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マルクス・アウレーリウスと橘曙覧

マルクス・アウレーリウス・アントニウスの「自省録」を流し読みしている時に、ふと目についたのが、「人生の幸福は非常に少ないものにかかっている」という言葉で、それで思い出したのが橘曙覧(あけみ)の独楽吟である。(名前も歌集も忘れていたのでネットで確認したww)
引用した歌は現代人には表記が分かりにくいだろうが、それを推理して読み解くのも「読む楽しみ」である。

たとえば、

は、「書」は「ふみ」、「かり」は「借り」、「一ひら」は「一枚」と表記を変えることで理解できる。その手がかりは5,7,5,7,7という音数であるのは言うまでもないが、もちろん字余り字足らずというのも和歌にはある。(同じ「書」でも、この一文の最後の「書」は音調から見て「しょ」だろう。「ふみ」は2音、「しょ」は1音だ。)
ちなみにマルクス・アウレーリウスの身分は皇帝で、曙覧との身分の差は天地の差である。しかし、心はよく似ている。


(以下引用)



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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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