反乱者を武装させる一方で、米国がモスクワから5分の場所にミサイルを配備してロシアの心臓部に刃を向けたときに、メドベジェフとラブロフのコンビはその人事不省状態から目覚め国連の制裁に反対している。メドベジェフは核ミサイル削減の条約(START)を放棄してベルリンやパリやロンドンに5分で届く中距離ミサイルを配備すると脅した。
オバマの「関係を作り直す」というレトリックに基づいたメドベジェフとラブロフの連帯と協力の政策は、攻撃的な帝国の建設を招いてしまった。妥協するたびにより激しい攻撃が次々と続いた。結果として、ロシアはその国境の西側でミサイルに囲まれ、中東での主要な貿易相手を失うなどの損失に悩み、そして南西側と中央アジアにある米国軍基地に対面している。
遅ればせながらロシアの高官たちは、次の大統領として、幻覚に取り付かれたメドベジェフを現実主義者のプーチンに取り替えた。この政治的現実主義へのシフトはあらゆる西側メディアのプーチンに対する嫌悪の波を引き起こした。しかしながら、自立した政権を破壊することによって進められるオバマの攻撃的なロシア孤立化政策は、核大国としてのロシアの地位を揺るがせるものではない。それは単に欧州での緊張を高め、そしておそらく、将来的な平和的核兵器削減のチャンスあるいは国連安保理による紛争の平和的解決の努力を終わらせたのみであろう。オバマ・クリントンの下で、ワシントンはロシアを柔軟な得意先から主要な敵対者に変えてしまったのだ。
プーチンは、西側からの脅威に直面して、東方、つまり中国との連携を深め拡大することに気を配っている。ロシアの進歩した軍事技術やエネルギー資源、そして中国のダイナミックな工業と産業の成長との組み合わせは、七転八倒するEU・米国の危機に瀕した経済とは比較にならない。
オバマのロシアに対する軍事対決姿勢は、ロシアの天然資源への接近をはなはだしく害し、長期にわたるあらゆる安全保障上の合意を決定的に妨げるだろう。それらこそが米国の負債削減と経済の再生に有用なもののはずなのに。
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