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集団の中の個人

「いつか電池がきれるまで」最新記事の一部だが、非常に賢い言葉だと思う。
よく、(特に宗教関係で)「周囲(社会)を変えるより自分を変えるほうが簡単だ」と言われるが、実は反対だろう。私はよく、「自分ほど信じられないものがあるか」という、『GS美神』の横島忠夫の名言を引用するが、自分で自分を知ることが難しいのは昔から言われている。知らない対象をどう変えればいいのか。また、それは可能なのか。
特に、性格というのは、その性格が自分にとって一番都合がいいからその性格を続けてきたのであり、それを簡単に変えられるはずはない。つまり、自分の性格が嫌いだ、と言う人は、自分に嘘をついている可能性が高い。いや、嫌いかもしれないが、実はその性格が心の奥では「居心地がいい」のである。
とすれば、「自分を変えるより環境を変えるほうが簡単だ」というのは明らかではないか。職場とかなど、簡単に換えられるだろう。家を引っ越すとか、離婚するとかいうのも、「自分ではなく環境を変える」ことである。まあ、自己反省が無いと、環境を代えてもまた同じ事を繰り返すだけだがwww 
もちろん、周囲への責任というものがあるから、安易に「蒸発」(あるいは責任放棄)などするべきではない。ただ、真面目すぎる人間へのアドバイスとして、それほど苦しいなら、環境を変えて生きてみてはどうか、というのはいい忠告だと思う。
自分がいないと仕事が回らない、周囲が不幸になる、というのはたぶん思い過ごしである。会社の経営者が突然死しても、会社というのは誰かがその代わりを務めてうまくやっていく。組織というのはそういうものである。自分が「かけがえのない存在である」と自惚れないほうがいい。
どんなスーパースターでも、いなくなれば、それに代わる存在はすぐに出てくる(あるいは作られる)のである。むしろ、埋もれていた人材が表に出るいい機会になったりする。



(以下引用)




 いやほんと、人間の「性格」だと思われているものの多くは、環境や状況によって変わるんですよ。
 どんなにキレやすい人でも、ハワイのビーチで寝ころびながらキレまくるのは難しい。




 「変えられるものなら、環境を変える」ほうが「自分や相手の性格や考え方を変える」よりも、ずっと、うまくいく可能性は高いのではなかろうか。





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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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