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組織悪と蟲毒社会

「東海アマ」ブログ記事の一部で、全体の「マウント取り」論は長いし私にはさほど面白くないのでカットした。で、引用した「組織論」は、マウント取りとは別の話であり、全体から浮いているが、私にはこのほうが面白い。
つまり、組織というのは不可避的に「上意下達」「命令への絶対服従」という性格を持つわけだ。これが、私が昔から言っている「組織悪」だが、組織のそういう性格を世間の人はほとんど認識していないか、認識してもむしろ長所だと錯覚している。
要するに、警察も暴力団もこの面では双子なのである。だから、外部に対しては強いが、内部では理不尽が横行する。会社も実は同じである。カネ儲けという至上命題の前に、違法行為が起こされ、隠蔽される。そして時々それが世間に出る。まあ、順法精神とモラルを持った良心的会社も8割くらいはあると信じたい。

念のために言えば、「マウント取り」は人間の自己保存本能、自己愛の発現であり、競争が激化した社会では必然的に生じる現象である。つまり、人間の社会的サバイバルである。そしてそれが社会をより一層悪化させていく。


(以下引用)


 上官の命令に従うことを絶対視、強要される序列社会、例えば、軍隊(自衛隊)や警察、消防などでは、意思は上意下達であり、「みんなで平等に意見を出して合理性のある結論を導き出す」という民主主義は拒絶される。
 たぶん、そんなことをすれば、強制力が働かなくなるというのが、命令側の理由だろう。

 階級による上意下達が最優先される社会では、命令を出す側の間違いも当然多くなり、それを下から是正することも拒絶されるわけだから、命令秩序を守るためには、命令の正当性を絶対視すること、言葉を換えれば強引に「正当化」することが必要になる。

 日本の官僚社会では、上意下達命令は、多くの場合、たくさんの間違いを含んでいながらも、それを批判することが許されず、徹底的に正当化される。
 これが官僚社会の本質である。身分、序列を前提にした官僚社会では、あらゆる指令命令が徹底的に正当化され、よほどのことがない限り、それが是正される機会は存在しない。

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