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シジュフォスの労働も永久運動の動力にできる

「種蒔きジャーナル」の小出浩章助教授発言を書き起こした文章である。
原発事故問題は、「たねまき」ではなく、「玉ねぎ」の皮むきのように剥いても剥いても何も出てこない状態だが、土壌の「除染」にしても、剥がした表土を処理する方法がなく、結局はまたどこかに山積みしているだけである。要するに、放射性廃棄物の処理方法など無い、ということだ。まさかすべての汚染土壌を地下数百メートルのところに埋める作業をするわけにもいかない。それに、本文中にも書かれているように、汚染された森林の土壌など、剥がすこともできないだろう。森林にブルドーザーが入れるわけがないのだから。ならば手作業でやるか、という話だ。
したがって、本気で福島原発事故の処理をするならば、これは膨大な雇用機会が生まれることになる。今の大不況を克服する一大産業が生まれることになるわけで、その金を日銀の紙幣大増刷で補填すれば、一気にデフレも克服され、円高も是正されることになる。
すべてハッピー、ハッピーという話なのだが、まあ政府にはそれをやる意志も頭も無いだろうな。


(以下引用)

千葉「あと小出先生、あのー、国はですね、緊急時避難準備区域の解除にともなって、除染、放射性物質の除去をするという風に言ってるんですけれど も。これ学校などの場合は、校庭の土を取り除くというようなことで、まあ、ある程度分かるかなって気がするんですけど。福島県って山や森の多い県ですの で。例えば森林の除染とかってできるんでしょうか」

小出「できません。ですから、今千葉さんおっしゃったように学校の校庭とかですね、そういうところはもちろん、むしろやらなければいけない、のです けれども。そうでない場所。森林とか、えー田畑とかですね、そういうところの除染などもう出来る道理がないのであって。えー、あたかも除染ができるかに、のように言うことそのことがまずは間違えています」

千葉「はあー。いや、でも除染が出来ないということになったらですね、」

小出「はい」

千葉「えーそこはどうしていったらいいんでしょうか」

小出「えー、もう被曝を覚悟でそこに戻るか、あるいはやはり1年間に1ミリシーベルトという基準を守って、そこにはもう戻らずにそこを捨てるか、ど ちらかの選択をする以外にないと思います。で戻る場合には、最低限子どもの被曝は少なくしなければいけないので、えー、校庭とか、幼稚園の園庭とか、子ど もが遊ぶ場所だけはとにかく徹底的に除染をすると。土を剥いだりですね、側溝とか会所(※?)の泥を上げるとか、そういう作業は必須だと思います。」

千葉「ふうーん。でも、やっぱり森林のように除染が出来ないっていう場所は確実に残っていくわけですか」

小出「要するに、そうです。広範に残ると思います。」

千葉「はあ……。じゃあ例えば学校の除染、土をよけたりとかいって除染ができるような場所でも、その、よけた後の土の処分方法なんてのは決まってないわけですね」

小出「そうです」

千葉「で、広い地域でするってことになると、またかなり大量に汚染物質できるとおもうんですけれども」

小出「はい」

千葉「これはもう本当にどう処理していったらいいんでしょうか」

小出「そうです。除染という言葉を私たち使いますけれども。えー、決して放射性物質そのものがなくなるわけではありません。どこか別のところに移す ということしか私たちはできない、わけで。えー例えば、初めの頃に郡山市がですね、学校の校庭の土を剥ぎとって、市の処分場に捨てに行ったところ処分場周辺のかたがたが嫌だと言って断ったのですね。それでしょうがなくて、また、校庭に持ち帰って山積みしたということがありましたけれども。えーそんなことは 本当はしてはいけない、のです。剥ぎ取った土は本当はどこか、えー、人々が触れないようなところに持って行って集めてそこに埋める。あるいはお守りをする ということをしなければいけない、筈だと、思います。えーではそれをいったいどこにするのかと、いうことになってしまうと本当にどうしていいかわからな いという状態に私自身もあります」

千葉「ふうーーん。そんな状態のまま色々物事が進められていて、除染も語られているということなんですね。」

小出「そうです。でも私自身は学校の、校庭の土とかそれは必ず剥ぎとれと私は言っていますので。やらなければいけないと思います。やった後のでは汚染した土をどうするのかというところで、ほんとうに難しい問題だ、が、まだ残るということですね。」

千葉「ふうーーん。はい、わかりました。どうもありがとうございました」

小出「いいえ。ありがとうございました」



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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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