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易に問う、今後の世界と日本

世界が激動していく感じがあるので、久しぶりに易を立ててみた。念のために言えば、私には霊感は無いし、易占は、思考のヒントになるからやるだけである。自分の思考からは出てこない思考が易に示されたりする。それを「解釈する」ことで思考が促される(活性化する)わけである。

Ⅰ:今後の世界での一般人の運命。

出た卦は「山風蠱」の2爻である。

「父の蠱を幹す。子あれば父も咎なし。危うけれども終に吉」。

蠱は皿の上の食物に蛆が湧いた状態で、物事の破壊、破裂を意味する。ただし、これは宿痾が破裂する意味でもあり、これまで積み重なった難問が、解決に向かうことでもある。だが、当然、その痛み、苦しみを「世界の人々」は味わうことになる。ただ、これは「世界の人々」という、あまりに漠然とした言葉で易占したのが間違いで、この卦は、「世界は大きな破裂を迎える」こと、そしてそれは世界の宿痾の破裂だと考えるべきだろう。つまり、この卦での「父」とは、これまで世界を動かしてきた米国やDSを意味する、と見るべきで、アメリカの世界支配やDS問題が、世界人民の大きな犠牲と共に解決する、と見るべきだろう。「幹す」とは「諫言する(諫める)」意味だと思う。そして、アメリカ帝国やDS自体は存続するが、力をかなり失う、というのが「子あれば父も咎なし」の意味だと思う。(米大統領選でDSが分裂していることが明白になっている。これは「両建て」ではまったく無い。)
「山風蠱」全体の卦は

「蠱はおおいに通る。大川を渡るによろし。甲に先立つこと三日。甲に遅るること三日」

と、卦文の後半がわかりにくいが、最初は苦労するが、後では安楽になる意味らしい。(十干の甲の字のみっつ前の字が「辛」で、これは辛苦を意味し、みっつ後の字が「丁」で、これは「平定」の「定」と同音で「定まる」落ち着く意味のようだ。丁寧、丁重の「丁」である。)

Ⅱ:今後の世界での日本人の運命。

出た卦は「火天大有」の2爻である。この上ないくらいの良卦と言っていいだろう。大発展の運命を示している。いったい、今の日本のどこにそんな要素があるのだよ、と言いたい人が多いだろうことは置いておいて、とりあえず良卦が出たことを喜ぶのが、現在の日本の絶望的状態に気分が落ち込んだ人々にはいいのではないか。
「火天大有」は、言うまでもなく、大空に太陽が輝くような上天気を意味するのであり、まさに「脳天気に喜んでいい」のである。そして「大有」は文字どおり「大きく所有する」意味だ。つまり、盛大に発展する意味である。
その2爻は

「大車もって載す。往くところあるも咎なし」

「大きな所有を大きな車に載せている。今いるところから他の場所に行っても咎はない」

この後半が鍵で、私はこれを「欧米支配に決別してBRICSに参加しても大丈夫だ」という意味だと取る。つまり、米国には、それを止める力は実は無い、ということだ。属国状態をやめるのを嫌がっているのは、実は日本の上級国民の一部と官僚だけなのである。日本政府が米国に「米軍基地を引き払え」と言えば、勘定高いトランプはむしろ喜ぶだろう。トランプが世界の米軍基地を引き払いたがっているのは世界の多くの政治評論家が読んでいる(言っている)ことだ。
少しひねった易断だが、「大きな車」は「ロシアと中国、あるいはBRICS」というのはどうか。「日本という国をBRICSという車に載せても咎はなく、まさに上天気で脳天気になるよ」ということで、どうでしょうか。少し元気になりましたか?


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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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