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「乾、坤、屯、蒙」の占断

64卦を説明していく。各卦の中の最初の引用(「偉大なる天、云々」など)は本田済「易」による。その卦の特徴を端的に言っていて便利だが、その解釈の是非は本田氏の責任であって私のものではないwww
卦の各爻を示すのに、陽を○、陰を×で示しておく。上卦を先、下卦を後に書いておく。

1:乾(乾為天)(上卦も下卦も乾)【○○○ ○○○】「偉大なる天、君たるの道」*これでは、庶民には無縁の易占であるwww

(占断)基本的に願望は叶う。現在の方針で進むと利益がある。

2:坤(坤為地)(上卦も下卦も坤)【××× ×××】「地の抱擁性、臣下の道」*これも、他人に仕えていない人間には無意味であるwww

(占断)基本的に願望は叶う。導き手に素直に従うのが吉。新しい道に進む場合、自分から先に立つと迷うので、誰かの後から行くほうが吉。西南に進めば友を得、東北に進めば友を失う。現在の方針や立場を固持するのがよい。

3:屯(水雷屯)(上卦は坎、下卦は震)【×○× ××○】「芽生え、満ちる、生みの困難」

(占断)基本的に願望は叶う。貞固であるのが吉。むやみに自分から行動するな。誰かリーダーを立てるのがいい。
*「屯」の読みは「ちゅん」。草創期の困難を示す卦である。険難(坎)が前にあるので、迂闊に行動せず、賢者をリーダーに建てよ、ということである。

4:蒙(山水蒙)(上卦は艮、下卦は坎)【○×× ×○×】「おろかな者、啓蒙、教育」

(占断)願望は叶う。貞固であることに利がある。
*学習についての箴言みたいな言葉があるが、要は、学ぶ者が教える者を尊敬してきちんと学ぶ態度を見せないと、学習はできない、ということである。占いについても、「気に入らない占断が出たからといって、もういちど占うようでは、正しい占断はできない(神はまともなお告げはしない)」という趣旨のことが書いてある。
*前に書いたように、艮も坎も険難を表す象なので、「今は学びの時だ」という趣旨の卦だと判断するのがいいだろう。「君子もって行い(やるべきこと、学び)を果たし、徳を養う」である。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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