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梅子の「う」は「ウザい」の「う」

世間は金星の太陽表面通過で騒いでいるが、ここ京都は観測には絶好の快晴である。しかし、サングラスは持っていても「太陽メガネ」(英語では同じサングラスだ)は持っていないので、残念ながら今回は金星を見ることはできなかった。まあ、明けの明星や宵の明星でいつも見ているからいいか。金星が通過中の太陽そのものは見たから、「ああ、今あそこを金星が通っているのだなあ」と面影を偲ぶだけである。
世界では、今度は欧米によるシリア侵略があり、日本では消費税増税に命を賭ける野田が内閣改造をしている。どちらも猿芝居である。(後者は「豚芝居」か)
特に論評したいようなニュースも無いので、のどかな話にしよう。もちろん「梅ちゃん先生」の話だ。
梅子がインターンになってからの話は、どうも低調である。特に梅子がウザい。最初はあんなに好感の持てるいい子だったのに、最近の梅子はおせっかいで無神経すぎる。人生に絶望して心中未遂を起こした女に同情してやたらに構うのだが、そういう状態で他人に構われることがいかにいやなものか、わからないのだろうか。まあ、梅子とはそういうキャラクターなのだ、と作者は考えているのだろうが、ドラマが始まった頃の梅子に比べて、ずいぶん図々しく無神経になったように思うのは私だけだろうか。
救いは、例の頭の固い理系学生の松岡が、その単細胞のままでドクターになり、見事にその馬鹿さを発揮しているところだ。
心中未遂の女に「自殺したくなったら元気の出る本を読みなさい」と言い、それが何かと言えば、カントである。カントの文章がまったく理解できないので、「これを理解するまでは死んでたまるか」という気持ちになるのだそうだ。(笑)
だが、案外、こういう無神経さの方が、梅子のような押しつけがましい同情よりも付き合いやすいだろう、と私などは思うのである。
とりあえず、松岡のキャラだけは健在で、良かった。

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酔生夢人
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仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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