「井口博士のブログ」から転載。
学問のある人間はだいたい、学問上の常識や定説で頭がコチコチになっていて、「自分の頭を他人の考えの運動場にしている」(byショーペンハウエル)だけの人間が多いのだが、井口博士こそは「自分の頭で考え、自分で検証する」人間であるから、博士の言葉には常識に囚われない有益なものが多い。
下のサプリメント(及び一般に薬物を服用・注入すること)についての警告は、病気や不健康を儲けのネタとする医療業界や製薬業界にとっては邪魔になる発言だから、世間の表舞台で語られることは、ほとんど無いだろう。こうした言葉や知識にネットで触れることができた人間は幸運だ、ということだ。そして、こうした言葉はできるだけ拡散した方が、多くの人を「医原病」から救うことになる。
私自身も高血圧の薬を服用しており、薬に頼らずに高血圧を治す手段は無いかと常々考えているのだが、調べてみてもせいぜいが塩分を減らす程度の方法しかない。塩分を減らした不味い食事を続けて長生きするよりは、薬を飲むか、薬もやめて美味い食事をして早死にした方がマシである。ついでながら、私は常々長生きなど誰にとっても何のメリットも無い、という考えを書いているのだが、私の場合は、死ぬのに良い時期が来たら高血圧の薬の服用をやめることで、短期間に血圧を上げ、脳卒中で死ぬ予定である。そういう意味では、高血圧も利用はできるわけだ。(笑)
もちろん、私は高血圧の治療そのものには感謝もしている。確かに、薬を飲まなければもっと早い時期に死んでいただろうし、60歳前に死ぬのでは、ただ働いて家族を養うだけの人生で終わっていたことになる。そんな馬車馬的生き方など、私の人生哲学の対極的なものであるが、家族を養う義務は、結婚した人間にとってはすべてに優先する、というのが私の考えでもあったのだ。
幸い、子供もほぼ成人し、自力で生きていける年齢にはなったから、これからは自分と妻の人生を最優先にすることができる。まあ、後何年生きるかは分からないが、これからは人生を楽しむこと自体を生活の主眼にできるかと思っている。そして、体や頭が駄目になって他人に迷惑をかけるようになる気配があれば、先ほど書いたように、高血圧の薬の服用を停止して「確率的自殺」をしようと考えているわけである。(「確率的殺人」は、殺人対象となる人間の周囲に危険なものを布石しておくことで、相手が「偶然に」死亡するという殺人方法である。死ぬかどうかはあくまで「確率的」なのである。江戸川乱歩の命名。)
なお、現代の医学は、何でもかんでも「遺伝子のせい」にすることで、真の「予防医学」の普及を邪魔していると私は考えている。遺伝子のせいにされては予防のしようは無いし、予防医学が完璧になれば、医療業界は飯の喰い上げだからだ。
(以下引用)*画像などは自動的にカットされるかと思うので、前後のつながりが悪い部分や不明な点は元記事で確認してください。
「サプリメント神話」:人体の「産業空洞化」だナ!?
産業空洞化
国内企業の生産拠点が海外に移転することにより、当該国内産業が衰退していく現象。
みなさん、こんにちは。
今回はちょっと違ったことをメモしておこう。いわゆる「サプリメント神話」である。これは、いわば「人体における”産業空洞化”」をひき起こすものである。
なぜわざわざ「サプリメント神話」というかといえば、いわゆる「サプリメント」こそ、「健康のためにといって飲んで健康を害するもの」だからである。この意味では、「”特定の”ウィルス感染を防ぐためといって、”無数の”未知のウィルスに感染する」、いわゆる「ワクチン神話」と実に似ているからである。しかしながら、なかなかこういう状況を見破ることのできる人は少ない。科学者でもなかなかそういう賢い人間はいない。
(あ)いつ流行り始めたか?
いわゆる「サプリメント」(栄養剤や栄養補助剤)が流行り始めたのは、おそらくバブル全盛期の1970〜80年代だっただろう。私がアメリカに留学した頃、アメリカ社会は急速にサプリメント神話が浸透しつつある時だった。ビジネスマンは、忙しすぎて、普通の食事では不足がちになる栄養素を外部から取り込めば、より健康になる。より若返る。とまあ、こんな神話がもてはやされたのである。
あれから、30年。その結果は?
大半の人が病気になった。それも大半が内蔵の病気である。すい臓不全、腎不全。肝機能障害。こういったものにかかる。運の悪い人は、それががん化し、ガンで病死。
私個人が観察してきた人々でも、習慣的にサプリメントを飲んでいる人は、老化や衰退が早い。
(い)不眠症を例にとると:メラトニンの場合
かつて我が家が子供がまだ幼くて子育てが大変だった頃、なかなか夜眠れないという日々があった。そこで、当時アメリカで
「メラトニン」(睡眠ホルモン)
というものが流行りはじめた。そこであるときハワイに海外旅行に行ったついでに「メラトニン」を買ってきた。そして、私と妻が1回だけ、飲んでみた。すると、すぐに無意識になるかのごとく、あっと言う間に眠り込んでしまったのである。あまりの効きすぎに奥さんが怖くなり、それ以来一度も飲むことなく、今もその瓶はその辺に転がっている。
それで、私はその後隙を見ては調べていたのだが、結局、こういう結論になった。
ホルモン剤は、一度でも常習すると、本来それを分泌する細胞が萎縮し破壊され、二度と自分ではそのホルモンを産生しなくなる。結果として、一生その薬やサプリメントを飲まなくてはならなくなる。
ところが、現代の医師は、比較的簡単にステロイド剤を出すように、ホルモン剤を簡単に出す。
つまり、いわゆる「サプリメント」というものの中には、この「脳内ホルモン」やら各種臓器から産生され分泌されている「体内臓器ホルモン」の代わり(代用品、代替品)になってしまうものがかなりあるということなのである。
したがって、一度でもそれを常用すれば、その後はそれを止めれば調子悪くなる。だから、一生使わなくてはならなくなる。こういうものがかなりある。おそらく、無数に存在するのである。
もし我々が「メラトニン」をずっと常用したとすれば、あれ以来ずっと今だに飲み続けなければならなかっただろう。そして、脳のメラトニンを生産分泌する脳細胞は萎縮し、ほぼ死に絶えただろうということである。
(う)パーキンソン病を例にとると:ドーパミンの場合
事実、「パーキンソン病」という難病がある。
ドーパミン
の産生不全による病気である。ドーパミンの出が悪くなると起こる病気である。だから、普通は、「アルツハイマー病」と同じく、かなりの年齢になってから生じるものである。
なぜかというと、まあ、みなさんは脳の研究もその脳が生産するタンパク質(つまり、脳内ホルモン)の研究もしたことがないから知らないだろうが、こういった脳の病気は、基本的には、脳内に老廃物がたまることが直接の原因だからである。若いころは代謝が良く、脳内の老廃物もどんどん脳外に排出できるが、年齢をかさむとどれができなくなり、脳内に蓄積し、結局、脳内にネバネバした物質として析出する。それが脳細胞を壊死させて、徐々に機能を失っていく。そしてそれが日常生活に支障をきたすまでになると、「病気」だということになる。とまあ、そういうわけだからである。
では、なぜそうなるか?
というと、これはまさに私がやったような「タンパク質の俺れ畳み問題」として知られる物理化学の問題になってしまうが、簡単にいえば、年齢とともに、異常な構造になるタンパク質が増えてくるが、それを分解する能力が老化のために弱まるからである。異常構造化したタンパク質は、疎水性が強く、あっという間に集結し固まる。これが脳内にコロニーを作り、どんどん脳細胞を破壊する。この一番有名なタンパク質が、狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病の主原因となる「異常プリオン」である。プリオンとて異常構造でなければ何も起こらない。
その「パーキンソン病」の中に「若年性パーキンソン病」という、かなり若くして起こるものがある。これも「遺伝性だろう」と医者はあまり物質科学をご存じないので、よくそういうのだが、私はそうではないと信じている。多くは、「医者の医療ミス」のせいである。要するに、「誤った投薬のせい」なのであると私個人は睨んでいる。
上でちょっと述べたように、医師が処方する薬の中には、ドーパミンに非常によく似た物質やその代用品になる化学物質が多く存在する。俗に
「プレドニン(プレドニゾロン)」
と呼ばれるステロイド系の薬がそうである。これは、ちょっと入院したりすれば、確実に処方される。かなりよく知られた、広く利用される薬である。
これを入院中の1,2週間とか、かなり時限的に限定された状態で使う分には特に問題はない、あるいは問題は残らないだろうが、その後、これを使うと調子がいいので、ずっと使いたいというような人間が出てくる。すると、いずれ脳内ホルモンの代用物であれば、そのせいで、もう二度と脳内でこれを産生しなくなる。あっという間に萎縮するのである。
(え)インシュリンの場合
もっと有名な卑近な例が、
インシュリン
ちなみに、だいぶ前に私はこのインシュリンの3次元構造をモデル化し、当時のスーパーコンピュータに勝利したのだったが。
http://www.stannet.ne.jp/kazumoto/RubikMagicSnakeS0j.html
である。インシュリンは、
脾臓(ひぞう)
で産生される。ところが、このインシュリンを薬として投与し始めると、本来体の脾臓で創りださなくてはならないホルモンであるはずのインシュリンを作る必要がなくなる。あっという間に脾臓は萎縮し、衰退し、不必要になる。これが「体内ホメオスタシス」というものである。必要なら発達するが不必要になると衰退するのである。
こうして、これまで自分で生産していたインシュリンも、一生薬として飲まなければ行きられなくなる。なぜなら、一度萎縮し破壊された臓器はもう元に戻らないからである。
(お)どうしてこういうことが起こるか?
これは、一言で言えば、「量の問題」なのである。飲む量が多すぎるからである。
ちょっと前に、クラゲ博士こと、
下村脩博士
がノーベル化学賞を取った。この下村博士がみつけた物質は蛍光蛋白質という物質、タンパク質である。この物質をその結晶構造がX線分析器で解析できる程度の量(ほんのミリグラム)を得るために、いったいどれほどのクラゲを捕まえて、すり潰したか? 何万というクラゲである。何トンにも及ぶという。
同様に、いわゆる脳内ホルモンの構造解析のために、ほんの耳かきひとさじ以下の物質を得るために、牛の脳みそを何トンもすり潰さなければ、たったこれだけのホルモンですら得ることができないのである。
ホルモンというものは、本当に微量なものなのである。その非常に微量のホルモンで体内を調節しているのである。
ところが、医師が処方する場合は、その量は一回に何グラム、何ミリグラムという大量である。これは一回飲めば、全身に渡る。全身を一気に壊滅できる量なのである。一言で言えば、多すぎる。
しかし、「健康人や普通の人の場合は、余った薬は尿からすぐに排泄されるから、ご心配なく」というのが、医者の盲信する見解というわけである。まあ、そのほうが、医者も製薬会社も儲かるからネ。これが「ウィンウィン」というやつサ。
ここにすべての問題の芽がはらむのである。
(か)サプリメントの何が問題か?
もうだいたい私が何を言いたいかわかっただろうが、いわゆる「サプリメント」の何が問題かといえば、「ホルモンの代替物」と「その量」である。
わかり易く、非常に健康人の若者の場合を例に取ろう。
筋肉を増強したい若者は、「プロテインを飲む」。「ピストル打つ」こと、障害者ランナーのピストリウスも飲んでいた。私の息子たちもすぐにどこかからこういう情報を仕入れてきて、サプリメントとして飲み始めたが、私はすぐにやめるようにいって、強引に止めさせたものである。
なぜか?
つまり、こういうことである。
このプロテイン(大半の市販されているもの)は、大豆蛋白である。もちろん、モンサント製の遺伝子改変作物の大豆である(これについては、すでにかなりその問題点や危険性が知られるので、ここでは繰り返さない。黄金の金玉がやられる。)。
このプロテインを牛乳に混ぜて一気に飲む。かなりの量を毎回飲む。
すると、たしかに体内にタンパク質が増え、筋肉は増強され易くなり、少しの筋トレ、同じ強度の筋トレでもどんどん筋肉がつく。いわゆる「ボディービル筋肉」というもので、見掛け倒しの筋肉がつく。
問題はそこから始まる。
見かけはいいが、この量のプロテインは、普通のステーキでいえば、神戸ビーフを10枚以上食べた場合のようなむちゃくちゃな量のタンパク質である。
肉を食い過ぎるとどうなる? そう、痛風になる。
痛風は何が原因? そう、タンパク質のとりすぎから来る。
つまり、タンパク質を分解した結果出てきた老廃物を腎臓で処理できなくなる。言い換えれば、窒素排出の困難からくる。
我々成人が、お正月にちょっと一回忘年会をやって、食い過ぎただけでも、腎臓はフル機能になり、体はタンパクの老廃物処理で困る。悲鳴を上げる。これが間に合わなければ、痛風発作に見まわれ、その尿酸となって関節に蓄積し、神経を逆なでする。結果、関節炎が起こり、悲鳴を上げる。
実は、若者たちが、プロテインをやたらと飲み続けると、これとまったく同じか、それ以上の状況が続き、腎臓に大きな負担がかかるのである。
つまり、腎臓の弱いもの、もともと腎臓に問題のある若者から病院送りとなる。いわゆる「急性腎不全」になるのである。一度、腎臓を病めば、もうスポーツはできない。挙げ句の果ては、一生透析しなければならない。また透析を始めたら、もう永久に透析を受けなければならない。こういう死への悪循環に陥るのだ。(これに加えて、人工甘味料は「アスパルテーム」など満載。全部、金玉潰しに働き、ゆくゆくは、サッカーの井原、野球のイチローのように「子無し」の人生が待つだけサ。それどころか、いつかは癌になる。若者のガンが多くなったのは、一番がこの人工甘味料、人工調味料のせいである。まあ、知らぬが仏だナ。)
代謝が老人や成人の数倍も早い若者たちでもこんな案配である。
では、成人や高齢者や老人はどうか?
いわずもがな、であろう。
老人がサプリメントなどを飲めば、かならず不必要に、そして生真面目に飲み続ける。私の母親もそうだった。そうすれば、老人は大半がサプリメントの過剰摂取に陥るだろう。そうなれば、体内に余った量は、簡単に体外に尿として排出できない。ましてや寝たきりや歩行障害者には無理だ。だから、結局体内の臓器に非常に負担がかかるのである。そして、自分のもつ弱点、仮に肝臓が問題を持てば肝臓が、すい臓が問題ありならすい臓が、腎臓が問題なら腎臓が、悲鳴を上げ、発病する。そして入院。これを繰り返す。
要するに、「サプリメント神話」とは、「おれおれ詐欺」の医薬品版だということである。高齢者の小金欲しさに、高額サプリメントを売る。年金暮らしだから、若者と違って金払いは良い。常習性もあり、律儀に買ってくれる。こうしてサプリメントを使い続けた結果、体のどこかを病んで病院送り、今度は人工透析やら、薬やらで悪徳な医者が儲かる。反面、重篤になった老人を対処しなければならなくなる大学病院やまともな病院は、あまりに忙しくて破滅寸前ということになるのである。
これが現実だ。
皇潤やら、青汁やら、なんやら、みんなそんなものだ。
では、売っている経営者はどうか?
まあ、あえてメモしないが、贅沢三昧らしいですナ。もうかってしょうがない。まあ、大半が在日である。
もっとも、こういう社長さんたちは、化学や生物学や医学知識ほとんどゼロだから、自分が悪いことをしているとはこれっぽっちも思っていないから、始末に悪いのであるガナ。
我々人間、生物というものは、非常に保守的にできている。保守を重んじるようにできている。それがホメオスタシスというものである。規則正しい生活、規律ある生活、一定リズムの生活、昔ながらの生活、従来の生活、伝統的な生活、こういったものを求めるようにできている。
だから、カンフル剤やらサプリメントを飲むと、一時はいいかもしれないが、それを常用すれば、必ずやそのしっぺ返しが出てくるのである。シュワルツネッガーを見よ。
最後に、人間(人体)と社会を比べた場合、両者は非常によく似ているのである。それは組織というものは、プロセスが同じなら同じように振る舞うからである。
人体は細胞からできている。人体にはたくさんの臓器があり、それぞれ専門の細胞組織がある。一方、社会は人々からできている。同様に、社会にもたくさんの産業があり、それぞれ専門の組織や会社がある。人体がホルモン剤やサプリメントで外部から栄養やホルモンを取り込めば、本来これまで作っていた組織は不要になる。そして、壊死する。同様に、社会や国家が外部の生産拠点を置けば、これまで内部で生産していた拠点は不要になる。そして衰退する。
この意味では、「サプリメント神話」というものは、まさに「産業空洞化」の人体バージョンだということが理解できるはずである。
まあ、分かる人にはわかればいい話であるから、どうでもいい人にはどうでもいいのだがナ。
いやはや、世も末ですナ。
おまけ:
中川家の兄、剛がすい炎の疑いで緊急入院
漫才コンビ中川家の中川剛(42)が、すい炎の疑いで緊急入院していたことが22日、分かった。関係者によると、20日に体調不良を訴え、都内の病院で検査を受けたところ、すい炎の疑いがあると診断され、そのまま入院したという。
剛は10年にすい炎の治療のため約1カ月入院しており、再発の可能性もあるという。
おそらく皇潤のみすぎだナ。
学問のある人間はだいたい、学問上の常識や定説で頭がコチコチになっていて、「自分の頭を他人の考えの運動場にしている」(byショーペンハウエル)だけの人間が多いのだが、井口博士こそは「自分の頭で考え、自分で検証する」人間であるから、博士の言葉には常識に囚われない有益なものが多い。
下のサプリメント(及び一般に薬物を服用・注入すること)についての警告は、病気や不健康を儲けのネタとする医療業界や製薬業界にとっては邪魔になる発言だから、世間の表舞台で語られることは、ほとんど無いだろう。こうした言葉や知識にネットで触れることができた人間は幸運だ、ということだ。そして、こうした言葉はできるだけ拡散した方が、多くの人を「医原病」から救うことになる。
私自身も高血圧の薬を服用しており、薬に頼らずに高血圧を治す手段は無いかと常々考えているのだが、調べてみてもせいぜいが塩分を減らす程度の方法しかない。塩分を減らした不味い食事を続けて長生きするよりは、薬を飲むか、薬もやめて美味い食事をして早死にした方がマシである。ついでながら、私は常々長生きなど誰にとっても何のメリットも無い、という考えを書いているのだが、私の場合は、死ぬのに良い時期が来たら高血圧の薬の服用をやめることで、短期間に血圧を上げ、脳卒中で死ぬ予定である。そういう意味では、高血圧も利用はできるわけだ。(笑)
もちろん、私は高血圧の治療そのものには感謝もしている。確かに、薬を飲まなければもっと早い時期に死んでいただろうし、60歳前に死ぬのでは、ただ働いて家族を養うだけの人生で終わっていたことになる。そんな馬車馬的生き方など、私の人生哲学の対極的なものであるが、家族を養う義務は、結婚した人間にとってはすべてに優先する、というのが私の考えでもあったのだ。
幸い、子供もほぼ成人し、自力で生きていける年齢にはなったから、これからは自分と妻の人生を最優先にすることができる。まあ、後何年生きるかは分からないが、これからは人生を楽しむこと自体を生活の主眼にできるかと思っている。そして、体や頭が駄目になって他人に迷惑をかけるようになる気配があれば、先ほど書いたように、高血圧の薬の服用を停止して「確率的自殺」をしようと考えているわけである。(「確率的殺人」は、殺人対象となる人間の周囲に危険なものを布石しておくことで、相手が「偶然に」死亡するという殺人方法である。死ぬかどうかはあくまで「確率的」なのである。江戸川乱歩の命名。)
なお、現代の医学は、何でもかんでも「遺伝子のせい」にすることで、真の「予防医学」の普及を邪魔していると私は考えている。遺伝子のせいにされては予防のしようは無いし、予防医学が完璧になれば、医療業界は飯の喰い上げだからだ。
(以下引用)*画像などは自動的にカットされるかと思うので、前後のつながりが悪い部分や不明な点は元記事で確認してください。
「サプリメント神話」:人体の「産業空洞化」だナ!?
産業空洞化
国内企業の生産拠点が海外に移転することにより、当該国内産業が衰退していく現象。
みなさん、こんにちは。
今回はちょっと違ったことをメモしておこう。いわゆる「サプリメント神話」である。これは、いわば「人体における”産業空洞化”」をひき起こすものである。
なぜわざわざ「サプリメント神話」というかといえば、いわゆる「サプリメント」こそ、「健康のためにといって飲んで健康を害するもの」だからである。この意味では、「”特定の”ウィルス感染を防ぐためといって、”無数の”未知のウィルスに感染する」、いわゆる「ワクチン神話」と実に似ているからである。しかしながら、なかなかこういう状況を見破ることのできる人は少ない。科学者でもなかなかそういう賢い人間はいない。
(あ)いつ流行り始めたか?
いわゆる「サプリメント」(栄養剤や栄養補助剤)が流行り始めたのは、おそらくバブル全盛期の1970〜80年代だっただろう。私がアメリカに留学した頃、アメリカ社会は急速にサプリメント神話が浸透しつつある時だった。ビジネスマンは、忙しすぎて、普通の食事では不足がちになる栄養素を外部から取り込めば、より健康になる。より若返る。とまあ、こんな神話がもてはやされたのである。
あれから、30年。その結果は?
大半の人が病気になった。それも大半が内蔵の病気である。すい臓不全、腎不全。肝機能障害。こういったものにかかる。運の悪い人は、それががん化し、ガンで病死。
私個人が観察してきた人々でも、習慣的にサプリメントを飲んでいる人は、老化や衰退が早い。
(い)不眠症を例にとると:メラトニンの場合
かつて我が家が子供がまだ幼くて子育てが大変だった頃、なかなか夜眠れないという日々があった。そこで、当時アメリカで
「メラトニン」(睡眠ホルモン)
というものが流行りはじめた。そこであるときハワイに海外旅行に行ったついでに「メラトニン」を買ってきた。そして、私と妻が1回だけ、飲んでみた。すると、すぐに無意識になるかのごとく、あっと言う間に眠り込んでしまったのである。あまりの効きすぎに奥さんが怖くなり、それ以来一度も飲むことなく、今もその瓶はその辺に転がっている。
それで、私はその後隙を見ては調べていたのだが、結局、こういう結論になった。
ホルモン剤は、一度でも常習すると、本来それを分泌する細胞が萎縮し破壊され、二度と自分ではそのホルモンを産生しなくなる。結果として、一生その薬やサプリメントを飲まなくてはならなくなる。
ところが、現代の医師は、比較的簡単にステロイド剤を出すように、ホルモン剤を簡単に出す。
つまり、いわゆる「サプリメント」というものの中には、この「脳内ホルモン」やら各種臓器から産生され分泌されている「体内臓器ホルモン」の代わり(代用品、代替品)になってしまうものがかなりあるということなのである。
したがって、一度でもそれを常用すれば、その後はそれを止めれば調子悪くなる。だから、一生使わなくてはならなくなる。こういうものがかなりある。おそらく、無数に存在するのである。
もし我々が「メラトニン」をずっと常用したとすれば、あれ以来ずっと今だに飲み続けなければならなかっただろう。そして、脳のメラトニンを生産分泌する脳細胞は萎縮し、ほぼ死に絶えただろうということである。
(う)パーキンソン病を例にとると:ドーパミンの場合
事実、「パーキンソン病」という難病がある。
ドーパミン
の産生不全による病気である。ドーパミンの出が悪くなると起こる病気である。だから、普通は、「アルツハイマー病」と同じく、かなりの年齢になってから生じるものである。
なぜかというと、まあ、みなさんは脳の研究もその脳が生産するタンパク質(つまり、脳内ホルモン)の研究もしたことがないから知らないだろうが、こういった脳の病気は、基本的には、脳内に老廃物がたまることが直接の原因だからである。若いころは代謝が良く、脳内の老廃物もどんどん脳外に排出できるが、年齢をかさむとどれができなくなり、脳内に蓄積し、結局、脳内にネバネバした物質として析出する。それが脳細胞を壊死させて、徐々に機能を失っていく。そしてそれが日常生活に支障をきたすまでになると、「病気」だということになる。とまあ、そういうわけだからである。
では、なぜそうなるか?
というと、これはまさに私がやったような「タンパク質の俺れ畳み問題」として知られる物理化学の問題になってしまうが、簡単にいえば、年齢とともに、異常な構造になるタンパク質が増えてくるが、それを分解する能力が老化のために弱まるからである。異常構造化したタンパク質は、疎水性が強く、あっという間に集結し固まる。これが脳内にコロニーを作り、どんどん脳細胞を破壊する。この一番有名なタンパク質が、狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病の主原因となる「異常プリオン」である。プリオンとて異常構造でなければ何も起こらない。
その「パーキンソン病」の中に「若年性パーキンソン病」という、かなり若くして起こるものがある。これも「遺伝性だろう」と医者はあまり物質科学をご存じないので、よくそういうのだが、私はそうではないと信じている。多くは、「医者の医療ミス」のせいである。要するに、「誤った投薬のせい」なのであると私個人は睨んでいる。
上でちょっと述べたように、医師が処方する薬の中には、ドーパミンに非常によく似た物質やその代用品になる化学物質が多く存在する。俗に
「プレドニン(プレドニゾロン)」
と呼ばれるステロイド系の薬がそうである。これは、ちょっと入院したりすれば、確実に処方される。かなりよく知られた、広く利用される薬である。
これを入院中の1,2週間とか、かなり時限的に限定された状態で使う分には特に問題はない、あるいは問題は残らないだろうが、その後、これを使うと調子がいいので、ずっと使いたいというような人間が出てくる。すると、いずれ脳内ホルモンの代用物であれば、そのせいで、もう二度と脳内でこれを産生しなくなる。あっという間に萎縮するのである。
(え)インシュリンの場合
もっと有名な卑近な例が、
インシュリン
ちなみに、だいぶ前に私はこのインシュリンの3次元構造をモデル化し、当時のスーパーコンピュータに勝利したのだったが。
http://www.stannet.ne.jp/kazumoto/RubikMagicSnakeS0j.html
である。インシュリンは、
脾臓(ひぞう)
で産生される。ところが、このインシュリンを薬として投与し始めると、本来体の脾臓で創りださなくてはならないホルモンであるはずのインシュリンを作る必要がなくなる。あっという間に脾臓は萎縮し、衰退し、不必要になる。これが「体内ホメオスタシス」というものである。必要なら発達するが不必要になると衰退するのである。
こうして、これまで自分で生産していたインシュリンも、一生薬として飲まなければ行きられなくなる。なぜなら、一度萎縮し破壊された臓器はもう元に戻らないからである。
(お)どうしてこういうことが起こるか?
これは、一言で言えば、「量の問題」なのである。飲む量が多すぎるからである。
ちょっと前に、クラゲ博士こと、
下村脩博士
がノーベル化学賞を取った。この下村博士がみつけた物質は蛍光蛋白質という物質、タンパク質である。この物質をその結晶構造がX線分析器で解析できる程度の量(ほんのミリグラム)を得るために、いったいどれほどのクラゲを捕まえて、すり潰したか? 何万というクラゲである。何トンにも及ぶという。
同様に、いわゆる脳内ホルモンの構造解析のために、ほんの耳かきひとさじ以下の物質を得るために、牛の脳みそを何トンもすり潰さなければ、たったこれだけのホルモンですら得ることができないのである。
ホルモンというものは、本当に微量なものなのである。その非常に微量のホルモンで体内を調節しているのである。
ところが、医師が処方する場合は、その量は一回に何グラム、何ミリグラムという大量である。これは一回飲めば、全身に渡る。全身を一気に壊滅できる量なのである。一言で言えば、多すぎる。
しかし、「健康人や普通の人の場合は、余った薬は尿からすぐに排泄されるから、ご心配なく」というのが、医者の盲信する見解というわけである。まあ、そのほうが、医者も製薬会社も儲かるからネ。これが「ウィンウィン」というやつサ。
ここにすべての問題の芽がはらむのである。
(か)サプリメントの何が問題か?
もうだいたい私が何を言いたいかわかっただろうが、いわゆる「サプリメント」の何が問題かといえば、「ホルモンの代替物」と「その量」である。
わかり易く、非常に健康人の若者の場合を例に取ろう。
筋肉を増強したい若者は、「プロテインを飲む」。「ピストル打つ」こと、障害者ランナーのピストリウスも飲んでいた。私の息子たちもすぐにどこかからこういう情報を仕入れてきて、サプリメントとして飲み始めたが、私はすぐにやめるようにいって、強引に止めさせたものである。
なぜか?
つまり、こういうことである。
このプロテイン(大半の市販されているもの)は、大豆蛋白である。もちろん、モンサント製の遺伝子改変作物の大豆である(これについては、すでにかなりその問題点や危険性が知られるので、ここでは繰り返さない。黄金の金玉がやられる。)。
このプロテインを牛乳に混ぜて一気に飲む。かなりの量を毎回飲む。
すると、たしかに体内にタンパク質が増え、筋肉は増強され易くなり、少しの筋トレ、同じ強度の筋トレでもどんどん筋肉がつく。いわゆる「ボディービル筋肉」というもので、見掛け倒しの筋肉がつく。
問題はそこから始まる。
見かけはいいが、この量のプロテインは、普通のステーキでいえば、神戸ビーフを10枚以上食べた場合のようなむちゃくちゃな量のタンパク質である。
肉を食い過ぎるとどうなる? そう、痛風になる。
痛風は何が原因? そう、タンパク質のとりすぎから来る。
つまり、タンパク質を分解した結果出てきた老廃物を腎臓で処理できなくなる。言い換えれば、窒素排出の困難からくる。
我々成人が、お正月にちょっと一回忘年会をやって、食い過ぎただけでも、腎臓はフル機能になり、体はタンパクの老廃物処理で困る。悲鳴を上げる。これが間に合わなければ、痛風発作に見まわれ、その尿酸となって関節に蓄積し、神経を逆なでする。結果、関節炎が起こり、悲鳴を上げる。
実は、若者たちが、プロテインをやたらと飲み続けると、これとまったく同じか、それ以上の状況が続き、腎臓に大きな負担がかかるのである。
つまり、腎臓の弱いもの、もともと腎臓に問題のある若者から病院送りとなる。いわゆる「急性腎不全」になるのである。一度、腎臓を病めば、もうスポーツはできない。挙げ句の果ては、一生透析しなければならない。また透析を始めたら、もう永久に透析を受けなければならない。こういう死への悪循環に陥るのだ。(これに加えて、人工甘味料は「アスパルテーム」など満載。全部、金玉潰しに働き、ゆくゆくは、サッカーの井原、野球のイチローのように「子無し」の人生が待つだけサ。それどころか、いつかは癌になる。若者のガンが多くなったのは、一番がこの人工甘味料、人工調味料のせいである。まあ、知らぬが仏だナ。)
代謝が老人や成人の数倍も早い若者たちでもこんな案配である。
では、成人や高齢者や老人はどうか?
いわずもがな、であろう。
老人がサプリメントなどを飲めば、かならず不必要に、そして生真面目に飲み続ける。私の母親もそうだった。そうすれば、老人は大半がサプリメントの過剰摂取に陥るだろう。そうなれば、体内に余った量は、簡単に体外に尿として排出できない。ましてや寝たきりや歩行障害者には無理だ。だから、結局体内の臓器に非常に負担がかかるのである。そして、自分のもつ弱点、仮に肝臓が問題を持てば肝臓が、すい臓が問題ありならすい臓が、腎臓が問題なら腎臓が、悲鳴を上げ、発病する。そして入院。これを繰り返す。
要するに、「サプリメント神話」とは、「おれおれ詐欺」の医薬品版だということである。高齢者の小金欲しさに、高額サプリメントを売る。年金暮らしだから、若者と違って金払いは良い。常習性もあり、律儀に買ってくれる。こうしてサプリメントを使い続けた結果、体のどこかを病んで病院送り、今度は人工透析やら、薬やらで悪徳な医者が儲かる。反面、重篤になった老人を対処しなければならなくなる大学病院やまともな病院は、あまりに忙しくて破滅寸前ということになるのである。
これが現実だ。
皇潤やら、青汁やら、なんやら、みんなそんなものだ。
では、売っている経営者はどうか?
まあ、あえてメモしないが、贅沢三昧らしいですナ。もうかってしょうがない。まあ、大半が在日である。
もっとも、こういう社長さんたちは、化学や生物学や医学知識ほとんどゼロだから、自分が悪いことをしているとはこれっぽっちも思っていないから、始末に悪いのであるガナ。
我々人間、生物というものは、非常に保守的にできている。保守を重んじるようにできている。それがホメオスタシスというものである。規則正しい生活、規律ある生活、一定リズムの生活、昔ながらの生活、従来の生活、伝統的な生活、こういったものを求めるようにできている。
だから、カンフル剤やらサプリメントを飲むと、一時はいいかもしれないが、それを常用すれば、必ずやそのしっぺ返しが出てくるのである。シュワルツネッガーを見よ。
最後に、人間(人体)と社会を比べた場合、両者は非常によく似ているのである。それは組織というものは、プロセスが同じなら同じように振る舞うからである。
人体は細胞からできている。人体にはたくさんの臓器があり、それぞれ専門の細胞組織がある。一方、社会は人々からできている。同様に、社会にもたくさんの産業があり、それぞれ専門の組織や会社がある。人体がホルモン剤やサプリメントで外部から栄養やホルモンを取り込めば、本来これまで作っていた組織は不要になる。そして、壊死する。同様に、社会や国家が外部の生産拠点を置けば、これまで内部で生産していた拠点は不要になる。そして衰退する。
この意味では、「サプリメント神話」というものは、まさに「産業空洞化」の人体バージョンだということが理解できるはずである。
まあ、分かる人にはわかればいい話であるから、どうでもいい人にはどうでもいいのだがナ。
いやはや、世も末ですナ。
おまけ:
中川家の兄、剛がすい炎の疑いで緊急入院
漫才コンビ中川家の中川剛(42)が、すい炎の疑いで緊急入院していたことが22日、分かった。関係者によると、20日に体調不良を訴え、都内の病院で検査を受けたところ、すい炎の疑いがあると診断され、そのまま入院したという。
剛は10年にすい炎の治療のため約1カ月入院しており、再発の可能性もあるという。
おそらく皇潤のみすぎだナ。
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