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宮沢賢治と易の「吉凶悔吝」

宮沢賢治の晩年近いころの手紙にこういう一節がある。


「易の〈吉→吝→凶→悔→吉〉という原理面白く思います。みんなが「吉」だと思っているときはすでに「吝」へ入っていてもう逆行は容易でなく、「凶」を悲しむときすでに「悔」に属し、明日の清楚純情な福徳を約するという科学的にとてもいいと思います」

これに続けて「ねがって常に凶悔の間に身を処するものははなはだ自在であると思ったりします」とも書いてある。

要するに、現在「凶」である時は、すでにその反省〈なぜその事態に至ったかの反省、後悔〉があり、それは次の段階が「吉」であることを約束しているということである。現在、「吉」であることのほうが、〈慢心、油断、他者の嫉妬による〉将来の危険性を予告しているとも言える。
まあ、当たり前と言えば当たり前だが、そう観じることが「凶悔の間に身を処する」ということだろう。
確か易の本でも「吝」は「はじめ良く、後わるし」で、「悔」は「はじめ悪く、後よし」だったと思う。後者は、「後悔し反省するから(するなら)、それからは良くなる」と思えばいい。「吝」が分かりにくいが、「恥じるべきこと」の意味のようで、つまり、現在「吉」でありながら、その福徳を他人に分け与えようとしない「吝嗇さ」のイメージでいいかと思う。つまり、その時点で周囲に嫌悪されているから「凶」に向かうわけだ。

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来年(2025年)の運勢を易に問う

さて、いよいよ今年も終わりなので、来年の運勢を易に問うてみる。
問うのは「来年の日本の運勢」「来年の日本の大衆の運勢」「来年の私自身の運勢」だが、最後のひとつは出た易占だけ書いて、解釈はおおまかに書くことにする。

Ⅰ:雷山小過 6爻


小過は亨る。貞に利し。小事に可なり。大事に可ならず。
飛鳥これが音を遺す。上るに宜しからず。下るに宜し。大吉。

上六:遇わずして之を過ぐ。飛鳥これに離る。凶。これを災セイ(人為による災い)と言う。

要するに、日本はBRICSというか、非西側国家連盟に入ることが可能なのに、それをせずに自ら災いを招くということだろう。(長期的には今後の世界における日本人の運勢は大吉の「火天大有」なので、来年までは英米の属国状態で搾取されどおし、というごく常識的な流れだというだけで、がっかりすることはない。来年の日本の運勢自体は「大吉」なのだから。)

Ⅱ:沢天夬 4爻

夬は王庭に揚ぐ。孚(まこと)ありて号(さけ)び、危きことあり。告ぐるに邑(むら)よりす。戎(戦いの意味)に即くに利あらず。往く処あるに利し。

4爻は漢字が面倒なので省略。

夬(かい)は「押し切ること、決断」の意味。一番上の爻が陰で、残るすべてが陽爻なので、小人が国を壟断している状況で、それを除こうとする運動が国民から澎湃として起こるが、暴力装置を支配しているのは最上位層なので、その運動は暴力で圧伏される、ということだろう。しかし、小人を排除すれば、卦全体が「乾為天」というめでたい卦になるので、あきらめるな、というのが「往く処あるに利(よろ)し」ということだろう。あるいは、「往く処」が具体的にどこかの国を指すのかもしれない。


Ⅲ:風沢中孚 6爻

まあ、大雑把に言うと、有名になる可能性もあるが、それは身の破滅だよ、という感じか。当たり前である。私は耳が悪く訥弁で頭の回転が悪く、社会的に無能だから隠者であり、仙人なのである。




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易に問う、今後の世界と日本

世界が激動していく感じがあるので、久しぶりに易を立ててみた。念のために言えば、私には霊感は無いし、易占は、思考のヒントになるからやるだけである。自分の思考からは出てこない思考が易に示されたりする。それを「解釈する」ことで思考が促される(活性化する)わけである。

Ⅰ:今後の世界での一般人の運命。

出た卦は「山風蠱」の2爻である。

「父の蠱を幹す。子あれば父も咎なし。危うけれども終に吉」。

蠱は皿の上の食物に蛆が湧いた状態で、物事の破壊、破裂を意味する。ただし、これは宿痾が破裂する意味でもあり、これまで積み重なった難問が、解決に向かうことでもある。だが、当然、その痛み、苦しみを「世界の人々」は味わうことになる。ただ、これは「世界の人々」という、あまりに漠然とした言葉で易占したのが間違いで、この卦は、「世界は大きな破裂を迎える」こと、そしてそれは世界の宿痾の破裂だと考えるべきだろう。つまり、この卦での「父」とは、これまで世界を動かしてきた米国やDSを意味する、と見るべきで、アメリカの世界支配やDS問題が、世界人民の大きな犠牲と共に解決する、と見るべきだろう。「幹す」とは「諫言する(諫める)」意味だと思う。そして、アメリカ帝国やDS自体は存続するが、力をかなり失う、というのが「子あれば父も咎なし」の意味だと思う。(米大統領選でDSが分裂していることが明白になっている。これは「両建て」ではまったく無い。)
「山風蠱」全体の卦は

「蠱はおおいに通る。大川を渡るによろし。甲に先立つこと三日。甲に遅るること三日」

と、卦文の後半がわかりにくいが、最初は苦労するが、後では安楽になる意味らしい。(十干の甲の字のみっつ前の字が「辛」で、これは辛苦を意味し、みっつ後の字が「丁」で、これは「平定」の「定」と同音で「定まる」落ち着く意味のようだ。丁寧、丁重の「丁」である。)

Ⅱ:今後の世界での日本人の運命。

出た卦は「火天大有」の2爻である。この上ないくらいの良卦と言っていいだろう。大発展の運命を示している。いったい、今の日本のどこにそんな要素があるのだよ、と言いたい人が多いだろうことは置いておいて、とりあえず良卦が出たことを喜ぶのが、現在の日本の絶望的状態に気分が落ち込んだ人々にはいいのではないか。
「火天大有」は、言うまでもなく、大空に太陽が輝くような上天気を意味するのであり、まさに「脳天気に喜んでいい」のである。そして「大有」は文字どおり「大きく所有する」意味だ。つまり、盛大に発展する意味である。
その2爻は

「大車もって載す。往くところあるも咎なし」

「大きな所有を大きな車に載せている。今いるところから他の場所に行っても咎はない」

この後半が鍵で、私はこれを「欧米支配に決別してBRICSに参加しても大丈夫だ」という意味だと取る。つまり、米国には、それを止める力は実は無い、ということだ。属国状態をやめるのを嫌がっているのは、実は日本の上級国民の一部と官僚だけなのである。日本政府が米国に「米軍基地を引き払え」と言えば、勘定高いトランプはむしろ喜ぶだろう。トランプが世界の米軍基地を引き払いたがっているのは世界の多くの政治評論家が読んでいる(言っている)ことだ。
少しひねった易断だが、「大きな車」は「ロシアと中国、あるいはBRICS」というのはどうか。「日本という国をBRICSという車に載せても咎はなく、まさに上天気で脳天気になるよ」ということで、どうでしょうか。少し元気になりましたか?


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「第三次世界大戦」について易に問う

タイトルのとおり、易占してみた。すると、卦は「地雷復・初爻」と出た。この質問への回答としては最良の卦である。これは「一陽来復」つまり、これから好運に向かうという卦だからだ。その前が「剥」の状態、つまりすべてが剥落した、世界が滅亡寸前の状態だったわけで、「復」とはそこから回復に向かうわけだ。で、問題は「第三次世界大戦は起こるのか」どうかだが、仮に起こったとしても、それは世界にとっては(占者自身、私自身にとっては、かww まあ、私にとっていいことが世界にとって悪いはずがない。その逆も同じ。)良い方向に向かうというわけである。

(本卦)「復は亨(とお)る。出入咎なし。朋来るに咎なし。反復のその道、七日にして来復す。往くところあるに利(よろ)し。」

(初九)「遠からずして復(かえ)る。慎みて悔いなし。おおいに吉」

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イスラエル問題はやがて「噛み砕かれる」か

「混沌堂主人」こと戴晋人氏のNOTE記事で、興味深い。氏は私とは天皇という存在について正反対の立場だが、氏のブログ「混沌堂主人雑記(旧題)」は実に目配りが広く、また他のブロガーが目を向けない方面にも目配りがあっていつも利用させてもらっている。ただ、記事タイトルが、いつも記事内容とはまったく無関係の天皇攻撃であるのはいささか辟易する。
記事中の「辛いぜ行こう」、じゃない、「火雷噬嗑(からいぜいごう)」は、「困難を嚙み砕く」が主意だと思うので、案外、世界の不幸と悩みの種だったイスラエルとアメリカが噛み砕かれるのではないか。
既に、プーチンはロシア政府の会議でパレスチナ側に立つことを表明したようだ。で、中国もアメリカ(その手先の日本や台湾)とわざわざ戦争をしなくても、ドル崩壊でアメリカは自滅すると予測されるし、イスラエルもこの非道義なガザ虐殺で世界に支持者を失っただろう。つまり、西側諸国(日本含む)はまとめて没落する運命であり、その泥船から日本が脱出できるかどうかが今の国家的課題である。


(以下引用)容量オーバーなので、末尾の変爻解説と途中の引用記事は割愛する。本文の空白の多い(容量を食う)部分も割愛。

世界は、すさまじい動き。易がつぶやく話・・。

戴晋人{遍照飛龍}
2023年10月23日 10:27


ちょ~と、易に今の世界情勢を聴いてみた。

「現今のイスラエルのガザ侵攻の世界情勢は、どうなの」

中ゼイ法で、やってみました。


火雷噬嗑  の 初爻 と 上爻 

 



初爻 校を履きて趾を滅す。咎なし


下の変爻は、大概「庶民・小人」を表します。


なので、これは、今の一般大衆。


王小人さんのツイートを見ても、そんな感じになるのかも・・・て予感。






単純な「自由と人権」て訳では無くなる。けど「咎なし」てことらしい。


緩いけど完成された「管制」が働く社会への移行かも?



「火雷噬嗑」とは「障害を打ち砕いて和合一致させる道」について説かれた卦(か)



と言いますから。



上爻 校を何いて耳を滅す。凶

易での上の変爻は、主に「支配層・指導者層・セレブ」を意味することが多い。


ので、これが、支配層・セレブ。






「火雷噬嗑」とは「障害を打ち砕いて和合一致させる道」について説かれた卦(か)ですが、それぞれの爻の意味としては「罪人」と「罪人に刑罰を与える役人」として書かれています。
罪人を裁いて(障害打ち砕いて)、平和的にする(和合一致させる道)のが火雷噬

の卦ですから、なんら違和感はありませんね。
そんな中この上爻は「相当な悪行を積み重ねてきた罪人」です。
ですので耳まで見えなくなるほど分厚い首かせを付けられてしまったのです。
改心のチャンスもことごとく受け入れず、ここまで来てしまったような者ですから、当然、凶であるべきなのです。




本当に「相当な悪行を積み重ねた罪人」なので、耳も首も失います。



変卦は、

雷地予

実は、これは諸葛孔明が南征の時に得た卦でもあり、吉祥のはずだけど・・




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再々掲載「ウクライナ戦争の今後を易に問う」

2022年6月、つまり1年以上前の易占「ウクライナ戦争の今後を易に問う」を再掲載する。厳密には同年3月の易占の再々掲載であるが、見事に当たっているようだ。私の易占(占断)は、希望的観測が多いので、当たらないことも多いが、これは珍しく当たっていると思う。まあ、易占が当たっているというより、解釈が妥当だっただけである。ウクライナ戦争はもはやNATO対ロシアの戦争になっており、つまり東西の戦争なのだから「この戦争は世界に拡大する」という解釈は「当たり」だろう。

(以下引用)

再掲載「ウクライナ戦争の今後を易に問う」

ずっと前に書いた「ウクライナ戦争の今後を易に問う」(3月2日掲載)という記事だが、再読するとなかなか面白いので再掲載する。八割がた当たっているのではないか? 私は頑固な平和主義者だが、「この戦争は正しい戦争である」という意見は変わらない。ウクライナの人にとっても正しい戦争なのである。つまり、キエフ政権(ネオナチ政権)の暴政・悪政から国民を解放するための戦争なのだから。

(以下自己引用)

ウクライナ戦争の今後を易に問う

ウクライナ戦争は、下手をしたら全世界に影響を及ぼす可能性も高いので、易に問うてみた。すると、驚いたことに、易の卦の中で唯一「戦争の卦」である「地水師」が出たのである。
問いは「世界にとってのウクライナ戦争の今後」である。
本卦は、「師は貞(ただ)し。丈人に吉。咎なし」である。
つまり、「この戦争は正しい戦争であり、冷静な判断力のある者(丈人、長老)には吉で、咎はない」ということだ。
ただし三爻は、「師あるいは屍を載す、凶」である。つまり、この戦争では死者が出る、ということで、当たり前と言えば当たり前だが、「世界にとってのウクライナ戦争」を問うたのだから、この戦争は世界に拡大する、ということになるのではないだろうか。
救いは、伏卦が「天火同人」で、和睦の卦、三爻の変爻が「地風升」で、世界はこの後繁栄に向かう、と判断できることである。(升は「昇」と同じで上昇を表す。)
つまり、この戦争が「第三次世界大戦」となっても、それによってDSのグレートリセットが頓挫し、全世界が「人口削減」と「奴隷化」から救われるのではないか、と私は判断する。ある意味、「世界を救う戦争」である可能性がある、ということだ。少なくとも、これで新コロ詐欺はほとんど中止されているという現実がある。欧州のワクチンパスポート停止は、ウクライナ情勢を読んでのものだった、ということだ。日本は蚊帳の外だから、まだワクチン接種推進などやっているがwww

ついでに、「日本にとってのウクライナ戦争」を占ってみたら、「天地否5爻」であった。「否」は八方塞がり的な悪卦だが、5爻は、「否を休(や)む」で、その状態もまもなく終わる、ということである。伏卦は「地天泰」、5爻の変爻は「火地晋」で、どちらも良卦。まあ、安部菅時代の、いや、小泉以降の日本社会の悪化もまもなく終わる、と解釈しておく。ただし、ウクライナ戦争に関しては日本はアメリカの手下となるわけだから、当然被害も受けることになる、ということである。下手をしたら自衛隊の海外派兵もあるだろうし、経済的にも大出費を強制されるだろう。すると、増税や、年金支給の減額などがありそう
とりあえず、参議院選で自公維勢力をできるだけ減らし、改憲をストップするのが大事だろう。

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来年の日本国民の運勢

来年、2023年の日本国民の運勢を易占してみたら、「雷沢帰妹 初爻」と出た。「往けば凶、宜しきところ無し」という卦辞で、あまり景気がよくない卦だが、この「往けば」というところが問題で、あまり積極的に何かをするのはお勧めできない、ということだろうか。そして、初爻の辞は「味方を連れて行けば、災いから逃れられる。びっこでも歩ける。往けば吉」と、本卦と反対である。まあ、「日本国民の運勢」という聞き方が悪かったかもしれない。曖昧な内容だ。
で、伏卦は「風山漸」という漸進の卦、初爻を反転させた変爻は「雷水解」で、困難事は解決するという良卦なので、あまり心配する必要は無さそうである。

(「高島易断」から転載)


雷沢帰妹 ■■


十円の表 十円の裏  百円の表 百円の裏



○沢の上に雷(かみなり)有るは帰妹なり。君子以て終りを永くし敝(へい)を知る。


占)為す事が正しくないので、弊害が発生する時。それゆえ、感情に任せて野心を起こしてはならない。


○小人に権力を握らせてはならない。小人の動きに警戒して、被害を蒙らないように防止策を講じるべきである。 ○何事も慎み深く始めて、終わりを考慮して弊害を予防すべきである。以上を怠ると、危険な事態を招き寄せることになる。 ○夫婦が不和になる時。 ○私利私欲に囚われやすい時。 ○妾を囲う(一義的な事よりも二義的な事)にはよい時である。 ○男女関係が乱れる(守られるべき規則を守らない)時である。


○何事も目先は良好だが、最後は凶運を招き寄せる。


○相手に何かを勧誘しても、相手は拒んで逃げ去ろうとする。


○喜んで動いて不正を犯しかねない。仲間割れや謀反行為があり、何事も調和できない時である。 ○やる事、為す事、最後の最後には失敗する。


○物価は始め下がって、その後は上昇する。 ○売買行為は勘違いによる間違いが起こる。


 


初九 ■■■●


○初九。妹(いもうと)を帰(とつ)がするに(てい)を以てす。跛(あしなえ)能(よ)く履(ふ)む。征(ゆ)きて吉。 ○妹を帰(とつ)がするに(てい)を以てすとは、以(もっ)て恒(つね)あるなり。跛(あしなえ)能(よ)く履(ふ)む。吉とは、相(あい)承(う)くるなり。


占)自分は付き人として正妻に付き従う時と認識すべきである。陽爻陽位で才能に秀でており、高邁なる志を抱いている。だが、慎み深いので表にはそれを現さない。従容として目上の人の命令に従い、丁重に事を進める。足が不自由な人のように丁寧に事を進める。以上のようであれば、多くの人々から信用を得て、大事な仕事を任されるようになる。温和にして幸福を招き寄せる時である。


○一緒に行動した人は全員失敗しても、自分一人は免れる時である。 ○颯爽と進み行きても盛運を招き寄せる事はできない。出世できても大した地位は得られない。何事も上官の命令に従うべきである。 ○女性として賢くあることが求められる。


○才能は乏しいが、仕事は一生懸命やるので、過ちは起こさない。足の不自由な人がじっくり物事に取り組むような時である。

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
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考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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